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梅々

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地下室

かたん、と上から音がした。はっとして見上げれば、天井に四角い穴がぽっかりと開いた。唯一の出入口だ。じっと見つめていれば、見慣れた顔が覗き込んでくる。
「総悟」
「土方さん」
呼べば優しい顔をして、顔が引っ込む。そして足が穴から入ってきて、ぎしぎしと階段を降りてきた。
「姉上は?」
「少し寝込んでる。だが大したことはねぇよ」
「そうですかィ」
「明日には来れんだろ。ほら飯持ってきたから食えよ」
そういって包みを開く。弁当箱に水筒、それと蜜柑が一つ。いつもは姉上手作りのお菓子がつくけど、今日はない。色とりどりのおかずが入った弁当箱をつつきながらも姉上のことを考えていればくしゃりと頭を撫でられた。
ふわりと、煙草の匂いがした。暫く会わないうちに吸い始めたのか。
「元気出せよ。ちょっと頭痛がするだけっつってたから」
「俺はいつでも元気でさ」
こうして土方さんも姉上も俺の知らない人になっていくのだろうか。会える時間は飯時ぐらいで、それ以外の時間は皆、外の世界にいる。俺は、時間の流れも分からないようなこの箱の中にずっといるのに。皆、俺の知らない人になっていく。
昔はなんでも知ってたのに。
俺はなんにも変わらないのに。
それでも、此処から出る気はもうないのだ。此処が俺の唯一の居場所だから。





寄子パロ。地下室に十年以上いてああも美しく育つものなのか。精神的に幼いのは仕方ないんだろうな。誰も何も教えてくれないし。
監禁ネタ好きすぎて。
明日は銀魂フェアいきますぞ。

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祝☆映画化

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