梅々
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はかはかはか
すうがくなにそれおいしいの。
今日一気にさんき使っちゃいました。次でゲームオーバーみたいな?
明日はあれだ、俺東京さ行くだ。浅草見学してきます。今回はイベント目当てじゃないぞ☆過去二回はそうでしたが。
おされしなきゃなぁ。暖かいといいです、明日は。
久々に妖精帝国聞いたけどやっぱり中々好きです。
でははっこめ。またもや危ないです、少し。
あとにこ!
8.ああもう、なんで気付かない?
夕方から降り始めた雨は町から音を奪って止んだ。静かな夜更け、声は誰にも届かず、ただ一人の耳に拾われて雨に拐われたのだと思いたい。
抵抗もできず、浅ましく欲してしまう惨めな俺の断末魔。呆れるしかできない。割りきれる程大人じゃない、俺は。経験がないに等しいのだから。
好きな人と想い合ってから―――――なんて理想論に過ぎない、理解している。色を売る仕事は遥か昔からあるというし、双方の合意がない場合もある。そう考えると俺は幸せな部類なんじゃないだろうか。気持ちはどうあれ、最初はこの人が奪ったのだから。
今日はしてきた後だからか、昨日のような醜態を見せる前に終わった。風呂に入ったとしても他の誰かを抱いた事実は変わらない、その腕で触れられるのは嫌、なんて強がることもできずに。
「大丈夫か、体」
「別に平気でさ」
隣で満足げに一服する土方に背を向ける。寝返りを打った刹那ズキン、と腰が軋んだけれどそれは無視。
長年傍にいて弱い所も知られているしずたずたな姿も見られている。けれど、だからって弱さを曝すのは誰より自分が許さない。土方には、誰よりも。それが負けず嫌いな性分からではなく恋慕の情からだとしても変わりはない。
「触んねぇでくだせぇ」
「いいだろ、別に」
「嫌でさァ」
来たときと同じように髪を弄られる。その指が酷く優しくて感傷的な気分になる。
俺だからとかじゃなくて、誰でもよくて、ただ選ばれたのが俺なだけで。これは単なる気紛れ。暇潰し。
だから気安く触らないで、勘違いするような真似は止して。偽善は人を傷つけるんだ。
「総悟」
「鬱陶しいですぜ、色情狂」
「おまえな、」
髪を撫でていた手が肩に触れて、払うと同時に痛む腰に鞭打って布団から抜け出そうとする。けれど眠い体は夜が味方する色男から逃れられなくて、スルリと腰を抱かれて、首筋に顔を埋められる。髪の感触、かかる吐息。体から力が抜けてしまう。
物理的にも精神的にも逃げられないだなんて、そんなのあるか。足掻こうとするけれど耳たぶを食みながら笑われると形にもならない。
「総悟、」
「っ話すな・・・!」
大袈裟なまでに跳ねた肩をさわさわ撫でられて、脳裏で甦る先刻までの行為。
ぶり返しそうな熱をなんとか押し込めて、はぁと一息。
俺はこんなにも苦しんでいるのに、妙なところ鈍感で困る。いつもはサボると目敏くすぐに見つける癖に。
「・・・死ね」
「イかせてやろうか、俺が」
「ぅっ、あ・・・ぃ、やだっ!」
「はいはい、天の邪鬼」
「ヒァッ、」
裏返った声に気を良くして、くに、っと何よりも敏感なトコロを揉まれる。
背も何も温もりに包まれて、ドキドキと胸が五月蝿くなって、気持ち良くて堪らない。
けれど認めたくはない。反応で分かるだろうし声だってだだもれだけれども。
「いゃっ・・・ぁ、なしなせッ!」
きもちいいけれど苦しくて堪らない。
気付いて本当いい加減に。
「・・・ったく、なんできづかねぇんだ」
「んっ・・・?」
無理矢理かぶりつくようにされたキスはとろけそうに甘かった。
今日一気にさんき使っちゃいました。次でゲームオーバーみたいな?
明日はあれだ、俺東京さ行くだ。浅草見学してきます。今回はイベント目当てじゃないぞ☆過去二回はそうでしたが。
おされしなきゃなぁ。暖かいといいです、明日は。
久々に妖精帝国聞いたけどやっぱり中々好きです。
でははっこめ。またもや危ないです、少し。
あとにこ!
8.ああもう、なんで気付かない?
夕方から降り始めた雨は町から音を奪って止んだ。静かな夜更け、声は誰にも届かず、ただ一人の耳に拾われて雨に拐われたのだと思いたい。
抵抗もできず、浅ましく欲してしまう惨めな俺の断末魔。呆れるしかできない。割りきれる程大人じゃない、俺は。経験がないに等しいのだから。
好きな人と想い合ってから―――――なんて理想論に過ぎない、理解している。色を売る仕事は遥か昔からあるというし、双方の合意がない場合もある。そう考えると俺は幸せな部類なんじゃないだろうか。気持ちはどうあれ、最初はこの人が奪ったのだから。
今日はしてきた後だからか、昨日のような醜態を見せる前に終わった。風呂に入ったとしても他の誰かを抱いた事実は変わらない、その腕で触れられるのは嫌、なんて強がることもできずに。
「大丈夫か、体」
「別に平気でさ」
隣で満足げに一服する土方に背を向ける。寝返りを打った刹那ズキン、と腰が軋んだけれどそれは無視。
長年傍にいて弱い所も知られているしずたずたな姿も見られている。けれど、だからって弱さを曝すのは誰より自分が許さない。土方には、誰よりも。それが負けず嫌いな性分からではなく恋慕の情からだとしても変わりはない。
「触んねぇでくだせぇ」
「いいだろ、別に」
「嫌でさァ」
来たときと同じように髪を弄られる。その指が酷く優しくて感傷的な気分になる。
俺だからとかじゃなくて、誰でもよくて、ただ選ばれたのが俺なだけで。これは単なる気紛れ。暇潰し。
だから気安く触らないで、勘違いするような真似は止して。偽善は人を傷つけるんだ。
「総悟」
「鬱陶しいですぜ、色情狂」
「おまえな、」
髪を撫でていた手が肩に触れて、払うと同時に痛む腰に鞭打って布団から抜け出そうとする。けれど眠い体は夜が味方する色男から逃れられなくて、スルリと腰を抱かれて、首筋に顔を埋められる。髪の感触、かかる吐息。体から力が抜けてしまう。
物理的にも精神的にも逃げられないだなんて、そんなのあるか。足掻こうとするけれど耳たぶを食みながら笑われると形にもならない。
「総悟、」
「っ話すな・・・!」
大袈裟なまでに跳ねた肩をさわさわ撫でられて、脳裏で甦る先刻までの行為。
ぶり返しそうな熱をなんとか押し込めて、はぁと一息。
俺はこんなにも苦しんでいるのに、妙なところ鈍感で困る。いつもはサボると目敏くすぐに見つける癖に。
「・・・死ね」
「イかせてやろうか、俺が」
「ぅっ、あ・・・ぃ、やだっ!」
「はいはい、天の邪鬼」
「ヒァッ、」
裏返った声に気を良くして、くに、っと何よりも敏感なトコロを揉まれる。
背も何も温もりに包まれて、ドキドキと胸が五月蝿くなって、気持ち良くて堪らない。
けれど認めたくはない。反応で分かるだろうし声だってだだもれだけれども。
「いゃっ・・・ぁ、なしなせッ!」
きもちいいけれど苦しくて堪らない。
気付いて本当いい加減に。
「・・・ったく、なんできづかねぇんだ」
「んっ・・・?」
無理矢理かぶりつくようにされたキスはとろけそうに甘かった。
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