梅々
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猫の気まぐれ
今日雨天で無ければ長谷寺行く予定でした。紫陽花を見に。母がノリノリだったんですがね・・・。
だからでしょうか、雨降ったの。というか金曜の時点で傘マークでしたがね。
そう、ホリック新巻とヘタリア買いました。
ホリックヤバかった。アニメで小羽ちゃんが侑子さんのとこへ来たのはこの結末を暗示していたというかなんというか。
小羽ちゃんは可哀想だけど、その一言で片付けちゃいけませんよね。そして同情はもってのほか。
それじゃ、本当もうごめんなさいな感じな前編。・・・じゃあ梅雨ネタってことで。
だからでしょうか、雨降ったの。というか金曜の時点で傘マークでしたがね。
そう、ホリック新巻とヘタリア買いました。
ホリックヤバかった。アニメで小羽ちゃんが侑子さんのとこへ来たのはこの結末を暗示していたというかなんというか。
小羽ちゃんは可哀想だけど、その一言で片付けちゃいけませんよね。そして同情はもってのほか。
それじゃ、本当もうごめんなさいな感じな前編。・・・じゃあ梅雨ネタってことで。
ねぇ 僕を
どうか愛して
灰の空
「いくら出したら抱いてくれやすか」
「え、」
いきなりの質問に銀時は思いきり瞠目する。いきなり何を言い出すのかこの子は。
いくら出せばって普通そんなこと友人に言わないだろうし何よりいくら沖田の見た目が可愛いからといって一応俺らは同性。値段以前にヤれるか勃つかという問題だ。
まぁ、沖田相手になら勃つだろうけど、と此方を真っ直ぐ見据える沖田を眺めながら思う。
綺麗、というか童顔で可愛らしい。おっきな目をしているし唇は紅をつけたように赤くて、卑猥に見える―――――というのはまぁ色眼鏡の所為か。
「ねぇ、いくら」
「―――」
甘い声色に何の言葉も返せない。テーブルを挟んで向かい合ってソファに座り込んだまま何も言えなくなる。
サァァァと雨音が沈黙を許さず、気持ちを、返答をと急かす。
「君さァ、多串君が好きなんじゃねぇの」
「・・・・・・そうですぜ」
「じゃあそのテの話題は多串君にふりなさい、ね?」
銀さんは冗談が通じるからいいけど。
なんて、色香にコロリ。理性が揺れたくせに言ってみる。
何が悪いって、こんな壮絶な色香を放っている少年を野放しにしている保護者だ。ゴリの方は仕様がない、素で全く気付いていないのだから。しかし、もう一人の方は気付いていて、尚且この少年に性欲を向けているというのに、悪い虫を払うだけ。
俺が追っ払われなかったのは沖田が俺に興味を抱いていて、追っ払っても彼から寄ってくるから。
―――――俺だったら、彼を外に出したりしないで誰の目にも晒さないで、自分だけの物であるよう拘束するというのに。
あの男はこの鈍い少年への想いは明かさないつもりらしい。これだからお堅い人間は。
「あの人に言うなんて冗談じゃねぇでさァ。あの人は俺のことこれっぽっちもそういう目で見てねぇんだから・・・」
しゅん、と項垂れる沖田に本当のことを言ってやれたらどれだけいいか。自称好敵手であるからにして、真実を告げる気はないが、きっと、この少年よりもあのマヨラーの方が愛していると思う。
それはもう、ドス黒く。
「思い違いじゃねぇ? 俺には物凄く相思相愛に見えるんだけど」
「まさかァ」
ナイナイ、と苦笑を浮かべた唇に、目が釘付けになる。
どうせ、いずれあいつのモノになると分かっていても今はそうじゃない。
だから、いいよな・・・・・・?
「・・・でもよ、どうしていきなり?」
「雨の日って人恋しくなりやせんか? 俺ァ餓鬼の頃からそうでして」
「まぁ、分からなくはないけどさ」
だからといって、と説教たれようとするが見つめた赤い瞳が悲しみの色で染まっていて。何も言わず引き寄せ膝の上に座らせて、強かに抱き締める。
成すがまま抱き締められた少年はおずおずと腕を絡めてくる。
(悪ィな、多串君。でもまぁお前がさっさと手ェ出さねーからいけないんだ)
心の中で言い訳して、自分にこれが最初で最後だと言いきかせる。
「・・・布団、行くか」
優しく抱き上げ、お姫様だっこで布団まで連れてってやりそっと下ろす。初めてだからか緊張でこわばる背を撫でて、口付けを一つ。
段々と深い口付けにしてゆくと沖田は甘い、くぐもった声をあげ、縋りついてきた。
「ん、ぁ・・・旦那ぁ・・・」
背を撫でていた指先で胸元に触れ、もう一度深く口付ける。
窓の外の雨は、次第に激しさが増してきていた。
ぱらぱらと振る雨を傘の上で遊ばせ、沖田は私服姿で街を行く。傘を少し上げてみると、西の空は薄い橙色をしていた。
もう、そんな時間か。これじゃあ今晩は夕飯を食べられそうにない。
ハァ、と溜め息を吐きつつあてもなく街を歩く。街、とは言えども、沖田が普段いる住宅街や商店街のある通り等ではなくて。
歌舞伎町の中でも特に人通りの多い、歓楽街だ。
自分でも馬鹿なことをしていると思う。だけれど、もう引き返せはしないのだ。
何ヵ月か前、万事屋の旦那に抱かれた。
あの人が、あの人だけが俺が誰を好きか知っている。だから、というのもあるし、土方さんに似ているからでもある。それに俺自体が旦那のことを嫌いではないし。
けれど旦那とはそれっきり。はっきりと、「これが最初で最後だから」と言われた。
だから。
「そこの可愛い子」
声に振り向けばフワリ。
知っている苦い香りが鼻孔を擽る。
土方さんと同じ、煙草の銘柄。
―――――たった、それだけのことで。
「一緒に、どう?」
さし伸ばされた手を掴むなんて。
愚の骨頂。
元来俺はそんなキャラではないのに。
肌を撫で体を覆う香りに目を閉じれば土方さんにされているように思えて、愛しさが募る。感情のままに抱き締めれば、目の前の男は嬉しそうに、忌々しく体に痕をつけた。
忌々しい。けれど、抱き締められ、愛を囁かれるのが好きだ。硝子でできた、壊れ物を触るように触れられるのが気持いいし何より、目を瞑ればそれがあの人のものだと思える。
―――――ああ俺は、なんて愚かなのだろう。
ねぇ?
「なに、まだ続けてんの」
団子屋の前に置かれている赤い布を敷いた椅子に座り、美味な団子に舌鼓を打っていると聞き慣れた声が降ってきた。
団子を頬張りつつ見上げれば太陽にキラキラ銀髪を輝かせ、その為か輝きなんて皆無な瞳をした万事屋の主が立っていた。
旦那は許可も取らず隣に座り、皿に盛られた団子を一本取り、口に運ぶ。
「・・・馬鹿だって、思ってるんでしょう? 笑っていいですぜ、自分でもそう思ってやすから」
「うん、馬鹿だよな。必死にもがくくらいなら俺は諦めるけどね。若いっていいなァ」
「旦那だって、じゅーぶん若いですぜ」
「でも最近はジャンプぐれぇでしか熱くなれねぇんだよ」
冗談を。
何度か木刀を振るうのを見たが、彼は“士”そのものだった。守るべきものに命を燃やし、戦う。自分達より剣の重さを知っている。そう感じた。
普段はこんなに低能なニートに見えるというのに。
「未だ、アイツらにはバレてねぇの?」
「バレてたら疾うに止めてやすよ」
「・・・まぁ、そうだろうな。いい加減、止めたら?」
ああ、多分。
これを言いたくて声を掛けたのだろうな。
面倒事に巻き込まれたくないって態度のくせに、自ら首を突っ込んで。
―――――優しい。
優しい人は損をする。
そして優しさは時に人を傷付ける。
「あの人が花街行かなくなったら多分止めますよ」
「・・・それって、有り得なくね?」
「ですねィ。餓鬼の頃―――そういやあん時も雨だったな―――一回だけ、泣いて縋ったことがありやす」
「もう行くな、って?」
「えぇ」
その日は姉上が病気で近藤さんが看病しに行ってくれていて、俺は移るからと道場に泊まっていた。
夜、布団に入ったはいいが姉上が心配で心配で寝つけないでいると、ギシッ、と縁側から足音がした。ご隠居は夜中に出歩くはずがない。トイレへ行くにはこの部屋を通らないし。
となると、一人しかいない。そして彼が行く先は花街か、馴染みのヒトのところだ。
ただでさえ、姉上と離れて心細かったのに、自覚は無かったけれどその頃から好きだった彼が女を抱きに行くなんて、我慢できなくて。
障子を開けて追い掛けて、玄関で声を掛けた。
「ひじかた・・・」
「っ!! なんだ、てめぇ起きてたのか・・・」
昼間よりも優しく感じる声に視界が潤んだ。
胸が切ないのは、その声は女の人を抱くときに甘言を言うのと同じものなのだと、子どもながらに分かったから。
―――――その腕は、決して俺を抱き締めることはないと知っているから。
「ッかねぇで・・・!! もう行くなよ土方・・・っ!!」
「っ沖田? おい、どうした・・・」
ボロボロ涙を流し縋りついた俺に暝目した土方は優しく、俺の頭を撫でた。
その優しい手付きに余計涙が生まれる。
「・・・ゃだっ・・・行かねぇで・・・・・・っぅ・・・」
「沖田・・・」
困ったような声になんて自分は馬鹿なことしているんだろうと思うけれど、もう止められない。
なのに。
恥も外聞も捨ててプライドの高い子どもが泣き縋っているというのに。
「・・・ほら、戻って寝ろ。近藤さんもそろそろ戻ってくっから」
優しく、それはもう限り無く優しい手付きで俺の手から皺になった服を離させると、夜の闇に溶けこんでいってしまった。
どうか愛して
灰の空
「いくら出したら抱いてくれやすか」
「え、」
いきなりの質問に銀時は思いきり瞠目する。いきなり何を言い出すのかこの子は。
いくら出せばって普通そんなこと友人に言わないだろうし何よりいくら沖田の見た目が可愛いからといって一応俺らは同性。値段以前にヤれるか勃つかという問題だ。
まぁ、沖田相手になら勃つだろうけど、と此方を真っ直ぐ見据える沖田を眺めながら思う。
綺麗、というか童顔で可愛らしい。おっきな目をしているし唇は紅をつけたように赤くて、卑猥に見える―――――というのはまぁ色眼鏡の所為か。
「ねぇ、いくら」
「―――」
甘い声色に何の言葉も返せない。テーブルを挟んで向かい合ってソファに座り込んだまま何も言えなくなる。
サァァァと雨音が沈黙を許さず、気持ちを、返答をと急かす。
「君さァ、多串君が好きなんじゃねぇの」
「・・・・・・そうですぜ」
「じゃあそのテの話題は多串君にふりなさい、ね?」
銀さんは冗談が通じるからいいけど。
なんて、色香にコロリ。理性が揺れたくせに言ってみる。
何が悪いって、こんな壮絶な色香を放っている少年を野放しにしている保護者だ。ゴリの方は仕様がない、素で全く気付いていないのだから。しかし、もう一人の方は気付いていて、尚且この少年に性欲を向けているというのに、悪い虫を払うだけ。
俺が追っ払われなかったのは沖田が俺に興味を抱いていて、追っ払っても彼から寄ってくるから。
―――――俺だったら、彼を外に出したりしないで誰の目にも晒さないで、自分だけの物であるよう拘束するというのに。
あの男はこの鈍い少年への想いは明かさないつもりらしい。これだからお堅い人間は。
「あの人に言うなんて冗談じゃねぇでさァ。あの人は俺のことこれっぽっちもそういう目で見てねぇんだから・・・」
しゅん、と項垂れる沖田に本当のことを言ってやれたらどれだけいいか。自称好敵手であるからにして、真実を告げる気はないが、きっと、この少年よりもあのマヨラーの方が愛していると思う。
それはもう、ドス黒く。
「思い違いじゃねぇ? 俺には物凄く相思相愛に見えるんだけど」
「まさかァ」
ナイナイ、と苦笑を浮かべた唇に、目が釘付けになる。
どうせ、いずれあいつのモノになると分かっていても今はそうじゃない。
だから、いいよな・・・・・・?
「・・・でもよ、どうしていきなり?」
「雨の日って人恋しくなりやせんか? 俺ァ餓鬼の頃からそうでして」
「まぁ、分からなくはないけどさ」
だからといって、と説教たれようとするが見つめた赤い瞳が悲しみの色で染まっていて。何も言わず引き寄せ膝の上に座らせて、強かに抱き締める。
成すがまま抱き締められた少年はおずおずと腕を絡めてくる。
(悪ィな、多串君。でもまぁお前がさっさと手ェ出さねーからいけないんだ)
心の中で言い訳して、自分にこれが最初で最後だと言いきかせる。
「・・・布団、行くか」
優しく抱き上げ、お姫様だっこで布団まで連れてってやりそっと下ろす。初めてだからか緊張でこわばる背を撫でて、口付けを一つ。
段々と深い口付けにしてゆくと沖田は甘い、くぐもった声をあげ、縋りついてきた。
「ん、ぁ・・・旦那ぁ・・・」
背を撫でていた指先で胸元に触れ、もう一度深く口付ける。
窓の外の雨は、次第に激しさが増してきていた。
ぱらぱらと振る雨を傘の上で遊ばせ、沖田は私服姿で街を行く。傘を少し上げてみると、西の空は薄い橙色をしていた。
もう、そんな時間か。これじゃあ今晩は夕飯を食べられそうにない。
ハァ、と溜め息を吐きつつあてもなく街を歩く。街、とは言えども、沖田が普段いる住宅街や商店街のある通り等ではなくて。
歌舞伎町の中でも特に人通りの多い、歓楽街だ。
自分でも馬鹿なことをしていると思う。だけれど、もう引き返せはしないのだ。
何ヵ月か前、万事屋の旦那に抱かれた。
あの人が、あの人だけが俺が誰を好きか知っている。だから、というのもあるし、土方さんに似ているからでもある。それに俺自体が旦那のことを嫌いではないし。
けれど旦那とはそれっきり。はっきりと、「これが最初で最後だから」と言われた。
だから。
「そこの可愛い子」
声に振り向けばフワリ。
知っている苦い香りが鼻孔を擽る。
土方さんと同じ、煙草の銘柄。
―――――たった、それだけのことで。
「一緒に、どう?」
さし伸ばされた手を掴むなんて。
愚の骨頂。
元来俺はそんなキャラではないのに。
肌を撫で体を覆う香りに目を閉じれば土方さんにされているように思えて、愛しさが募る。感情のままに抱き締めれば、目の前の男は嬉しそうに、忌々しく体に痕をつけた。
忌々しい。けれど、抱き締められ、愛を囁かれるのが好きだ。硝子でできた、壊れ物を触るように触れられるのが気持いいし何より、目を瞑ればそれがあの人のものだと思える。
―――――ああ俺は、なんて愚かなのだろう。
ねぇ?
「なに、まだ続けてんの」
団子屋の前に置かれている赤い布を敷いた椅子に座り、美味な団子に舌鼓を打っていると聞き慣れた声が降ってきた。
団子を頬張りつつ見上げれば太陽にキラキラ銀髪を輝かせ、その為か輝きなんて皆無な瞳をした万事屋の主が立っていた。
旦那は許可も取らず隣に座り、皿に盛られた団子を一本取り、口に運ぶ。
「・・・馬鹿だって、思ってるんでしょう? 笑っていいですぜ、自分でもそう思ってやすから」
「うん、馬鹿だよな。必死にもがくくらいなら俺は諦めるけどね。若いっていいなァ」
「旦那だって、じゅーぶん若いですぜ」
「でも最近はジャンプぐれぇでしか熱くなれねぇんだよ」
冗談を。
何度か木刀を振るうのを見たが、彼は“士”そのものだった。守るべきものに命を燃やし、戦う。自分達より剣の重さを知っている。そう感じた。
普段はこんなに低能なニートに見えるというのに。
「未だ、アイツらにはバレてねぇの?」
「バレてたら疾うに止めてやすよ」
「・・・まぁ、そうだろうな。いい加減、止めたら?」
ああ、多分。
これを言いたくて声を掛けたのだろうな。
面倒事に巻き込まれたくないって態度のくせに、自ら首を突っ込んで。
―――――優しい。
優しい人は損をする。
そして優しさは時に人を傷付ける。
「あの人が花街行かなくなったら多分止めますよ」
「・・・それって、有り得なくね?」
「ですねィ。餓鬼の頃―――そういやあん時も雨だったな―――一回だけ、泣いて縋ったことがありやす」
「もう行くな、って?」
「えぇ」
その日は姉上が病気で近藤さんが看病しに行ってくれていて、俺は移るからと道場に泊まっていた。
夜、布団に入ったはいいが姉上が心配で心配で寝つけないでいると、ギシッ、と縁側から足音がした。ご隠居は夜中に出歩くはずがない。トイレへ行くにはこの部屋を通らないし。
となると、一人しかいない。そして彼が行く先は花街か、馴染みのヒトのところだ。
ただでさえ、姉上と離れて心細かったのに、自覚は無かったけれどその頃から好きだった彼が女を抱きに行くなんて、我慢できなくて。
障子を開けて追い掛けて、玄関で声を掛けた。
「ひじかた・・・」
「っ!! なんだ、てめぇ起きてたのか・・・」
昼間よりも優しく感じる声に視界が潤んだ。
胸が切ないのは、その声は女の人を抱くときに甘言を言うのと同じものなのだと、子どもながらに分かったから。
―――――その腕は、決して俺を抱き締めることはないと知っているから。
「ッかねぇで・・・!! もう行くなよ土方・・・っ!!」
「っ沖田? おい、どうした・・・」
ボロボロ涙を流し縋りついた俺に暝目した土方は優しく、俺の頭を撫でた。
その優しい手付きに余計涙が生まれる。
「・・・ゃだっ・・・行かねぇで・・・・・・っぅ・・・」
「沖田・・・」
困ったような声になんて自分は馬鹿なことしているんだろうと思うけれど、もう止められない。
なのに。
恥も外聞も捨ててプライドの高い子どもが泣き縋っているというのに。
「・・・ほら、戻って寝ろ。近藤さんもそろそろ戻ってくっから」
優しく、それはもう限り無く優しい手付きで俺の手から皺になった服を離させると、夜の闇に溶けこんでいってしまった。
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