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梅々

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あまあま

えへへ(*^^*)
今日は私が作ったお題を甘く書こう企画やってました。いまやってるのともういっこ。私は土沖イメージして作ったけど先輩は見た瞬間から米英が・・・と。皆でニヨニヨしつつ作品見てましたがなんか自分の作ったお題を使用してくれるってむず痒いけど嬉しいですね。
なんか最近、むず痒くいって言葉をよく使う。
昨日のひかるのごの再放送見たかった。





では、にこめ消化。多分これ話繋げてきます。
あとはっこ!
















2.そうやって、ほら ため息なんてつかないで!





いくら、沸点が大抵のことじゃ高いと言われる俺だって、この状況じゃあ苛立たずにはいられない。長い正座に足は痺れて感覚が麻痺しきっているし、埒が明かない問答に溜め息をつきたくなる。昨日俺頑張ったじゃん。なのに、朝一で呼び出され着替えて顔洗ってそれからずっと、このまま。

「やれ」

「嫌です」

「命令だ」

「俺が聞くわけないでしょう」

「・・・局長命令だ」

「じゃあ近藤さんとこ行ってきまさァ」

「近藤さんを煩わせるな。・・・やれよ」

また堂々巡り。嫌だと言っていることをどうして上から目線で言うのか。下手に出たらもう少し、考えてもいいけれど。
接待。それだけで嫌なのに。何故女物の着物なんか着なければならないのだろう。行ったら行ったで散々暴れて帰るだろうと予想はついているだろうに、なんで。そりゃあ、上からの命令だから仕方ないのは分かるけれど。
土方は短くなった煙草を灰皿に擦り付けるとスクッと立ち上がった。

「土方さん・・・?」

「俺だって嫌だ」

「へ」

ぼそりと聞こえた呟きに顔を上げると思ったよりも顔が近くにあって、呆けた隙に視界は完全に整った顔が占拠していた。次いで唇に触れた何か。
何かって唇だ、唇。肩にそっと置かれた手は逃げないよう力が込められている訳でもなく。拒絶したいならそうすればいいとでもいうような弱さだ。
狂ってしまったんじゃないか。昨日の、酒と血に。思えば昨夜も様子がおかしかった。
唇を解放した男の表情はなんとまぁ複雑怪奇。

「・・・嫌じゃねぇのか、男にキスなんざされて」

「え? 嫌ですよ、そりゃあ」

「だったらなんで拒まねぇ?」

「・・・なんでですかねィ」

男にキスされるのなんか想像しただけで気持ち悪くって、胃液の上がってくる感覚に噎せた。原田もない、山崎もない、斎藤もないな、旦那もない。
ここまでの拒絶反応を見せるのに、なんで、この人相手には吐き気を催さなかったのか。試しに想像してみるけれど、まぁなんともない。
近藤さんも平気だけど、なんかそれとは違う気がする。

「じゃあ、」

「んぅ!?」

顎を掴まれて思考と共に沈んでいた顔をあげさせられ、口が、また、塞がれる。
おいおい懲りねぇな。こんなことして何が楽しい。問い掛けは塞がれた口の中渦巻いて、んーと無意味な音になる。
不意に。ぬる、としたものが重なった唇を撫でて背筋が震えた。ぞわぞわする。なんだか怖くなって体を離そうとするけれど今度は揺るぎない強さで手を包まれて抵抗を認められない。
必死に一文字に閉じた唇をそれは端から端までゆっくりと往復する。むず痒くてむず痒くて、力が緩んだ隙をぬい、自然な動作で中へ入ってくる。

「んぅ!! っぁ、ん」

ばたばた暴れると体が傾いでふわりと浮遊感。襲いくるだろう痛みにより瞼をぎゅっと瞑るけれど、何もなくて、代わりに手に後頭部が触れているのがわかって安心する。込めていた力を抜いて背を畳につけると、侵攻はより過激になった。
どんどんと拘束されていない方の手で背を叩くけれど涼しい顔をして続ける。ああもうこのままじゃこのままじゃ、ほんとうにやばいってのに。

「ん、んっ・・・!!」

頭が朦朧とする、これは酸素が足りないからであって、口の中ぐちゃぐちゃにされているからでは断じてなくて。
やばい、思った途端に酸素が与えられた。

「っはぁ、ん・・・っは、」

「これは嫌か?」

「・・・嫌ってか苦しい」

「山崎にやられたら?」

「山崎殺す」

「じゃあ俺は」

殺す、と即答しないのはそんな気が毛頭ないからで、それが不思議で堪らない。こんな男に、されたというのに。
なんで?

「はぁ」

「はぁってなんですかィ。止めてくれやせんか、それ」

「おまえ、俺のこと好きだよ」

意味が分からなくて眉を寄せる。
舌の上反復してあれ? と違和感。断定的だ、なんてとこよりもその言葉自体に驚いた俺に、またため息が寄越された。

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