梅々
苑咲早良が運営する銀魂BL小説サイトです。 心意気は18禁。 著作権的な何かは放棄していません。マナーは守ってください。 メールフォームやコメント欄は下にありますので、何かございましたらお気軽にご使用ください。感想とか頂ければ舞い上がります! 不定期更新な別館を作成しました。ミツバさん愛してる! 気が向いたらお越しください→http://tokosienoai.dou-jin.com/
おつです
バイトつかれたー。四時間、六センチぐらいのヒールで立ちっぱなしはきついですね´`;
今日はもう寝ます!
フランス語の復習したけどフランス語かわいい!
世話になったバイトの先輩が今日で異動だったのでそんな沖土チックな小ネタです。
今日はもう寝ます!
フランス語の復習したけどフランス語かわいい!
世話になったバイトの先輩が今日で異動だったのでそんな沖土チックな小ネタです。
形も大きさもよく知っている手が頬に触れた。予想通り固い掌。武道でもやっていたのか。初めて俺に触れる手に、胸がざわついた。
「・・・沖田」
ざわつきの正体は、さついだ。俺はあんたが嫌いだよ、土方さん。
転勤になることは一ヶ月前から知っていた。その時はただ、ああと思っただけだった。感慨はないと言えば嘘になるかな程度で。とりあえず世話になったとは思った。
土方さんは、バイト先の先輩だ。正社員だから転勤があるし給料も多い。この店舗は三年目らしいけれど、店長の近藤さんよりも手慣れた感があった。店長は忙しいから。土方さんが俺の世話係になった。バイト初心者の俺は殆んど全て、土方さんから学んだ。接客に態度にマナー。金を数えるあの独特な手付きとか。
俺は、親切にしてくれた人や世話になった人への恩は忘れないし出来る限り返すべきだと思うから、例え嫌いで気に食わない土方さん相手でも礼はする。だから土方さん転勤前最後の今日、適当に五百円あれば買えるような菓子買ってきた。土方さんと俺は遅番だから、レジも閉めて帰りの支度をしている際にそれを渡して。
そうしたら。
「・・・奢るからどっか寄らないか」
なんて誘われた。奢ってくれるなら。ノコノコついてきてこの様だ。ドーナツ屋の角のカウンター席。隣に座った土方さんが徐に頬を撫でてきた。温ったい。この人眠たいんじゃないか。食べかけのドーナツは一先ず置いて、手を払う。
「なんですかィ」
「寂しいなァお前の世話できねぇの」
「遠いですもんねー。たまにしか会えないですね」
「嬉しそうに言うな」
「嬉しいですもん」
言ったら今度は両手で頬を包まれた。
殺意が芽吹く。胸の中がぐちゃぐちゃになって、噛みつきたくなる。
「・・・ちったぁ悲しめ」
「金とりやすよ」
「いくらでも払うから」
懇願された。眉が悲しげに寄って、痛切な瞳がじぃっと俺を見る。
泣きたいのは此方だ。こんな気持ち俺は知らないってのに。教えるだけ教えて、そのままあんたは去っていっちまう。
大っ嫌いだ。
「千円でいいですぜ」
「安いもんだ」
嬉しそうにしやがって。 泣きたくなって、きた。悔し泣きだこれは悲しいからではない。
だから。
両頬に爪を立て、噛みつくようにキスをした。
あんたを好きになった自分が悔しくて。こんなに好きになった自分もどこかにいっちまえばいいのに。
「・・・沖田」
ざわつきの正体は、さついだ。俺はあんたが嫌いだよ、土方さん。
転勤になることは一ヶ月前から知っていた。その時はただ、ああと思っただけだった。感慨はないと言えば嘘になるかな程度で。とりあえず世話になったとは思った。
土方さんは、バイト先の先輩だ。正社員だから転勤があるし給料も多い。この店舗は三年目らしいけれど、店長の近藤さんよりも手慣れた感があった。店長は忙しいから。土方さんが俺の世話係になった。バイト初心者の俺は殆んど全て、土方さんから学んだ。接客に態度にマナー。金を数えるあの独特な手付きとか。
俺は、親切にしてくれた人や世話になった人への恩は忘れないし出来る限り返すべきだと思うから、例え嫌いで気に食わない土方さん相手でも礼はする。だから土方さん転勤前最後の今日、適当に五百円あれば買えるような菓子買ってきた。土方さんと俺は遅番だから、レジも閉めて帰りの支度をしている際にそれを渡して。
そうしたら。
「・・・奢るからどっか寄らないか」
なんて誘われた。奢ってくれるなら。ノコノコついてきてこの様だ。ドーナツ屋の角のカウンター席。隣に座った土方さんが徐に頬を撫でてきた。温ったい。この人眠たいんじゃないか。食べかけのドーナツは一先ず置いて、手を払う。
「なんですかィ」
「寂しいなァお前の世話できねぇの」
「遠いですもんねー。たまにしか会えないですね」
「嬉しそうに言うな」
「嬉しいですもん」
言ったら今度は両手で頬を包まれた。
殺意が芽吹く。胸の中がぐちゃぐちゃになって、噛みつきたくなる。
「・・・ちったぁ悲しめ」
「金とりやすよ」
「いくらでも払うから」
懇願された。眉が悲しげに寄って、痛切な瞳がじぃっと俺を見る。
泣きたいのは此方だ。こんな気持ち俺は知らないってのに。教えるだけ教えて、そのままあんたは去っていっちまう。
大っ嫌いだ。
「千円でいいですぜ」
「安いもんだ」
嬉しそうにしやがって。 泣きたくなって、きた。悔し泣きだこれは悲しいからではない。
だから。
両頬に爪を立て、噛みつくようにキスをした。
あんたを好きになった自分が悔しくて。こんなに好きになった自分もどこかにいっちまえばいいのに。
PR
TRACKBACK
TrackbackURL
COMMENT