梅々
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ふつかめもおつです
バイトおさめは無事にミスらずに終わりましたが、その前に第二次ウォシュレット戦争がありまして本当に撲滅したい。沖田とか土方が使ってたら萌えるけど。
そして課題も一つ終わりに近づかせました!
あと家族が私を置いて帰省しました。私正月バイトいれたからね、三日天下が始まります。
それでは遅くなりました!
106000打の後編です!
本当にリクエストありがとうございましたー!!*^^*
そして課題も一つ終わりに近づかせました!
あと家族が私を置いて帰省しました。私正月バイトいれたからね、三日天下が始まります。
それでは遅くなりました!
106000打の後編です!
本当にリクエストありがとうございましたー!!*^^*
松の廊下
手を繋いでも良いか。そう問われたのは落語を見終え、ホールから出た後のことだった。四方を黒服に囲まれて、それでも平然としていた男が頬を赤らめていた。茶番に付き合うといった以上断る理由もなくて、差し出された手を握ると温かかった。それだけで胸の中をかきむしりたくなるぐらいむず痒くなった。手を繋ぐだなんて、いつぶりか。姉上と繋いだのが最後だった気がする。
土方さんとは、なかった。でもあの人にはおんぶだとか肩車とかされたなぁと思い返して、結局また思考があの人に行き着いてる事実に溜め息が出そうになる。俺ばっかりが守られて、あの人のことを思ってるんじゃないかと思うと溜め息しか出ない。
「あったかい手ですねィ」
「不快か?」
「そういうわけじゃ」
温かい、それでいて柔らかい手に違和感を抱いただけだ。近藤さんの手は大きくて、温かくて、そしてけんだこで固かった。姉上のは冷たくて細かった。知っている手の感触とは異なる、それだけで他意はない。
「拙者はこの後どのような場所へ行けば良いのか分からぬ」
「はぁ。デートですからねぇ、景色の良いところにでも行っときゃいいんじゃねぇですかねェ」
「そうか。城ぐらいしか思い浮かばぬが、そなたは詰まらなくはないか」
「面白そうでさ。それに家でのんびりするデートもあるらしいですからねェ。いいんじゃねぇですかィ」
「そうか」
それはまぁ嬉しそうに将軍様は微笑む。上品なもんで大口開けて笑うことはないらしい。近藤さんとは大違いだ。近藤さんのあの笑顔は、品はないが見ているだけで幸せな気持ちが移るような、親しみやすいもので。この人のはどこか寂しい。とっつぁんがいなきゃ遊びに行くこともなかったというから、そういうのも関係しているのかもしれない。
そんな堅物が恋をする機会はいままでなかったのだろう。性欲のほうはお盛んなようだけれど。でもいままでの様子から見たらこの人も山崎と同じでさくらんぼかもしれない。俺もそうだけれど、まっさらなわけじゃない。
いまだって。
「んっ、ぅ、あ!」
唇を奪われる気持ちよさに朦朧とする。もっととねだるようにハリネズミのような髪をつんつん引っ張ったら中のものがどくんと脈打った。
女とはやったことがないけれど、男の味はしめているなんてとんだ好き者だ。そうしたのはこの人だ。諸悪の根源。俺を性悪にしたのも土方さんだ。
中を柔く擦る感覚がまた俺を駄目にする。とろけて、土方さんの思うがままになる。
「きもちいいか?」
「ん、っあ、でも……ったんね、」
こんな生易しい刺激でいけるほど俺はもう初じゃないの、知ってるくせに土方さんは意地悪をする。日頃の仕返しに違いないと踏んで、俺はぎゅうと強く縋って土方さんの唇を塞ぐ。ちゅっ、ちゅ、と重ね合わせてみるけれどもそれだけじゃ足んない、足りるはずがない。身体中全部可愛がって気持ちよくして。
ゆるりと腰を振ればもう止まらない。痺れるような快感がもっとほしくなって、浅い動きを繰り返す土方さんの動きに合わせるように、腰を揺り動かす。
「なぁ、あいつと何したんだよ」
酔いが残ってるのか、いつもより目元を赤く染めて土方さんが問う。言及がねちっこいのも酒の所為か。いつもは放任主義のくせして。
しかも天下の将軍様をあいつ呼ばわりするなんて、幕府の狗なんだからそれらしくしてろよ土方。俺の粗相なんてアンタの発言に比べれば可愛いもんだ。
なんて焦らすように動く腰に真っ当に頭が働かなくてどうでもいいことばかり思い浮かぶ。これも逃げている証拠かもしれない、向き合えない。
「……総悟」
「っひぁ……み、っもとで、話すな!」
「言えよ」
「ぅあ、あ!」
耳朶をペロリと舐められてくらくらする。甘噛みなんてされて、自分でも中を締めてしまったのが分かる。
もういやだ、ばか土方。アンタは俺を気持ちよくしてくれればそれでいいのに!
「手、つないだ、だけ……う、ぁあ、っん、ふ」
「ふーん?」
意地悪く眉を吊り上げて、俺の好きなところを優しく擦ってくる。そのたびぞわぞわと鳥肌が立って、痺れたようになる。
もっといつもみたいにごりごりしてほしい、なんて言えないけれど。口が裂けたら言っちゃいそう。
「じゃあ、繋ぐか」
「っ、へ……?」
両の手を敷き布団に縫い止められた、思った次の瞬間には指同士も絡み合っていた。少し冷えた、けんだこのある手。でも指はそんな太くなくて、長い。これが土方さんの手なんだと、思ったら視界が霞んでいた。
ぎゅうっと痛いぐらいに握られるのがいい。胸が締め付けられたみたいになる。満たされる。今まで感じたことないぐらい、胸がどきどきして、嫌になる。逃げ出したい。でもどこもかしこも絡めとられて逃げられない。
「っ、ひじか、さんっ」
「ん?」
「逃がす気、ねぇんなら……っきもちよくして」
「……ばーか」
ふっと土方さんが笑った。何でこんなときに、そんな風に笑うんだ。
いつもはニヤニヤとしか笑わないくせに。
額をくっつけて、目と目を見合わせながら、ぐちっ、ぐちゅと中を貫かれると堪らなくて。
「ん、ん、っあ、ぁあ、あうっ!」
「お前の泣き顔好きだ」
「っばか、やろ、うぁ、っあ、ん!」
好きだとか気安く言うんじゃないと言いたいのに言葉にならない。
アンタなんか好きじゃないよ、俺は。分かって。
「だ、っきらい、でさっ!」
「ん、分かってるよ」
見透かしたような瞳が気に食わない。気にくわないことばかりなのに。
「っも、だめ……!」
アンタに与えられるのがこんなにも気持ちいいのはなんでなんだ。
(本当は答えを知っているけれど、それにはみないふり)
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