梅々
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モデラート
近頃のだめ借りて読んでるんですがあれ・・・土沖よりも沖土だな。のだめ×千秋だと思うよ。
音大ネタか・・・ノートに書いてたな。沖土。久々にやりたいなー。
というか台風やばいですね。いまさっき近くに雷が落ちました。轟音に家がジリジリしてた、っていうか今光った。10万ボルト並に光った。んで間を開けてからドン!とか止めて欲しい。一瞬心臓止まりかけたよ。
怖いよー。というより心臓に悪いよー。
それでは百人一首。土沖チック+ぎんさんで3Z。ちょっと次の百人一首と話が続くかもしれない。
音大ネタか・・・ノートに書いてたな。沖土。久々にやりたいなー。
というか台風やばいですね。いまさっき近くに雷が落ちました。轟音に家がジリジリしてた、っていうか今光った。10万ボルト並に光った。んで間を開けてからドン!とか止めて欲しい。一瞬心臓止まりかけたよ。
怖いよー。というより心臓に悪いよー。
それでは百人一首。土沖チック+ぎんさんで3Z。ちょっと次の百人一首と話が続くかもしれない。
昔から、ずっと好きだった
迂腐な縁
俺らは所謂幼馴染みだから、物心ついたときには側に居た。側にいたけれどそれは腐れ縁だ、と思っていた。なんとか同じ高校に受かったら、また三年間同じクラスで。腐れ縁以外のなんと形容すればいいのだろう、とぼんやり暇潰しに考えた。
多分、それは腐れ縁なんかじゃなくて。
だから、俺はあの時何も抵抗しなかったのだと思う。
最近、前よりも一日中眠いのは秋になったから、という理由だけじゃない。
少しの物思いとそれを払拭する行為。
払拭したって、胸の靄は行為を終えれば直ぐに倍増するのだけれど。
「沖田くんってさぁ、若いよね」
「ピチピチの高校生ですからねィ。当たり前でさ」
「だよね~。いいなぁ」
曇った空を見上げ、担任と自分以外誰もいない屋上のフェンスにもたれかかる。
コーラを一気飲みすると、あまりの炭酸の強さに涙が出てきた。やっぱおニューはきつい。少し気が抜けたくらいがちょうどいい。
何事も、少し気が抜けた程度で。
と、隣で授業中だというのにプカプカ煙草を吸っている担任を見遣る。
「辛いんじゃない?」
「え~。何がですかィ?」
「体とか、心?」
とってつけたような問掛ける口調。ばれていたのか、なんて今更だけど。
関係を表す言葉が若干増えても、あの人はちっとも変わらない。だから俺も変わらない。
何も考えずに済むのは最中だけだから、俺はあの人の誘いを断ることができなくて、また繰り返す悪循環。
事後に胸を覆う、虚無感や嫌悪感はなんだ? 俺は別に、するのは嫌いではないのに。
「体だけ。わかりきってることですぜ。だから不満は何もねぇの。それに痛くしないし、あの人」
だから体は大丈夫。いつも少し眠いけれど。
笑ってそう言ってみせれば、先生はそっかぁ、と力無く呟いた。気だるげな感じじゃない、気遣うように、壊れ物を真綿でくるむように。
「それじゃあ、辛いんだ? 今の関係が」
「・・・さぁ」
辛いのかもしれない。だけどそれさえ分からない。
曖昧に答えると、ポンポンと頭を撫でられた。彼らしくない優しい指先に驚いて顔を上げれば、珍しく微笑を浮かべた先生。
胸をキュウと締め付けられたように、目の奥がジン、とする。手をギュウッと強く握り締めて、込み上げてくるものを堪える。
「もう、止めちゃえば?」
「え・・・?」
「好きなんだろ? 多串君のこと」
耳元に囁かれ、目を見開くと悪戯っ子の笑みを浮かべて先生は言っちゃえば? と言う。
他人事だと思って、と腹立つが、それでこの現状が改善されるのならいいかもしれない。
―――――本当に俺があの人のことを好きなのかは別として。
「ダメだったら俺が慰めてやるよ。・・・あんな餓鬼より、優しくて頼りになるよ? 俺は」
「アンタにとっちゃ暇潰しだろィ。そんなのに使われてもなァ」
「―――ま、卒業した後だろうとさ、待っててやるから。精々あがけ、青少年」
おい、総悟、と階段へと続く分厚い扉からよく知った声が聞こえてきて立ち上がる。そろそろ行きます、と言うといつものようにかったるそうに片手を上げてスパーと紫煙を吐いた。
*
ないな、と思った。
先生が言っていた、俺が土方を好きだという話が。そんな風に見えるのか、はたまたただの推測に過ぎないのか。勘違いです、と明日面と向かって言ってやろう。
「総悟?」
抱き締めようとしてくる腕を払い退け、土方さんに背を向けると訝しげに名を呼ばれた。腕枕をされているから、遠くへは行けない。かと言って、枕は土方さんが使っているからないし、と渋々、聞こえないフリをする。
「・・・総悟? どっか痛ぇのか?」
「・・・眠いんで、話し掛けねぇでくだせぇ」
髪の毛を一房摘んではハラハラと落とし、を繰り返していたが、土方さんは項に口付けてきた。
「・・・何かおかしくね? 今日のお前」
「気の所為でさ・・・。話しかけんな」
否定しなければ、だってこんな気持ちはあってはならないものだから。
#67
春の夜の 夢ばかりなる 手枕に
かひなく立たむ 名こそ惜しけれ
迂腐な縁
俺らは所謂幼馴染みだから、物心ついたときには側に居た。側にいたけれどそれは腐れ縁だ、と思っていた。なんとか同じ高校に受かったら、また三年間同じクラスで。腐れ縁以外のなんと形容すればいいのだろう、とぼんやり暇潰しに考えた。
多分、それは腐れ縁なんかじゃなくて。
だから、俺はあの時何も抵抗しなかったのだと思う。
最近、前よりも一日中眠いのは秋になったから、という理由だけじゃない。
少しの物思いとそれを払拭する行為。
払拭したって、胸の靄は行為を終えれば直ぐに倍増するのだけれど。
「沖田くんってさぁ、若いよね」
「ピチピチの高校生ですからねィ。当たり前でさ」
「だよね~。いいなぁ」
曇った空を見上げ、担任と自分以外誰もいない屋上のフェンスにもたれかかる。
コーラを一気飲みすると、あまりの炭酸の強さに涙が出てきた。やっぱおニューはきつい。少し気が抜けたくらいがちょうどいい。
何事も、少し気が抜けた程度で。
と、隣で授業中だというのにプカプカ煙草を吸っている担任を見遣る。
「辛いんじゃない?」
「え~。何がですかィ?」
「体とか、心?」
とってつけたような問掛ける口調。ばれていたのか、なんて今更だけど。
関係を表す言葉が若干増えても、あの人はちっとも変わらない。だから俺も変わらない。
何も考えずに済むのは最中だけだから、俺はあの人の誘いを断ることができなくて、また繰り返す悪循環。
事後に胸を覆う、虚無感や嫌悪感はなんだ? 俺は別に、するのは嫌いではないのに。
「体だけ。わかりきってることですぜ。だから不満は何もねぇの。それに痛くしないし、あの人」
だから体は大丈夫。いつも少し眠いけれど。
笑ってそう言ってみせれば、先生はそっかぁ、と力無く呟いた。気だるげな感じじゃない、気遣うように、壊れ物を真綿でくるむように。
「それじゃあ、辛いんだ? 今の関係が」
「・・・さぁ」
辛いのかもしれない。だけどそれさえ分からない。
曖昧に答えると、ポンポンと頭を撫でられた。彼らしくない優しい指先に驚いて顔を上げれば、珍しく微笑を浮かべた先生。
胸をキュウと締め付けられたように、目の奥がジン、とする。手をギュウッと強く握り締めて、込み上げてくるものを堪える。
「もう、止めちゃえば?」
「え・・・?」
「好きなんだろ? 多串君のこと」
耳元に囁かれ、目を見開くと悪戯っ子の笑みを浮かべて先生は言っちゃえば? と言う。
他人事だと思って、と腹立つが、それでこの現状が改善されるのならいいかもしれない。
―――――本当に俺があの人のことを好きなのかは別として。
「ダメだったら俺が慰めてやるよ。・・・あんな餓鬼より、優しくて頼りになるよ? 俺は」
「アンタにとっちゃ暇潰しだろィ。そんなのに使われてもなァ」
「―――ま、卒業した後だろうとさ、待っててやるから。精々あがけ、青少年」
おい、総悟、と階段へと続く分厚い扉からよく知った声が聞こえてきて立ち上がる。そろそろ行きます、と言うといつものようにかったるそうに片手を上げてスパーと紫煙を吐いた。
*
ないな、と思った。
先生が言っていた、俺が土方を好きだという話が。そんな風に見えるのか、はたまたただの推測に過ぎないのか。勘違いです、と明日面と向かって言ってやろう。
「総悟?」
抱き締めようとしてくる腕を払い退け、土方さんに背を向けると訝しげに名を呼ばれた。腕枕をされているから、遠くへは行けない。かと言って、枕は土方さんが使っているからないし、と渋々、聞こえないフリをする。
「・・・総悟? どっか痛ぇのか?」
「・・・眠いんで、話し掛けねぇでくだせぇ」
髪の毛を一房摘んではハラハラと落とし、を繰り返していたが、土方さんは項に口付けてきた。
「・・・何かおかしくね? 今日のお前」
「気の所為でさ・・・。話しかけんな」
否定しなければ、だってこんな気持ちはあってはならないものだから。
#67
春の夜の 夢ばかりなる 手枕に
かひなく立たむ 名こそ惜しけれ
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