梅々
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命日
ハッピーバースデートゥミー♪
且つ、近藤さんに思いを馳せたりしてね。
友人二人からもらったイラスト両方、うさみみいぎりすな件\(^o^)/
おいしくいただきました(^w^)
うふふ・・・によによ。
親戚と出掛けてきましたー。メイトでメールガード買ったぜ☆黒執事のがほしかったけどなぁ・・・。
もう、幸せ過ぎて死ねるかと思った、傍にいるだけで。口下手だから伝わらなかったかもしれないけれど、本当に、ね。
では、昨日の分です(・・;)
あとごこ!
且つ、近藤さんに思いを馳せたりしてね。
友人二人からもらったイラスト両方、うさみみいぎりすな件\(^o^)/
おいしくいただきました(^w^)
うふふ・・・によによ。
親戚と出掛けてきましたー。メイトでメールガード買ったぜ☆黒執事のがほしかったけどなぁ・・・。
もう、幸せ過ぎて死ねるかと思った、傍にいるだけで。口下手だから伝わらなかったかもしれないけれど、本当に、ね。
では、昨日の分です(・・;)
あとごこ!
5.ばいばい、だなんて言わないでよ
何気無くラジオのボタンを押すといまはやりの歌が流れ始めた。
好きで好きでたまらなくて、嘘でも夢でもいいから一夜繋ぎたくて、女が男に近づくというありふれた俗っぽい歌。でも、俺は結構好き。女は最後に思いを遂げて、幸福感に包まれて入水する。
それがとても羨ましく思う。多数の意味で、俺には真似できないから。
帰り道だから運転するにも余裕が出てくる。曲に合わせて口ずさんでいたら横から冷たい視線。自分が下手だからって、他人が気分良く歌っているのを邪魔しないでいただきたい。思ったことが筒抜けのようにジロリ、また睨まれる。
城に名指しで呼ばれたのは初めてで、自分で来いと腹の底で思いつつ行ったら案の定、宜しくない話。見合いだなんて無理に決まっているだろうに、こないだの接待を断ったから行った方がいいと助手席に座っているやつが勝手にそう決めて。女装での接待よりかは断然にマシだからと渋々明後日、約束を取り付けた。
徐行で走っているといきなり、停めてくれと隣からの声。言われた通り従い、脇に寄せて停まるとほんの少し開けていた窓を全開にした。
向こうからぱたぱた寄ってくる人影。一人ではなく数人いるのは堅気の女ではない証。花魁相当の格だと遠目にも分かる。きらきら揺れる簪の飾り、歩を進める都度はためく錦、きりっとした顔。美人だと思う。思うけれど。
何がしたいんだこの男。高い草履引っ掛けて健気に走る女の方へ、自ら行こうという気はないのか。抑、なんで、わざわざ俺の前で。
一日毎に対応が変わるのは止めてほしい、二十四時間で記憶がなくなる病気だとか、そういうのじゃないのだから。自覚した今は尚更。
「トシさん、」
白塗りの頬をやんわり紅潮させて、女はとっておきの笑みを浮かべる。涙は女の武器だとか言うけれどそれより、笑顔だろう。と隣のやりとりをぼんやり眺める。男前が優しげな笑みを浮かべて女の言葉に返す、どうやら今宵の約束をしているらしい。胸がちりちりする。
いますぐ逃げ出したい。でも走るにしては屯所は遠く、何処にも寄る気分ではない今は、拷問のような状況に堪えていなければならない。狂おしい嫉妬、なんて俺には無関係だと思っていたのに、気付けば。このまま殺してやろうか、思いながらまた流れ出した歌に合わせて口ずさむ。
「・・・総悟」
「へい」
「おまえこのまま帰れ」
「・・・あんたは」
「きくまでもねぇだろ」
言われればそうなのだけれど。助手席から降りた男はちらりと意味ありげに此方を一瞥して女と共に花街へ消えていく。
一夜の契りなんて無いにも等しい事実。数度重ねて漸く信用を得られるもの。そんなものに陶酔できるほどゆめみがちな人間じゃない。だから俺は切り捨てたのだし、それは彼方も同じはずなのに。
「・・・わけわかんねぇ」
俺をさんざん振り回して結局何がしたかったのか。“狂ったのだ”その一言で簡単に片付けられそうな過去三日にらしくなく感慨を抱いてしまう。
車を走らせると雨が窓にあたり始めた。
何気無くラジオのボタンを押すといまはやりの歌が流れ始めた。
好きで好きでたまらなくて、嘘でも夢でもいいから一夜繋ぎたくて、女が男に近づくというありふれた俗っぽい歌。でも、俺は結構好き。女は最後に思いを遂げて、幸福感に包まれて入水する。
それがとても羨ましく思う。多数の意味で、俺には真似できないから。
帰り道だから運転するにも余裕が出てくる。曲に合わせて口ずさんでいたら横から冷たい視線。自分が下手だからって、他人が気分良く歌っているのを邪魔しないでいただきたい。思ったことが筒抜けのようにジロリ、また睨まれる。
城に名指しで呼ばれたのは初めてで、自分で来いと腹の底で思いつつ行ったら案の定、宜しくない話。見合いだなんて無理に決まっているだろうに、こないだの接待を断ったから行った方がいいと助手席に座っているやつが勝手にそう決めて。女装での接待よりかは断然にマシだからと渋々明後日、約束を取り付けた。
徐行で走っているといきなり、停めてくれと隣からの声。言われた通り従い、脇に寄せて停まるとほんの少し開けていた窓を全開にした。
向こうからぱたぱた寄ってくる人影。一人ではなく数人いるのは堅気の女ではない証。花魁相当の格だと遠目にも分かる。きらきら揺れる簪の飾り、歩を進める都度はためく錦、きりっとした顔。美人だと思う。思うけれど。
何がしたいんだこの男。高い草履引っ掛けて健気に走る女の方へ、自ら行こうという気はないのか。抑、なんで、わざわざ俺の前で。
一日毎に対応が変わるのは止めてほしい、二十四時間で記憶がなくなる病気だとか、そういうのじゃないのだから。自覚した今は尚更。
「トシさん、」
白塗りの頬をやんわり紅潮させて、女はとっておきの笑みを浮かべる。涙は女の武器だとか言うけれどそれより、笑顔だろう。と隣のやりとりをぼんやり眺める。男前が優しげな笑みを浮かべて女の言葉に返す、どうやら今宵の約束をしているらしい。胸がちりちりする。
いますぐ逃げ出したい。でも走るにしては屯所は遠く、何処にも寄る気分ではない今は、拷問のような状況に堪えていなければならない。狂おしい嫉妬、なんて俺には無関係だと思っていたのに、気付けば。このまま殺してやろうか、思いながらまた流れ出した歌に合わせて口ずさむ。
「・・・総悟」
「へい」
「おまえこのまま帰れ」
「・・・あんたは」
「きくまでもねぇだろ」
言われればそうなのだけれど。助手席から降りた男はちらりと意味ありげに此方を一瞥して女と共に花街へ消えていく。
一夜の契りなんて無いにも等しい事実。数度重ねて漸く信用を得られるもの。そんなものに陶酔できるほどゆめみがちな人間じゃない。だから俺は切り捨てたのだし、それは彼方も同じはずなのに。
「・・・わけわかんねぇ」
俺をさんざん振り回して結局何がしたかったのか。“狂ったのだ”その一言で簡単に片付けられそうな過去三日にらしくなく感慨を抱いてしまう。
車を走らせると雨が窓にあたり始めた。
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