梅々
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着物は癒し
昨日今日と忘れ物が激しかった。昨日が四色ボールペン、今日が定規。いまシャーペンをしまい忘れましたがその全てがパソコンディスクに忘れたという。
まぁ分度器持っているから平気だけど。分度器というと土沖だなとみるたび思う。
今日はカラーボード熱中したので銀魂見れなかったです。だから明日早起きするぞ!
目指せ5時。
それでは3Zで土方沖田。
やま・おち・いみないです。
まぁ分度器持っているから平気だけど。分度器というと土沖だなとみるたび思う。
今日はカラーボード熱中したので銀魂見れなかったです。だから明日早起きするぞ!
目指せ5時。
それでは3Zで土方沖田。
やま・おち・いみないです。
これからだなんて冗談じゃない
秋の空と男心
暦の上だと二学期が始まったばかりの九月三日。例年は残暑が厳しく、中旬頃まで半袖でも支障はなかった。学校まで徒歩二十分。その間にたっぷり汗をかいていたのだが。
今年は違う。長袖でも鳥肌が立つ。涼しいと寒いの中間ぐらいの温度の日が続いている。今日も、例に漏れず。
そんな中、十分も待たされているというのに文句を言わずにいる土方は、壁に寄りかかりハァ、と息をついた。
土方はいつもより十分早く沖田家に来た。何も言わずに来れば、こう待たされるのは目に見えていたので、昨日別れ際にきちんと言ったのだ。明日は十分早く行くからな、と。そして沖田はこくんと頷いた。
それなのに。
結局いつもと変わらない。
「あ、土方さんおはよーごぜーやす」
「おせぇよ」
悪びれずにいつもと変わらぬ挨拶をする様にかちんときたが、待たされることに慣れてしまっているのか、怒鳴る気も失せる。なんてったって清々しい朝なわけだし、と。
それに、早く行こうとは思ったがそれは自分というよりも沖田の為で、土方には待たされたこと以外には被害がない。沖田のまだ終わっていない宿題を見てやろうと思っただけなのだ。
「寒ィなァ・・・」
「おまえアレは? 体操着」
「体育は明日だし、未だ持ってきてねぇでさ」
今日は先に行くと近藤には言ってあった。だからほぼいつもと同じ時間だが先に行ってしまっているだろう。
あと十五分ある道程を、二人て歩く。帰り道ではよくあるが登校が二人なのは初めてかもしれない。歩いている向きと、共に歩いている人の違いで、いつもとは少し、景色が違う気がする。
「へっくしょんっ!」
「・・・親父くさいくしゃみだな」
体操着なら鞄に入っている、そう思い出して鞄をあさる。サイズが違うのはこの際、仕方のないことじゃないだろうか。洗濯したてのジャージをほら、と差し出すと沖田はうん? と首を傾げた。それがあまりにも純粋に分からないという仕草だったので、土方は少し、怯む。
無防備な沖田をあまり見ない。強がってはいないが、弱さとかそういったものを人前に出したりしない性格なのだ。だから、長年傍にいるが両手で足りるほどしか見たことのない反応に驚いたのだ。
「着ろよ。寒いんだろ?」
「・・・え、マヨとか、ついてねぇ?」
「そんな勿体無いこと誰がするかっ!」
「・・・なら、着まさァ」
おずおずとジャージを掴み、迷いなく鞄を突きつけてくる沖田に土方はありがとうとかあんま言われたことないな、とぼんやり考えながら軽い鞄を掴む。
学校に近づくにつれ人の数が増す。大抵は長袖のシャツ一枚で、女子だとチラホラカーディガンがいる程度だ。昼間になれば気温が上がるだろう、昨日そう踏んでずっと鳥肌と戦っていたのを思い出す。
よし、と鞄を引ったくられて進行方向に向けていた視線を隣に戻す。そこまで体格差はないはずなのに、裾はベストより少し長く、袖は親指がぎりぎり見える程度。
「むかつく」
「借りといて第一声がそれかよ」
「だって。・・・餓鬼の頃からあんたのがでかかった」
それでも沖田はいまだに順調に成長している。煙草を吸っている土方はもう伸びる見込みがなく、近藤ももう伸びていないといっていた。
袖の匂いでも嗅いでいるのか、手を口元に持っていって話す姿があどけない。同年代にあどけないだなんて言うのはおかしいかもしれないけれど。
次の台詞は予想できた。
「煙草くせぇ」
「なら返せ」
「やーなこった!」
「っ、」
笑ってべーっと舌を出した顔が予想できないほどに愛らしく。背景に花を舞わせた自分の目に目眩がした。
これは、よくないフラグが立ったんじゃないか。
秋の空と男心
暦の上だと二学期が始まったばかりの九月三日。例年は残暑が厳しく、中旬頃まで半袖でも支障はなかった。学校まで徒歩二十分。その間にたっぷり汗をかいていたのだが。
今年は違う。長袖でも鳥肌が立つ。涼しいと寒いの中間ぐらいの温度の日が続いている。今日も、例に漏れず。
そんな中、十分も待たされているというのに文句を言わずにいる土方は、壁に寄りかかりハァ、と息をついた。
土方はいつもより十分早く沖田家に来た。何も言わずに来れば、こう待たされるのは目に見えていたので、昨日別れ際にきちんと言ったのだ。明日は十分早く行くからな、と。そして沖田はこくんと頷いた。
それなのに。
結局いつもと変わらない。
「あ、土方さんおはよーごぜーやす」
「おせぇよ」
悪びれずにいつもと変わらぬ挨拶をする様にかちんときたが、待たされることに慣れてしまっているのか、怒鳴る気も失せる。なんてったって清々しい朝なわけだし、と。
それに、早く行こうとは思ったがそれは自分というよりも沖田の為で、土方には待たされたこと以外には被害がない。沖田のまだ終わっていない宿題を見てやろうと思っただけなのだ。
「寒ィなァ・・・」
「おまえアレは? 体操着」
「体育は明日だし、未だ持ってきてねぇでさ」
今日は先に行くと近藤には言ってあった。だからほぼいつもと同じ時間だが先に行ってしまっているだろう。
あと十五分ある道程を、二人て歩く。帰り道ではよくあるが登校が二人なのは初めてかもしれない。歩いている向きと、共に歩いている人の違いで、いつもとは少し、景色が違う気がする。
「へっくしょんっ!」
「・・・親父くさいくしゃみだな」
体操着なら鞄に入っている、そう思い出して鞄をあさる。サイズが違うのはこの際、仕方のないことじゃないだろうか。洗濯したてのジャージをほら、と差し出すと沖田はうん? と首を傾げた。それがあまりにも純粋に分からないという仕草だったので、土方は少し、怯む。
無防備な沖田をあまり見ない。強がってはいないが、弱さとかそういったものを人前に出したりしない性格なのだ。だから、長年傍にいるが両手で足りるほどしか見たことのない反応に驚いたのだ。
「着ろよ。寒いんだろ?」
「・・・え、マヨとか、ついてねぇ?」
「そんな勿体無いこと誰がするかっ!」
「・・・なら、着まさァ」
おずおずとジャージを掴み、迷いなく鞄を突きつけてくる沖田に土方はありがとうとかあんま言われたことないな、とぼんやり考えながら軽い鞄を掴む。
学校に近づくにつれ人の数が増す。大抵は長袖のシャツ一枚で、女子だとチラホラカーディガンがいる程度だ。昼間になれば気温が上がるだろう、昨日そう踏んでずっと鳥肌と戦っていたのを思い出す。
よし、と鞄を引ったくられて進行方向に向けていた視線を隣に戻す。そこまで体格差はないはずなのに、裾はベストより少し長く、袖は親指がぎりぎり見える程度。
「むかつく」
「借りといて第一声がそれかよ」
「だって。・・・餓鬼の頃からあんたのがでかかった」
それでも沖田はいまだに順調に成長している。煙草を吸っている土方はもう伸びる見込みがなく、近藤ももう伸びていないといっていた。
袖の匂いでも嗅いでいるのか、手を口元に持っていって話す姿があどけない。同年代にあどけないだなんて言うのはおかしいかもしれないけれど。
次の台詞は予想できた。
「煙草くせぇ」
「なら返せ」
「やーなこった!」
「っ、」
笑ってべーっと舌を出した顔が予想できないほどに愛らしく。背景に花を舞わせた自分の目に目眩がした。
これは、よくないフラグが立ったんじゃないか。
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