梅々
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クリスマスイブ!
鬼畜攻めドS受けとだけ決めてあとは手付かずで書き出したのが本日11:50。気に入らなくて本気で書き出したのが20:00。
終わるはずあるめぇよ。
でもとりあえず年賀状イラストは終わったので、明日は本腰入れたい。
メリークリスマス!
私は苦しみます!
というわけでクリスマスネタ序章です。問題提起だけで終わりました。
終わるはずあるめぇよ。
でもとりあえず年賀状イラストは終わったので、明日は本腰入れたい。
メリークリスマス!
私は苦しみます!
というわけでクリスマスネタ序章です。問題提起だけで終わりました。
合わさることは難しい
それは既に分かりきったことだったのだが
どうしてこんなにも合わさらないのか
柊
朝会に向かおうとしたら、殺気を感じた。馴染み深いそれは後方からのもので、朝起きた時の機嫌は悪くはなかったはずだが何かしたかと、記憶の糸をまさぐりながら振り返る。
珍しくムスッとした顔をしている。眉間に皺を寄せているのなんて珍しい。大抵は余裕綽々な表情を浮かべているから。なんでこうも表情の変化に乏しい奴なんだろう、そう思ったら俺も同じで考えるのは止めた。代わりに、何故今沖田が不機嫌なのか考えてみる。
「どうした?」
「アンタ、勤務表なんで変えたんですかィ」
「勤務表・・・? ああ、」
何のことかと一瞬鸚鵡返しにしたがすぐに思い出す。
昨日嫁が産気づいたとかいう一番隊の隊士がおり、急遽組み替えたのだ。一番隊の隊士だったので空いていた沖田に、代わりに夜番を入れた。結果午前と夜の見廻りになったがそれぐらい大したことはないだろうと思ったのだが。
それが不機嫌の元らしい。たったそれぐらいで、と思う。が、言ったら余計不機嫌になるだろうから言わないでおく。今日は世間一般ではクリスマスイブであるけれどそれが価値を持つのは精々子どものいる家族や恋人同士やらで、この野暮ったい集団の中ではあまり意味はない。精々飲み会を開いて、沖田の場合近藤や一部の人間から何か貰えるぐらいだ。
もしかして飲み会に出たかったのかと合点すると。
「アンタは仕事ないだろィ、夜。死ね」
「じゃあ俺が一緒に行きゃ文句はねぇのか?」
「なんでそう思えるんですかィ? 近藤さんとなら文句どころか喜んで行きやすが」
「ああそうかよ」
「自分で聞いといてなに、その態度」
珍しく全うなことを、しかも抑揚なく言った。余程頭に来ているらしい。こんな風に怒っている沖田は初めてかもしれない。確かに確認も取らず勝手に入れたのは悪かったかもしれないけれど、そんなに大事なことが今夜、あったのか。
一応恋人の俺を差し置いて。
「わ、」
「あ、近藤さん!」
悪かったな、と言おうとしたら風の如く沖田は視界から消えて、それを視線で追えば近藤さんの元で沖田は春の日溜まりのように笑みを浮かべていた。
ふと脳裏を過ったのは武州にいた頃のことだ。あの頃はこんな風にあしらわれることばかりで、沖田は俺には決して笑いかけやしなかった。毎日そんな扱いを受けていたのによくめげなかったと自分を誉めたい。あの頃よりはまだましにはなったが、関係がより親密になったのだから当然で、やはり杜撰な扱いのままだと思わなくはない。
「トシー! 早くー!」
「ああ」
でもやはり、恋人同士なのだから、と思ってしまうのは子どもじみた考えなのか。
沖田にあんな反応をされると、クリスマスイブについて真面目に考えてしまう。
沖田が不機嫌な理由はそれではないようだったが、ただ俺に仕事が入っていないからあんなにも怒っていたのではない、はずだ。そんなことはよくあったのだから。もしかしたらアイツは、一緒に夜を過ごしたかったりしたのだろうか。なんて考え始めたら、一応俺たちにもクリスマスイブは適用されるのではないか、と思い始めた。まだ付き合い初めて大したイベント事に遭遇していないからどうすれば沖田が喜ぶのかは分からない。一々行事を二人で迎えるのは馬鹿らしいと思うかもしれない。または、意外とそういうものを好む性格なのかもしれない。
昨日の夜、肌を重ねたばかりだができるなら今夜も、と次第にそう思い始め、見廻りも切り上げ何か買っていってやろう、と思い立つ。
同時に携帯が鳴り、ディスプレイを見ると山崎で、宜しくない予感がした。
「・・・なんだ」
「副長、追ってたヤマの主犯、捕まえてしまいました・・・」
それは本当に申し訳なさそうにが言うものだから、同じく犠牲者である山崎を怒鳴ることはできず、仕方なしに屯所への帰路についた。
それは既に分かりきったことだったのだが
どうしてこんなにも合わさらないのか
柊
朝会に向かおうとしたら、殺気を感じた。馴染み深いそれは後方からのもので、朝起きた時の機嫌は悪くはなかったはずだが何かしたかと、記憶の糸をまさぐりながら振り返る。
珍しくムスッとした顔をしている。眉間に皺を寄せているのなんて珍しい。大抵は余裕綽々な表情を浮かべているから。なんでこうも表情の変化に乏しい奴なんだろう、そう思ったら俺も同じで考えるのは止めた。代わりに、何故今沖田が不機嫌なのか考えてみる。
「どうした?」
「アンタ、勤務表なんで変えたんですかィ」
「勤務表・・・? ああ、」
何のことかと一瞬鸚鵡返しにしたがすぐに思い出す。
昨日嫁が産気づいたとかいう一番隊の隊士がおり、急遽組み替えたのだ。一番隊の隊士だったので空いていた沖田に、代わりに夜番を入れた。結果午前と夜の見廻りになったがそれぐらい大したことはないだろうと思ったのだが。
それが不機嫌の元らしい。たったそれぐらいで、と思う。が、言ったら余計不機嫌になるだろうから言わないでおく。今日は世間一般ではクリスマスイブであるけれどそれが価値を持つのは精々子どものいる家族や恋人同士やらで、この野暮ったい集団の中ではあまり意味はない。精々飲み会を開いて、沖田の場合近藤や一部の人間から何か貰えるぐらいだ。
もしかして飲み会に出たかったのかと合点すると。
「アンタは仕事ないだろィ、夜。死ね」
「じゃあ俺が一緒に行きゃ文句はねぇのか?」
「なんでそう思えるんですかィ? 近藤さんとなら文句どころか喜んで行きやすが」
「ああそうかよ」
「自分で聞いといてなに、その態度」
珍しく全うなことを、しかも抑揚なく言った。余程頭に来ているらしい。こんな風に怒っている沖田は初めてかもしれない。確かに確認も取らず勝手に入れたのは悪かったかもしれないけれど、そんなに大事なことが今夜、あったのか。
一応恋人の俺を差し置いて。
「わ、」
「あ、近藤さん!」
悪かったな、と言おうとしたら風の如く沖田は視界から消えて、それを視線で追えば近藤さんの元で沖田は春の日溜まりのように笑みを浮かべていた。
ふと脳裏を過ったのは武州にいた頃のことだ。あの頃はこんな風にあしらわれることばかりで、沖田は俺には決して笑いかけやしなかった。毎日そんな扱いを受けていたのによくめげなかったと自分を誉めたい。あの頃よりはまだましにはなったが、関係がより親密になったのだから当然で、やはり杜撰な扱いのままだと思わなくはない。
「トシー! 早くー!」
「ああ」
でもやはり、恋人同士なのだから、と思ってしまうのは子どもじみた考えなのか。
沖田にあんな反応をされると、クリスマスイブについて真面目に考えてしまう。
沖田が不機嫌な理由はそれではないようだったが、ただ俺に仕事が入っていないからあんなにも怒っていたのではない、はずだ。そんなことはよくあったのだから。もしかしたらアイツは、一緒に夜を過ごしたかったりしたのだろうか。なんて考え始めたら、一応俺たちにもクリスマスイブは適用されるのではないか、と思い始めた。まだ付き合い初めて大したイベント事に遭遇していないからどうすれば沖田が喜ぶのかは分からない。一々行事を二人で迎えるのは馬鹿らしいと思うかもしれない。または、意外とそういうものを好む性格なのかもしれない。
昨日の夜、肌を重ねたばかりだができるなら今夜も、と次第にそう思い始め、見廻りも切り上げ何か買っていってやろう、と思い立つ。
同時に携帯が鳴り、ディスプレイを見ると山崎で、宜しくない予感がした。
「・・・なんだ」
「副長、追ってたヤマの主犯、捕まえてしまいました・・・」
それは本当に申し訳なさそうにが言うものだから、同じく犠牲者である山崎を怒鳴ることはできず、仕方なしに屯所への帰路についた。
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