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梅々

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ひとりぼっち

残業で疲れた肩が重い。左右交互に動かしながら欠伸しいしい、マンションの廊下を歩く。蛍光灯に茶色く照らされた自分の髪が歩くたび目の前で揺れて、邪魔だなと一房摘まむ。そろそろ伸びてきたから切ろう。それとも切らせるか、あの黒髪に。

鍵を開けて自分の部屋へ入る。電気は常に消していない。だって人がいるんだから。いや、人じゃないか、ペットだ。



「ただいまでさァ」



「おかえり」



躾の行き届いたペットはちゃんと玄関まで出迎える。三つ指は流石につかないが、憮然としながら来ている様子に今のところ満足しているので今はまだやらせない。

靴を脱いでスリッパへ足を入れる、すると土方さんは鼻をすんすんやり始めた。犬の習性だ、匂いを嗅ぐのは。だから気に止めていなかったのだが、擦れ違い様に壁に押し付けられた。

耳と尻尾の毛を逆立て、俺の首筋に鼻を埋めてまた匂いを嗅ぐ。執拗に。



「ゴシュジンサマに乱暴するたァいい度胸で」



「・・・てめぇ、あいつのとこ行ったろ」



「あいつ?」



噛み合わない会話に首を傾げる。顔を上げた土方さんの目は怒りを真っ直ぐに伝える。

匂い、そしてあいつという言葉。

何を指しているか分かったが敢えて愚鈍を装う。



「・・・坂田だよ」



「ああ。だって同じ職場ですぜ? 毎日会ってらァ」



「そうじゃなくて。・・・いつもよか匂いが濃い。触っただろ」



口調も目も怒ったまんま、だけど黒いお耳はしゅんと垂れている。

嫉妬しているのだ、旦那に。確かに今日ふざけて柔道ごっこしたが、疚しいことは一つもないのに。



「・・・おまえは俺がいればいいんじゃなかったのかよ」



「可愛いなァ。土方さん」



「なにがだ、俺は真剣にっ・・・・・・ん、」



可愛いペットの口を塞ぎ、体勢を一気に入れ換える。尖った犬歯や、熱い舌を絡ませて一通り口唇をあやしてから離せば、嫉妬も何も消え失せ、快感だけが従順なペットを支配する。

可愛い、もう一度呟く。



「あんたさえいりゃあ何にも要らない。あんたは、俺を信じないんで? 俺しかいないくせに」



「・・・じゃあ、不安にさせるようなことを言うんじゃねぇよ」



「それは嫌でさァ」



文句を言おうとする唇にかぶりつき、一緒に風呂へ入ろうと誘えば赤くなりながらも頷く、そんなペット。











沖土パラレルで御主人様とツンデレペット。

こんなネタもいいなと思いつつにゃんこネタ書いてます。

もう22日とか信じられません。

腑抜けていた私が全て悪いです。

あわわわ(((・・;)

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