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梅々

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しあわせ

はぁふ、と大口開けて欠伸をした彼は純粋に眠たそうに瞬いた。瞼が重そうだ。まつげが長いから余計に、音がしそうなほど。
ーーーあの、口が。
つい先ほどまでこの体中をねぶり、あやし、口づけをして色のこもった吐息を吐き、罵るように揶揄をしてきていた。
それを微塵の余韻も見せない、あどけない横顔。
変わらずあるのか変わったのか、判別がつけづらい。
「そんなに見て、まだたんねぇんですかィ」
「ばか」
声がかすれる。殺していたにも関わらず喉はダメージを受けているようだ。不快で顔をしかめれば、眠たそうな瞳に愉しげな光をちらつかせた。
「やらしいですね」
「なにがだ」
「全部」
声も、そう言って喉仏をなで、次に眼差しも唇も、全部情事の色に染まってると、笑う。
煽るような手つきで触れてくるくせに、眼差しは熱を伝えてこない。珍しく甘ったるい、事後。
気まずさが勝って指を払って背を向けた。
一線は越えたがその前もそのあとも、俺たちはいつもどおりであった。いままでは。
なのに何で今日は。
「おやすみなせぇ」
「……おやすみ」
気分を害したわけでもなく、総悟は眠りに落ちる数秒前の声で告げて、後ろからしがみついてきた。
その温もりが何よりも安堵をもたらすのだ、なんて言えやしないけれど。手放せなくなっているのは確かだ。





昨日今日で同人誌五六冊読みました。久々にお気に入りのmad見たりして、不足していた萌を満たしたので何か書きたいな!本当にスマホはやる気をそぐな!

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祝☆映画化

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