梅々
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祭りじゃあ
33000打、かな?
ありがとうございます!
リクエスト戴いたので頑張りたいと思います!
銀土。
皆銀土好きねー。私銀土は沖田がいなきゃだめなんです。カキフライをwithoutタルタルソースで食べれないのと同じで。
さぁどう沖田を絡めるか。
というかおきたん終わらさなきゃ。
で、今日は母校の盆踊り行きました。私+母+妹二人で。
みそこんにゃくマジで旨かったです。きゃほーいO(≧▽≦)O
では、おきたん土沖。まだ土沖じゃないうえどんだけ長引くか。
ありがとうございます!
リクエスト戴いたので頑張りたいと思います!
銀土。
皆銀土好きねー。私銀土は沖田がいなきゃだめなんです。カキフライをwithoutタルタルソースで食べれないのと同じで。
さぁどう沖田を絡めるか。
というかおきたん終わらさなきゃ。
で、今日は母校の盆踊り行きました。私+母+妹二人で。
みそこんにゃくマジで旨かったです。きゃほーいO(≧▽≦)O
では、おきたん土沖。まだ土沖じゃないうえどんだけ長引くか。
自然な口調で貴方は言う。
茜の空の誘う艶言
三、デジタルな考え方
昼前に迎えが来ることになっていた。迎えとはいえどただ旦那が原チャリで拾いに来るだけだけど。だからそれまで、荷造り。
着替えに愛刀、昨日作り終えたばかりのアイマスク。あと何がいるか、腕を組んで乱雑に並べられた荷物たちを眺めうーむ。と悩んでいると山崎が失礼します、と入室した。
なんだ土産でもねだりに来たか。ふってわいた考えを一蹴する。俺よか山崎のがいろんなとこ行ったことあるのは周知の事実じゃないか。
「入浴に必要なもの。あとは念のため酔い止めとか持っていくべきですよ」
「・・・いきなりなんでィ」
「旅行行くって聞いたもんで、でしゃばりに」
「・・・」
誰の差し金か。尋ねようかと思ったがいま悩んでいたのも助言を欲していたのも事実なのでここは大目に見てやることにする。
言われた通りにスポンジに歯ブラシ、これがなきゃ安心して入浴できない木の桶を前に置く。酔い止めなんか必要ないし持っていない。だからこんなもんか、と思う。
「・・・携帯は?」
「いらねーだろィ」
「それじゃ携帯って言いませんよ。持っていってください、必ず」
「なんで」
「なんででも」
まぁ、持っていっても電源落としておけばいいのだからと文机の上にほっぽってあったのを荷物組に混ぜる。ついでに充電器も持っていかなければ。
そういえば、これらを入れる鞄のことを忘れていた。剥き出しで持っていくのも風呂敷に包むのも、無理がある。何かないかと四次元ポケット並の収納力のある押し入れの中を引っ掻き回す。がちゃがちゃ、いまはどうでもいいものばかり出てきて、肝心要の旅行鞄が出てこない。奥の方へ体ごと突っ込んで漸く見つけた。
「・・・派手ですね」
「おまえは地味だからな、そう感じるだけでィ」
赤にラメな入ったスーツケース。確かに地味というくくりには絶対入らないであろう色だ。派手なこれをどのようにして手に入れたかとか既に忘れてしまっていて、確かなのは中古品であること。使った覚えはあまりないのに程よく使い古した感がある。
埃をあまり被っていないそれを、一応手で軽く叩いて汚れとか落として開き、無造作に荷物を入れていく。
手桶を入れるのは諦めて、余裕のある鞄を閉める。土産を買ったりするだろうから、纏められるしちょうどいい。
隊服を着ていくのは土方さんみたくKYなやつがすることだから今日はいつもの通り袴に着替えた。臙脂色の袴はさりげなく気に入っているけれど、どこかの人の気持ちの分からない親父が「巫女みてェ」とか言ったりしやがったからあまり最近は履かなくなっていたけれど、出先には土方さんはいないわけだし。
「あぁ、行く前に副長に挨拶してってくださいよ」
「・・・近藤さん」
「朝挨拶してたじゃないですか。局長戻ってくるの午後ですから、無理ですよ、絶対」
見送りできなくてごめんなぁぁぁぁ、総悟ォォ!!!!
今生の別れでもないのに、涙と鼻水をお顔でミックスさせながら俺を抱き締めた近藤さんよりも熱い生物は宇宙広しといえど一人もいないと思う。だって、それが近藤さん。
代わりに土方さんが城に行きゃあよかったのに。心からそう思うが指名は近藤さんだった、仕方がない。
「んじゃあ挨拶してきやすか」
「是非そうしてください」
にっこり笑って山崎はそれでは、と部屋を出ていった。
土産の話をしたら、「おまえが気に入ったのでいい」とあの人は言った。
―――――お前が俺に買いたいって思ったの、買ってこいよ。
あれはどういう意味か。
期待はしていないと?
それとも、絶対の自信があると?
分からない。元来こう悶々と頭を使うのは向いていない。よって行動派の俺は本人にききにいく、颯爽と思考を放棄して。
荷物を障子の横に置いて刀を差して、自室を出る。スーツケースは玄関に置いておいてもいいのだけれど、わざわざ玄関に行って建物の奥の方にある副長室へ戻るのも面倒臭い。
からから、障子を開いて変わらず煙草臭く涼しい室内へ入る。縁側は色々楽だけれど冬は寒くて夏は暑いからきつい。
振り返りもしない後ろ頭に、荷造りの最中にポケットにいれた飴を一つ手に取り投げつける。
「ぃった・・・! なにしやがんだよ総悟!!」
「俺が来たの分かってんなら平伏して迎えなせぇよ」
「俺の部屋にてめぇが来たぐらいでなんで一々頭下げなきゃなんねーんだ。・・・もう行くのか?」
苦々しく言いながらも土方さんは振り返り、投げつけられた飴を拾いあげる。ほらよ、投げて返されて受け取りながらも頷く。
書類整理は粗方終わったようだった。昨日山程あった書類は姿を無くしていた。短い煙草を嗜みながら、土方さんは俺に座るように促す。
「それ着んの久々じゃね?」
「うわ・・・その発言ひくんですけど・・・。あんた俺の恋人? なに? ストーカー?」
ブルブル、感じた身震いをそのまま露にして腕を擦ると、ヒクリと土方さんの右眉が痙攣した。誰の所為で着なくなったと思ってんの。言ったら笑うのは確実だから言わないでおく。
ああそうだ、怒鳴り返すでもなく頭を叩くでもなくそう呟いて、土方さんはテーブルの上の箱を取った。独特の光沢のある白い包装紙をブルーのリボンで包んだ、箱。
煙草の箱を一回り大きくしたような、正方形の箱。
「やるよ」
「は」
だから、やるって。
作為的な何の色も宿さない声に呆けつつも受け取った、愛らしい箱。開けようとしたら邪魔が入った。
「沖田さん、万事屋の旦那がいらっしゃいましたよー」
「だってよ。他意はねぇから、受け取れ」
「はぁ・・・。ありがとうごぜぇやす」
平然と、いつものように。口調は変わらずとも行為は普段と百八十度違って、釈然としないままその箱を懐に仕舞う。そのまま立ち上がって、じゃあ、と廊下へ出る。
「また明日」
「おう。楽しんで来い」
なんだか新鮮な言葉のやり取りに思わず笑ってしまった。
茜の空の誘う艶言
三、デジタルな考え方
昼前に迎えが来ることになっていた。迎えとはいえどただ旦那が原チャリで拾いに来るだけだけど。だからそれまで、荷造り。
着替えに愛刀、昨日作り終えたばかりのアイマスク。あと何がいるか、腕を組んで乱雑に並べられた荷物たちを眺めうーむ。と悩んでいると山崎が失礼します、と入室した。
なんだ土産でもねだりに来たか。ふってわいた考えを一蹴する。俺よか山崎のがいろんなとこ行ったことあるのは周知の事実じゃないか。
「入浴に必要なもの。あとは念のため酔い止めとか持っていくべきですよ」
「・・・いきなりなんでィ」
「旅行行くって聞いたもんで、でしゃばりに」
「・・・」
誰の差し金か。尋ねようかと思ったがいま悩んでいたのも助言を欲していたのも事実なのでここは大目に見てやることにする。
言われた通りにスポンジに歯ブラシ、これがなきゃ安心して入浴できない木の桶を前に置く。酔い止めなんか必要ないし持っていない。だからこんなもんか、と思う。
「・・・携帯は?」
「いらねーだろィ」
「それじゃ携帯って言いませんよ。持っていってください、必ず」
「なんで」
「なんででも」
まぁ、持っていっても電源落としておけばいいのだからと文机の上にほっぽってあったのを荷物組に混ぜる。ついでに充電器も持っていかなければ。
そういえば、これらを入れる鞄のことを忘れていた。剥き出しで持っていくのも風呂敷に包むのも、無理がある。何かないかと四次元ポケット並の収納力のある押し入れの中を引っ掻き回す。がちゃがちゃ、いまはどうでもいいものばかり出てきて、肝心要の旅行鞄が出てこない。奥の方へ体ごと突っ込んで漸く見つけた。
「・・・派手ですね」
「おまえは地味だからな、そう感じるだけでィ」
赤にラメな入ったスーツケース。確かに地味というくくりには絶対入らないであろう色だ。派手なこれをどのようにして手に入れたかとか既に忘れてしまっていて、確かなのは中古品であること。使った覚えはあまりないのに程よく使い古した感がある。
埃をあまり被っていないそれを、一応手で軽く叩いて汚れとか落として開き、無造作に荷物を入れていく。
手桶を入れるのは諦めて、余裕のある鞄を閉める。土産を買ったりするだろうから、纏められるしちょうどいい。
隊服を着ていくのは土方さんみたくKYなやつがすることだから今日はいつもの通り袴に着替えた。臙脂色の袴はさりげなく気に入っているけれど、どこかの人の気持ちの分からない親父が「巫女みてェ」とか言ったりしやがったからあまり最近は履かなくなっていたけれど、出先には土方さんはいないわけだし。
「あぁ、行く前に副長に挨拶してってくださいよ」
「・・・近藤さん」
「朝挨拶してたじゃないですか。局長戻ってくるの午後ですから、無理ですよ、絶対」
見送りできなくてごめんなぁぁぁぁ、総悟ォォ!!!!
今生の別れでもないのに、涙と鼻水をお顔でミックスさせながら俺を抱き締めた近藤さんよりも熱い生物は宇宙広しといえど一人もいないと思う。だって、それが近藤さん。
代わりに土方さんが城に行きゃあよかったのに。心からそう思うが指名は近藤さんだった、仕方がない。
「んじゃあ挨拶してきやすか」
「是非そうしてください」
にっこり笑って山崎はそれでは、と部屋を出ていった。
土産の話をしたら、「おまえが気に入ったのでいい」とあの人は言った。
―――――お前が俺に買いたいって思ったの、買ってこいよ。
あれはどういう意味か。
期待はしていないと?
それとも、絶対の自信があると?
分からない。元来こう悶々と頭を使うのは向いていない。よって行動派の俺は本人にききにいく、颯爽と思考を放棄して。
荷物を障子の横に置いて刀を差して、自室を出る。スーツケースは玄関に置いておいてもいいのだけれど、わざわざ玄関に行って建物の奥の方にある副長室へ戻るのも面倒臭い。
からから、障子を開いて変わらず煙草臭く涼しい室内へ入る。縁側は色々楽だけれど冬は寒くて夏は暑いからきつい。
振り返りもしない後ろ頭に、荷造りの最中にポケットにいれた飴を一つ手に取り投げつける。
「ぃった・・・! なにしやがんだよ総悟!!」
「俺が来たの分かってんなら平伏して迎えなせぇよ」
「俺の部屋にてめぇが来たぐらいでなんで一々頭下げなきゃなんねーんだ。・・・もう行くのか?」
苦々しく言いながらも土方さんは振り返り、投げつけられた飴を拾いあげる。ほらよ、投げて返されて受け取りながらも頷く。
書類整理は粗方終わったようだった。昨日山程あった書類は姿を無くしていた。短い煙草を嗜みながら、土方さんは俺に座るように促す。
「それ着んの久々じゃね?」
「うわ・・・その発言ひくんですけど・・・。あんた俺の恋人? なに? ストーカー?」
ブルブル、感じた身震いをそのまま露にして腕を擦ると、ヒクリと土方さんの右眉が痙攣した。誰の所為で着なくなったと思ってんの。言ったら笑うのは確実だから言わないでおく。
ああそうだ、怒鳴り返すでもなく頭を叩くでもなくそう呟いて、土方さんはテーブルの上の箱を取った。独特の光沢のある白い包装紙をブルーのリボンで包んだ、箱。
煙草の箱を一回り大きくしたような、正方形の箱。
「やるよ」
「は」
だから、やるって。
作為的な何の色も宿さない声に呆けつつも受け取った、愛らしい箱。開けようとしたら邪魔が入った。
「沖田さん、万事屋の旦那がいらっしゃいましたよー」
「だってよ。他意はねぇから、受け取れ」
「はぁ・・・。ありがとうごぜぇやす」
平然と、いつものように。口調は変わらずとも行為は普段と百八十度違って、釈然としないままその箱を懐に仕舞う。そのまま立ち上がって、じゃあ、と廊下へ出る。
「また明日」
「おう。楽しんで来い」
なんだか新鮮な言葉のやり取りに思わず笑ってしまった。
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