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梅々

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間に合わなかった

沖土でクリスマスこねた。











師走になると欲しいものを自己申告してくるようになったのはいつからだったろう。出会った当初は、異国の文化など知らなかった少年は、今や子どもに無償でプレゼントを渡す老人の存在など信じていなくても欲しいものを告げてくるようになった。
けれど。
思い起こせば去年も、そして今年も、あれがほしいと告げてくることはなく、聖なる夜は過ぎている。
はて。
使えるものはなんでも使うようなやつなのに、何故この日を利用しない。
煙を逃がしながら横を見る。ふざけたアイマスクのない、あどけない寝顔を拝んで頬が緩む。
いつの間にやら俺よりも力は強くなり、俺を押し倒したまま押さえつけるなんて芸当もできるようになったくせに。
時々見せる大人びた表情に行為の最中の快楽に息を詰める表情も、どきりとさせるくせに。
総悟は愛しい存在のままだ。幼い頃から変わらず。それが子ども扱いに繋がってるいるのかもしれないが直せない。
プレゼントなんざいらないから気の済むまでヤらせろと言われても、よって思い返すのも恥ずかしいような目にあったのも記憶に新しいが、それでも。
「そんなじろじろ見なさんな」
「起こしたか」
「そっちからすぅすぅ空気入って冷たいんでィ」
そりゃそうか、と俯せになったまま吸っていた煙草を灰皿に擦りつけ火を消す。布団に潜り直し熱を求めて総悟にすりよる。
子ども体温、なんて口にしたら怒るのだろう。
近づけば擦り寄ってくるくせに。
「あと少しな」
「じゃあもう一眠りしやさァ」
言ってしがみつくものだから顔も見えなくなった。

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祝☆映画化

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