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梅々

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観覧車のりたい!

 チカチカと瞬く星を眺める横顔がいつもとは違って見える。状況が違うからだろうと、視線を辿り星空を見上げる。
 覚束無さを感じるのは地に足がついていないからか、それとも、これから手放そうとしているからか。生まれてからずっと隣にいた、総悟を。

「……しかしまぁ、野郎同士で観覧車に乗ることになるとは思いもしやせんでした」
「俺もだよ」

 窓についていた手を行儀良く膝の上に乗せる。それから此方を見る目は、アトラクションのイルミネーションでキラキラと星を宿したように煌めく。
 言わなければいけないことがあった。それを言おう言おうとして言えずに一ヶ月が経ったから、こうしてきっかけを作った。それでも言えず、一日が終わりかけている。
 今言わないと。誰よりも先におまえに、自分の口で。

「総悟」
「へい」
「――俺な、高校卒業したら町を出るんだ」
「……」

 たかが幼馴染み相手に別れを告げられずにいた。これが、彼女相手とかならもっと躊躇いなく言えただろう。だけど、ずっと一緒にいるものだと思っていた存在だから。総悟には中々言い出せなくて。
 いつも自転車に乗せてやって一緒に勉強して遊んで、何をするでもなく傍にいて。それが俺にとっての普通であって、これから先はもう共に過ごせないのだと、考えただけで喪失感がそこはかとない。
 だからといって、総悟を言い訳にしてやりたいことを諦めるのは間違っている。そんな、足枷のようなものにしたいわけではないのだから。
 何も言えず呆けた顔で俺を見る総悟からは何の感情も汲み取れない。悲しんでいるのか、ただ単に驚いているのか。今すぐでなくてもいい、悲しんでくれたならそれだけで俺は嬉しい。

「総悟」

 返事の代わりにつうと、滑らかな頬を涙が一筋通った。まさかと、目を見開くが青い光に照らされた滴の筋が頬にある。
 はっと総悟が驚いた表情をし自分の頬に触れた。指先を濡らすそれに訳が分からないとでも言いたげな顔をする。

「なんで泣いてるんでさ」
「寂しいんだろ」
「まさか。だって、アンタとずっと一緒にいられるわけじゃないって昔から知ってたのに」

 そういって困ったように笑うものだから、俺まで泣きそうになった。







山梨観光してきました!
昇仙峡と武田神社!旗を見られましたよ!移動中は殆ど寝ていましたよ!
そして行きの車の中で続巷説百物語読み終えて切ないです。
百介と一緒に置いていかれた気分。感想は後日?かな?

明日はちゃんと文化祭行ってからのバイト。

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