梅々
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ひじおき
だって、言えるはずがない。叶うはずもない。
好きだって、言って会えなくなるぐらいなら、俺は何も言わない。
ぎし、と軋んだ音に顔をあげる。瞼もついでにあげると布団から抜け出る後ろ姿が見えた。
「土方さん」
「……総悟」
「約束したじゃないですかィ。朝まで一緒にいてくれるって」
くい、と袖を引っ張れば此方を振り返った土方さんが困ったように笑った。俺の手をそっと握って、土方さんはちゅっと指先に口付けてくれた。
それだけで、俺は天にも昇れる気持ちになる。
「そろそろアイツが帰んだろ」
「部屋には鍵かけてやす」
「……」
さらり、頭を撫でられて目蓋が重くなる。
俺は男なのに、家のためにとよく知らない男に嫁がされた。未だに納得いかないし家に帰りたいとも思っているけれど。こうして、土方さんに出会えた。
あの男の使用人の土方さん。優しくて、見た目も良くて、俺が好きな人。何もかもがあの人とは真逆だ。俺はあの野郎のもので、どんなに俺がこの人を愛しても土方さんは俺のものにはならない。
好き。大好き。
言わないから。せめて。
「お願いでさァ」
「あぁ」
もやしもん見てます。マリーかわいい。みゆきちだとは。そして長谷川さん素敵です。大好きです。
いいよね!
好きだって、言って会えなくなるぐらいなら、俺は何も言わない。
ぎし、と軋んだ音に顔をあげる。瞼もついでにあげると布団から抜け出る後ろ姿が見えた。
「土方さん」
「……総悟」
「約束したじゃないですかィ。朝まで一緒にいてくれるって」
くい、と袖を引っ張れば此方を振り返った土方さんが困ったように笑った。俺の手をそっと握って、土方さんはちゅっと指先に口付けてくれた。
それだけで、俺は天にも昇れる気持ちになる。
「そろそろアイツが帰んだろ」
「部屋には鍵かけてやす」
「……」
さらり、頭を撫でられて目蓋が重くなる。
俺は男なのに、家のためにとよく知らない男に嫁がされた。未だに納得いかないし家に帰りたいとも思っているけれど。こうして、土方さんに出会えた。
あの男の使用人の土方さん。優しくて、見た目も良くて、俺が好きな人。何もかもがあの人とは真逆だ。俺はあの野郎のもので、どんなに俺がこの人を愛しても土方さんは俺のものにはならない。
好き。大好き。
言わないから。せめて。
「お願いでさァ」
「あぁ」
もやしもん見てます。マリーかわいい。みゆきちだとは。そして長谷川さん素敵です。大好きです。
いいよね!
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