梅々
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さらば2007 年!!
新年ちょうどに出来たぜ姫始めっ!!!!
暴露すると、これを書きたいが為にこのブログを立ち上げました。
それでは過去最長。
暴露すると、これを書きたいが為にこのブログを立ち上げました。
それでは過去最長。
甘く
甘く
その声は僕の名を呼び
君は僕の隣に居続ける
ずっと
眠り姫の誘惑
雨戸が風に叩かれ悲鳴を上げる。耳障りなその音が、静かな室内に唯一響く。
誰の行いが悪いのか、年の暮れにやってきた大規模な嵐は、江戸中を静まらせている。大晦日の夜だというのに不自然な程、街のざわめきが聞こえてこない。
こんな夜に何かをやらかす馬鹿はいないだろうと、例年よりも近藤さんは羽目を早く外していて、もしも急遽出動するような事態になったらどうするんだよと、この屯所内で唯一落ち着いてるであろう俺は思う。
風が少し弱まったのか、小さくなった雑音の合間に微かな寝息が聞こえる。
振り向けば愛らしい表情で眠っている部下の姿が視界に入る。
俺の隊服をかけて小さく丸まり寝てる姿は子どもの頃とあまり変わりがなく、細い体のラインも、天使のような見た目も、若干大人びただけだ。
「んっ・・・」
身じろぎハラリと色素の薄い髪が揺れる。
─────起こした方がいいのだろうか。
例年、今の時間ならばまだ大広間で呑み耽っているのだが、今日は一時間前かそこらに此処へ来てからずっと眠りこんでいる。
今週は色々と仕事が多く、昼寝が出来なかった上に夜番も三日程入っていたはずだ。睡眠欲が強いこいつが眠くて当然だ。
けれど今日は大晦日。起こさなかったら起こさなかったで文句の一つや二つ言われそうで、起こすべきか寝かしておくべきか、悩む。
「・・・土方さん」
パチリと、透明感のある赤い瞳が姿を現す。何で、こんなにも腹黒いのにこんな澄んだ瞳をしているのか分からない。
心が、綺麗だからか?
貫くべき信念が、あるからか?
・・・それなら俺も澄んだ目をしているはずだけど。
「・・・悪ィ、起こしたか?」
「起こそうと思ってたんだろィ? それなら謝る必要ありやせんぜ?」
どれだけ、俺の考えは見透かされているのだろう。
そんなに、俺の考えは浅はかで分かり易いものなのか?
・・・と、聞いたら、絶対に総悟は首を縦に振るから聞かずにおくが。
「何時、今・・・?」
「11時過ぎだ」
「・・・もうそんな時間ですかィ。除夜の鐘聞きに行きやしょうや」
「嵐きてるっつうの。無理に決まってるだろ」
「それでも鐘は鳴りやすぜ」
のそのそと起き上がり、俺の上着を肩にかけ、膝だちで窓まで歩み、障子に続き窓を、そして雨戸を勢いよく開け放った。
途端、強風と冷たい物体が頬を打つ。
「オイッ・・・! 早く閉めろ」
開けた本人も寒かったのか、不平を溢さず素直に閉めきった。
畳には点々と小さな水溜まりが残っている。それと、氷の欠片も。
「・・・雪降ってやしたね」
「頭に積もってんぞ」
腕を掴んで引き寄せ、頭に積もっている雪を払う。大人しくうつ向いてじっとしているのが珍しくて、悪戯しようとそのまま指を首筋に這わせる。
ピクリと肩が揺れ、恨みがましい視線を向けられた。
「・・・除夜の鐘は」
「この天気で行くやつなんざいねぇよ。来年まで我慢しろ」
「・・・今年こそはあんたと見たかったのに」
すねたような呟きにドキリとする。
何可愛いコト言ってんだ、コイツ。俺と一緒に見たいなんて、そんな睦言口にするキャラじゃない。
からかってるんだろ、と思うけれど顔は大真面目で。
疼く衝動を止められず、荒々しく口付ける。
抵抗するように胸を叩くが、次第にその力は弱まっていく。くちゅりくちゅりと聴覚を満たす音が心地好く、より貪欲に舌を絡める。
「ぁっ・・・んんっ・・・・・・ふっぁ」
仄かに頬を朱に染め、体を擦り寄せてくる総悟を畳に押し倒し、唇を離す。
うるんだ双眼で悔しげに見上げてくるのが愛しくて、じぃっと眺めているとガッと尻を思いきり蹴られた。
「・・・ってぇなっ」
「あんたが悪いんだろィ? じろじろ見てくっから・・・」
「・・・物欲しそうな顔してるケド?」
途端に顔を真っ赤にし、俺から目を反らす。それが肯定の意味を持つ事に気付いているはずなのに。
どうせ近藤さんも山崎も酔い潰れて此処に来ることはないだろう。それなら、このまましちまっても、いいか。
胸元に手を忍ばせ、胸の飾りをこねまわしながら鎖骨に唇を這わす。
必死に口許に手の甲を当て、声を殺そうとしているが、堪えきれない甘い声が耳に届く。
「・・・声、出せよ。どうせ誰も来やしねぇんだ」
「んぁ・・・んっ・・・・・・ゃんっ・・・」
「嫌かよ? これでも?」
カリッと乳首に爪をたてると、ビクビクと体を反応させ熱の篭った吐息を苦しげに吐く。
加虐心を煽る淫らな表情で総悟は俺を抱き締める。表情を見せないように、ではなくもっと触れて欲しいという欲望からの行動に、笑みがこぼれる。
「・・・可愛いな、お前」
「うっさいでさァ・・・っ折角・・・・・・あんたの煩悩無くして貰おうと思ったのに・・・っ」
「・・・? ああ、除夜の鐘のことか? ・・・そんなんじゃ俺の煩悩は消えねぇよ」
赤く色付いた突起を柔く噛めば、背を猫のようにしならせ、もっと触れて欲しいと胸をつき出してくる。
そんな自分の痴態にさえ感じてしまうのか、喘ぎながら脇腹に足を擦り寄せ自ら足を開いた。
止められない。
歪んだこの欲望を。
全てが欲しい。
「・・・このまま姫始めもしちまうか」
「何回する気ですかィ・・・あんた」
「・・・108回突くぐらいしようぜ」
「冗談っ・・・!」
充分に欲を注いだ乳首から口を離し、すっかり乱れた白い寝間着の裾から覗く上気した下肢を舐めるように見つめる。
最も敏感な部位を隠す無粋な下履きを脱がし、膝裏に手を当て左右に足を開かせる。
露になった菊門を見つめるだけで、ヒクヒクと其処が収縮を繰り返す。
「・・・やらしいカラダ」
「ッ・・・!!」
全身を羞恥で紅潮させ、悔しそうに唇を噛む。
自覚はあるのだろう。何度も体を重ねる内に快楽に敏感になっていったと。触れただけで体内を埋め尽す淫らな欲望を堪える術などないのだと。
触れていないのに雫を溢し張りつめている敏感な中心部に息を吹きかければそれだけで可愛らしい声を上げ、更に蜜を滴らせる。
「・・・・・・どうして欲しい? 総悟」
「そんなこと聞くとは・・・悪趣味にも程がありまさァ」
「言わなきゃ何もしねぇからな」
「そんなっ・・・!!」
非難するような声に気をよくするが、だからと言って触れたりはしない。
俺を求めてる姿をもっと見たい。
もっと、俺で満たしてしまいたい。
早くと急かすように膝裏から太股へとやんわりと撫で、後孔の周りを揉む。
「はぁっ・・・・・・んっ・・・あっ」
「ほら言えよ。どうして欲しいか」
そう言うと、躊躇うような表情を刹那見せ、口を開いた。
「・・・慣らさなくていいから・・・・・・っ欲しい、でさ・・・あんたが・・・」
「本っ当、我慢しねぇよな。プライドあんの? お前」
「・・・あんたにこんな風にされてて、プライドなんざあっても無意味でしょうや」
それもそうだと思い、行為を再開する。
先走りを指で掬い、後孔につぷりと指を食ませる。それだけで達しそうにフルフルと体を痙攣させ、爪が食い込む程手をぎゅぅっと握り締めた。
「・・・ア、っく・・・ぁも、っもう・・・・・・指なんていらねっ・・・てばぁ・・・」
「後で痛い目みんのお前だぞ・・・?」
「ローションでも何でも塗ればいいだろィ・・・」
お言葉に甘え、襞に軽く爪をたてながら指を容赦なく引き抜く。刺激にキュッと引き絞られた其処に一刻も早く己の欲を注ぎたいと思うが、一応事後の事も考えなければならない。一旦傍から離れ、ローションを取りに立ち上がる。
「そんぐれぇ・・・準備しときなせぇよ、あんた」
「うっせぇな・・・。いつもは使わねぇだろうが」
ボトルを手に総悟の傍に腰を降ろすと、瞳を輝かせ総悟はのそのそと起き上がり、俺の向かいにちょこんと座ってじぃっとボトルを持った手を見つめてくる。
眺めてるだけかと思えば、ベルトをカチャカチャと外し始めた。
「何してんの」
「・・・俺に塗らせてくだせぇ。楽しそう」
それはそれは。思ってもみなかった提案だ。
というかついさっきまで身も蓋もなく喘いでいたのに。
そう思ってる間にも、着実に服は脱がされていき、立派に頭を掲げている逸物が外気に晒された。
「・・・いつ見てもでけぇですよねィ」
いつ見ても、ってそりゃお前が見るのは大概ヤってる最中だからだろう。
ボトルを傾け、淡い桃色の液体を掌にたっぷり出し、それを喜々として両手に塗りたくる。そして、微笑みながら両手でとろみのあるそれを逸物に塗り付ける。
「・・・っ」
じゅくじゅく音をたてながら、丁寧に塗りこむ手付きは拙いのだが、それでも熱は高まる。裏筋を、そして先端部までも、温かい掌に包まれる。
「・・・っ総悟」
「わっ・・・」
理性のたがが外れる。
再び畳に押し倒し、屹立を菊門に当てがい、グッと奥まで貫いた。ローションのお陰か、然程抵抗は無くすんなりと、根本まで内部に包まれた。
途端に、襞がきゅうっと引き絞られた。腹部に雫が飛び散る。
「ひぁぁぁッ・・・!!!!」
「・・・挿れただけだっつーの」
「ひっ・・・・・・ぁあ・・・ぁん、もっとぉ」
舌足らずに催促の言葉を発し、手足を絡ませてくる。
─────愛しい。
愛しくて堪らない。
尽きる事無く沸いてくる、この気持は伝わっているのだろうか。
「総悟・・・」
「あっ、ぁん・・・ひゃっ・・・・・・くぅ、っあ・・・ひじっ・・・・・・ひじかたさ・・・!!」
じゅく、ずく、くちゅりと聴覚からも卑隈な水音に満たされていく。
もう、離れらんねぇなぁとぼんやり改めて思う。
それは、仕事の事じゃなくて。
「好きっ・・・すきでさァ・・・ぁっ・・・も、もぅ」
「・・・俺もだ。・・・・・・一緒にイこうぜ」
「ああっ・・・っじかたさんっ・・・・・・!!」
律動を早め、秘奥を貫くと。ビクビクと一際派手に体を痙攣させ、白濁を散らした。呼応するようにこ惑的に引き絞られ、秘奥に欲を散らした。
風の音はいつの間にか聞こえなくなっていて、テレビをつけると様々なチャンネルで芸人が「あけましておめでとうございます」と言っていた。
「・・・年越しになっちまいやしたねィ」
「ま、粋でイイだろ」
クスリと笑い裸体を擦り寄せ、総悟は艶やかな表情で「あけましておめでとうごぜぇやす」と呟いた。
甘く
その声は僕の名を呼び
君は僕の隣に居続ける
ずっと
眠り姫の誘惑
雨戸が風に叩かれ悲鳴を上げる。耳障りなその音が、静かな室内に唯一響く。
誰の行いが悪いのか、年の暮れにやってきた大規模な嵐は、江戸中を静まらせている。大晦日の夜だというのに不自然な程、街のざわめきが聞こえてこない。
こんな夜に何かをやらかす馬鹿はいないだろうと、例年よりも近藤さんは羽目を早く外していて、もしも急遽出動するような事態になったらどうするんだよと、この屯所内で唯一落ち着いてるであろう俺は思う。
風が少し弱まったのか、小さくなった雑音の合間に微かな寝息が聞こえる。
振り向けば愛らしい表情で眠っている部下の姿が視界に入る。
俺の隊服をかけて小さく丸まり寝てる姿は子どもの頃とあまり変わりがなく、細い体のラインも、天使のような見た目も、若干大人びただけだ。
「んっ・・・」
身じろぎハラリと色素の薄い髪が揺れる。
─────起こした方がいいのだろうか。
例年、今の時間ならばまだ大広間で呑み耽っているのだが、今日は一時間前かそこらに此処へ来てからずっと眠りこんでいる。
今週は色々と仕事が多く、昼寝が出来なかった上に夜番も三日程入っていたはずだ。睡眠欲が強いこいつが眠くて当然だ。
けれど今日は大晦日。起こさなかったら起こさなかったで文句の一つや二つ言われそうで、起こすべきか寝かしておくべきか、悩む。
「・・・土方さん」
パチリと、透明感のある赤い瞳が姿を現す。何で、こんなにも腹黒いのにこんな澄んだ瞳をしているのか分からない。
心が、綺麗だからか?
貫くべき信念が、あるからか?
・・・それなら俺も澄んだ目をしているはずだけど。
「・・・悪ィ、起こしたか?」
「起こそうと思ってたんだろィ? それなら謝る必要ありやせんぜ?」
どれだけ、俺の考えは見透かされているのだろう。
そんなに、俺の考えは浅はかで分かり易いものなのか?
・・・と、聞いたら、絶対に総悟は首を縦に振るから聞かずにおくが。
「何時、今・・・?」
「11時過ぎだ」
「・・・もうそんな時間ですかィ。除夜の鐘聞きに行きやしょうや」
「嵐きてるっつうの。無理に決まってるだろ」
「それでも鐘は鳴りやすぜ」
のそのそと起き上がり、俺の上着を肩にかけ、膝だちで窓まで歩み、障子に続き窓を、そして雨戸を勢いよく開け放った。
途端、強風と冷たい物体が頬を打つ。
「オイッ・・・! 早く閉めろ」
開けた本人も寒かったのか、不平を溢さず素直に閉めきった。
畳には点々と小さな水溜まりが残っている。それと、氷の欠片も。
「・・・雪降ってやしたね」
「頭に積もってんぞ」
腕を掴んで引き寄せ、頭に積もっている雪を払う。大人しくうつ向いてじっとしているのが珍しくて、悪戯しようとそのまま指を首筋に這わせる。
ピクリと肩が揺れ、恨みがましい視線を向けられた。
「・・・除夜の鐘は」
「この天気で行くやつなんざいねぇよ。来年まで我慢しろ」
「・・・今年こそはあんたと見たかったのに」
すねたような呟きにドキリとする。
何可愛いコト言ってんだ、コイツ。俺と一緒に見たいなんて、そんな睦言口にするキャラじゃない。
からかってるんだろ、と思うけれど顔は大真面目で。
疼く衝動を止められず、荒々しく口付ける。
抵抗するように胸を叩くが、次第にその力は弱まっていく。くちゅりくちゅりと聴覚を満たす音が心地好く、より貪欲に舌を絡める。
「ぁっ・・・んんっ・・・・・・ふっぁ」
仄かに頬を朱に染め、体を擦り寄せてくる総悟を畳に押し倒し、唇を離す。
うるんだ双眼で悔しげに見上げてくるのが愛しくて、じぃっと眺めているとガッと尻を思いきり蹴られた。
「・・・ってぇなっ」
「あんたが悪いんだろィ? じろじろ見てくっから・・・」
「・・・物欲しそうな顔してるケド?」
途端に顔を真っ赤にし、俺から目を反らす。それが肯定の意味を持つ事に気付いているはずなのに。
どうせ近藤さんも山崎も酔い潰れて此処に来ることはないだろう。それなら、このまましちまっても、いいか。
胸元に手を忍ばせ、胸の飾りをこねまわしながら鎖骨に唇を這わす。
必死に口許に手の甲を当て、声を殺そうとしているが、堪えきれない甘い声が耳に届く。
「・・・声、出せよ。どうせ誰も来やしねぇんだ」
「んぁ・・・んっ・・・・・・ゃんっ・・・」
「嫌かよ? これでも?」
カリッと乳首に爪をたてると、ビクビクと体を反応させ熱の篭った吐息を苦しげに吐く。
加虐心を煽る淫らな表情で総悟は俺を抱き締める。表情を見せないように、ではなくもっと触れて欲しいという欲望からの行動に、笑みがこぼれる。
「・・・可愛いな、お前」
「うっさいでさァ・・・っ折角・・・・・・あんたの煩悩無くして貰おうと思ったのに・・・っ」
「・・・? ああ、除夜の鐘のことか? ・・・そんなんじゃ俺の煩悩は消えねぇよ」
赤く色付いた突起を柔く噛めば、背を猫のようにしならせ、もっと触れて欲しいと胸をつき出してくる。
そんな自分の痴態にさえ感じてしまうのか、喘ぎながら脇腹に足を擦り寄せ自ら足を開いた。
止められない。
歪んだこの欲望を。
全てが欲しい。
「・・・このまま姫始めもしちまうか」
「何回する気ですかィ・・・あんた」
「・・・108回突くぐらいしようぜ」
「冗談っ・・・!」
充分に欲を注いだ乳首から口を離し、すっかり乱れた白い寝間着の裾から覗く上気した下肢を舐めるように見つめる。
最も敏感な部位を隠す無粋な下履きを脱がし、膝裏に手を当て左右に足を開かせる。
露になった菊門を見つめるだけで、ヒクヒクと其処が収縮を繰り返す。
「・・・やらしいカラダ」
「ッ・・・!!」
全身を羞恥で紅潮させ、悔しそうに唇を噛む。
自覚はあるのだろう。何度も体を重ねる内に快楽に敏感になっていったと。触れただけで体内を埋め尽す淫らな欲望を堪える術などないのだと。
触れていないのに雫を溢し張りつめている敏感な中心部に息を吹きかければそれだけで可愛らしい声を上げ、更に蜜を滴らせる。
「・・・・・・どうして欲しい? 総悟」
「そんなこと聞くとは・・・悪趣味にも程がありまさァ」
「言わなきゃ何もしねぇからな」
「そんなっ・・・!!」
非難するような声に気をよくするが、だからと言って触れたりはしない。
俺を求めてる姿をもっと見たい。
もっと、俺で満たしてしまいたい。
早くと急かすように膝裏から太股へとやんわりと撫で、後孔の周りを揉む。
「はぁっ・・・・・・んっ・・・あっ」
「ほら言えよ。どうして欲しいか」
そう言うと、躊躇うような表情を刹那見せ、口を開いた。
「・・・慣らさなくていいから・・・・・・っ欲しい、でさ・・・あんたが・・・」
「本っ当、我慢しねぇよな。プライドあんの? お前」
「・・・あんたにこんな風にされてて、プライドなんざあっても無意味でしょうや」
それもそうだと思い、行為を再開する。
先走りを指で掬い、後孔につぷりと指を食ませる。それだけで達しそうにフルフルと体を痙攣させ、爪が食い込む程手をぎゅぅっと握り締めた。
「・・・ア、っく・・・ぁも、っもう・・・・・・指なんていらねっ・・・てばぁ・・・」
「後で痛い目みんのお前だぞ・・・?」
「ローションでも何でも塗ればいいだろィ・・・」
お言葉に甘え、襞に軽く爪をたてながら指を容赦なく引き抜く。刺激にキュッと引き絞られた其処に一刻も早く己の欲を注ぎたいと思うが、一応事後の事も考えなければならない。一旦傍から離れ、ローションを取りに立ち上がる。
「そんぐれぇ・・・準備しときなせぇよ、あんた」
「うっせぇな・・・。いつもは使わねぇだろうが」
ボトルを手に総悟の傍に腰を降ろすと、瞳を輝かせ総悟はのそのそと起き上がり、俺の向かいにちょこんと座ってじぃっとボトルを持った手を見つめてくる。
眺めてるだけかと思えば、ベルトをカチャカチャと外し始めた。
「何してんの」
「・・・俺に塗らせてくだせぇ。楽しそう」
それはそれは。思ってもみなかった提案だ。
というかついさっきまで身も蓋もなく喘いでいたのに。
そう思ってる間にも、着実に服は脱がされていき、立派に頭を掲げている逸物が外気に晒された。
「・・・いつ見てもでけぇですよねィ」
いつ見ても、ってそりゃお前が見るのは大概ヤってる最中だからだろう。
ボトルを傾け、淡い桃色の液体を掌にたっぷり出し、それを喜々として両手に塗りたくる。そして、微笑みながら両手でとろみのあるそれを逸物に塗り付ける。
「・・・っ」
じゅくじゅく音をたてながら、丁寧に塗りこむ手付きは拙いのだが、それでも熱は高まる。裏筋を、そして先端部までも、温かい掌に包まれる。
「・・・っ総悟」
「わっ・・・」
理性のたがが外れる。
再び畳に押し倒し、屹立を菊門に当てがい、グッと奥まで貫いた。ローションのお陰か、然程抵抗は無くすんなりと、根本まで内部に包まれた。
途端に、襞がきゅうっと引き絞られた。腹部に雫が飛び散る。
「ひぁぁぁッ・・・!!!!」
「・・・挿れただけだっつーの」
「ひっ・・・・・・ぁあ・・・ぁん、もっとぉ」
舌足らずに催促の言葉を発し、手足を絡ませてくる。
─────愛しい。
愛しくて堪らない。
尽きる事無く沸いてくる、この気持は伝わっているのだろうか。
「総悟・・・」
「あっ、ぁん・・・ひゃっ・・・・・・くぅ、っあ・・・ひじっ・・・・・・ひじかたさ・・・!!」
じゅく、ずく、くちゅりと聴覚からも卑隈な水音に満たされていく。
もう、離れらんねぇなぁとぼんやり改めて思う。
それは、仕事の事じゃなくて。
「好きっ・・・すきでさァ・・・ぁっ・・・も、もぅ」
「・・・俺もだ。・・・・・・一緒にイこうぜ」
「ああっ・・・っじかたさんっ・・・・・・!!」
律動を早め、秘奥を貫くと。ビクビクと一際派手に体を痙攣させ、白濁を散らした。呼応するようにこ惑的に引き絞られ、秘奥に欲を散らした。
風の音はいつの間にか聞こえなくなっていて、テレビをつけると様々なチャンネルで芸人が「あけましておめでとうございます」と言っていた。
「・・・年越しになっちまいやしたねィ」
「ま、粋でイイだろ」
クスリと笑い裸体を擦り寄せ、総悟は艶やかな表情で「あけましておめでとうごぜぇやす」と呟いた。
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