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梅々

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祝七周年

あっという間に七周年です。恐ろしいほどに早い。行き交う日々もまた旅人なり、でしたっけ。戻ってこない行きっぱなしの旅人もどうでしょう。

とにもかくにもこうして土方と沖田をこんなにも長い間愛でていられて幸せです。
自己満足で続いていますがわざわざブログを見に来てくださる方々のお陰です。ありがとうございます。拍手もとってもうれしいです。

忙しいので小ネタとかしかアップできないのが申し訳ないし、自分でももやもやします。五周年ネタ続き書きたい。








俺はアンタのことが好きなんですよ。
首を傾げて曇りなき眼を俺に向け、言う姿は見目の麗しさも相まって愛嬌がある。押し倒したくなりも、する。
だが、いまは劣情よりも怒りが腹の底にある。
こんな面して俺に洒落にならない悪戯をしかけてくる餓鬼だ、もう騙されやしないが。
ざけるなと思う。
「万事屋とも山崎とも寝ておいて? 何言ってんだおまえ」
この尻軽が。
飲んだ言葉までも伝わってしまったらしい。すっと一瞬さめた顔をして、笑う。
稀になく正座した足の上、無造作に置かれた指先がぴくりと跳ねた。
言わなかった意味がない。
長年傍にいて、言わずとも伝わるのは仕事の上ではこの上ない利点だが私生活では欠点にしかならない。言わずとも伝わってほしい言葉は伝わりやしない。
「色事についてはアンタが先生ですからね。だらしがないのは仕方ないでしょ」
「……俺は、おまえとヤってからは他の誰ともヤってねぇ」
自分が性にだらしないのは認めるが若い頃はそれがいきる術だったからで、今は、総悟以外には何とも思いやしないが総悟の仕草の些細なところに、欲情する。
どれだけ俺が、おまえを。
それをまっすぐにいえるような性格をしていなければ、伝わりもしない。
だから遠回しに言えば、驚いたように目を丸くした。
それから唇を尖らす。
「だからなんなんですかィ。アンタと俺はヤることヤるだけの関係だったでしょ。じゃなきゃ今更、こんなこと言えやしやせん」
「……っ、」
す、と指先が伸びてきた。白い、剣胼胝のある手が頬を撫でた。
「旦那と山崎とやったの知ってても、アンタは俺を捨てなかった。その上俺だけしか抱いてねぇんでしょ?」
それなら言わなくてもわかりやすよと、口づけてくる。
「まぁもっと早く言ってくれれば、おれはあんただけしか知らないでいたかもしれないですけどね」
言い訳めいたその言葉に柄にはなく激しく後悔した。

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祝☆映画化

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