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梅々

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ジョーカー

「好きでさァ」



障子を後ろ手に閉じてそのまま寄りかかりながら言った。

そうしたら、土方さんは。



「それで」



それで、と訊き返した。

告白に対して仕事の手も止めずにそれでとは。もてる男の自信かそれとも戯れ言だと思っているのか。後者であることは分かりきっているので、アンタのことが好きなんでさァ、と分かりやすい言葉を一応もう一度だけ、言ってみた。



「で、何をする気だ」



丸っきり信用されていないようだ。背中を向けたまま突き放される。

なんとなく言ってみただけだから、別にと返して、障子に軽く寄りかかったまま眼を細める。勇気を必要としたけれど、なんてことはない、告白はただの言葉で、特別な魔力は宿っていなかった。

勇気を振り絞る必要もなかった。



「・・・アンタの反応、つまんねェ」



「そりゃどうも」



手を止めも、書類から目を離しもしない。つまらないのは、事実。

だから、そのまま部屋を出た。

愛の告白だったけれど、玉砕して、それでも何も思ってはいない。

俺ってなんなんだろ、なんて地味に思った。











告白を真に受けてもらえないことが拒絶よりも悲しいことだと思いました。





明日はカラオケにいきます!







あと拍手ありがとうございました!

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祝☆映画化

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