梅々
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ちょっ・・・ジャンプゥゥゥ!?
眠い。・・・沖土祭参加しようか悩んでるけどその前に鴨祭。はや売りジャンプ感想読んで興奮してる暇はない。
「信じる者は救われる」
「おまえ、いきなり何言ってんだ?」
子宮内暴力
部屋に入ってくるなり、手を胸の前で組んだ沖田に土方は思い切り顔をしかめた。
「旦那が言ってたんでさぁ。信じれば、なんでもできるって。」
「何?俺殺す気?」
祈り殺すとか、やるきなのか?俺はんなオカルトなモンしんじねぇけど。あ、でも信じりゃ救われんのか。ってそうじゃなくて。
「で?なんなんだよ」
「信じてりゃ、アンタの魔の手から逃れられる、って訳ですぜ土方さん」
「ハァ?」
魔の手、って。そりゃ誘われるなんて事一度もないし、嫌がってるのに無理矢理した事もあるけど。全体的に見ても一応は合意の上で行われてる行為じゃねぇのか。嫌なら寝首かくなりなんなりすりゃあいい。情死、なんて嫌だけど総悟ならいいかな・・・・・・って何考えてんだしっかりしろ。
「・・・お前なんで俺と寝る?」
「気持ち良いからでさァ」
・・・・・・其処に愛があるかはわからない。だけど、気持ち良いと感じるなら、それなら魔の手なんて何気に少し傷付くような物言いしなくてもいいだろ。いくら毒舌サディストでも。
「・・・本題はソコじゃねぇですぜ」
「・・・何それ。軽ぅく欝にさせといて何だよマジで」
「欝?うわぁ、陰気な空気が充満してっと思ってたら・・・・・・俺、何時になったら救わ
れるんだろ」
俺から目を反らし呟かれた一言に、目を細めた。何から、コイツは救われたいんだ?
「来いよ。そんな出入口にいねぇで」
「・・・・・・」
刹那だけ、悩むような顔をしたが、直ぐに素直に近寄って来て、座り込んだ。
俺の、膝の上に。
「・・・近い」
「いいじゃねぇかィ。もうアンナコトやソンナコトしてる仲なんだから」
それを言われるとそうなのだが。ギュッとしがみつかれ、耳元に吐息を感じると、抱き締めるよりも抱きたいなんて考えが、頭を埋め尽す。細い肩に吸い付いて、赤い飾りを愛であげて。
「―――――俺、もう駄目かも」
「・・・何がだ?」
「秘密」
肩口にコツンと額を当て、総悟は黙りこくった。こうなったら意地でも言わないつもりなのだろう。
だが、総悟は根気よく待てば必ず口を開く。
俺だけには。
「俺の中での一番は、近藤さんなんでィ・・・」
「ああ、俺もだ」
「でも、別次元で――――アンタが一番の位置におさまってる」
「俺の中、侵食してくんでさァ、アンタが」
「俺がアンタに躯預けんのは、ただの戯れの筈なのに、ずっとして欲しいとか、抱きつきたい衝動にかられたり・・・」
其処でもう一度、総悟は口を閉ざした。今度は、俺の言葉を聞く為に。
雪のように冷えた沈黙の中、総悟と触れ合った肌が妙に熱を持つ。トクントクン、と鼓動が、聞こえてきそうで届かない。
最初は俺も、同じだった。
興味半分で無垢な躯を土足で踏みにじり、快楽なんかじゃなく、不安で恐怖で、戸惑いで溢れた涙が綺麗で。それに瞳奪われて、気付きゃ数えきれない程肌を重ねていた。
時には感情に流されて荒々しく、無惨で今思っても後悔なんかじゃ済まない位の事をした。それでも総悟は健気に堪え、頬を幾筋もの涙を伝わせながらすがってきた。
そして酷い事をした後、思うんだ。
俺はコイツを愛してなんかいないと。
愛していたのなら、こんな酷い事を俺はしないと。
「・・・お前のそれは、勘違いなんじゃねぇの」
「え・・・?」
見上げてくる瞳は不安で揺れている。この表情を俺がさせていると思うと、暗い悦びが胸の底から沸き上がる。
「気の所為だ」
「・・・ンな訳ない!俺はアンタが・・・ッ!」
「俺が?」
「・・・・・・・・・・・・・・・好き」
風が吹いたら消し飛ばされるんじゃないかという程の小さな声。それがリアルに、それだけ俺を思っていると告げる。
「・・・アンタは」
「俺?俺はお前の事なんざ、みじんも好きじゃねぇよ」
絶望の色を讃えている瞳を覗き込み、言葉を続けた。
「愛してる」
「・・・!」
「お前だけだ。俺が愛すのも、抱くのも」
これからは。
こんなに一途に思ってくれる、とは思いもよらなかった。可哀想な事ばかりしていたから。それに俺が、手放せない位にコイツにはまっていた事も、愛してる事も、気付きもしなかった。俺には真撰組があればそれで良かったはずなのに。
人間は貪欲な物だと改めて思いしらされる。
「・・・うん」
「返事遅ェよ。国際電話より遅かったぜ?多分」
「夢みてぇで・・・。起きたらアンタ死んでそう」
「ンな訳ねぇだろ。夢じゃねぇし生きてるし」
「わかってまさァ。束の間の平和だろうがなんだろうが、今・・・すんげぇしあわせ」
「俺もだよ」
それから顔見合わせて照れ臭さ誤魔化して口付けて。
初初しい戯れに二人して笑い合った。
甘ァァァァァい!!
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