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梅々

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潜入捜査ねた

「なぁ、いいだろ」
そういいながら男が、奥の物置へ彼を追いつめる。そうして、指先で頬にかかる髪をかきあげられてもされるがまま微笑む。
「だーめでさ。アンタは今日は俺の客じゃねぇ」
「そんなこと言うなって」
唇を寄せようと近づく男を自然な仕草で押し寄せて、けれど胸元にしなだれかかる。
「ちゃんと金積んで、俺のこと買ってくだせぇ」
聞いたことのない、甘ったるい声。媚びたそれに男がふぅと息をついた。
「……じゃあおまえのこと買って、一晩中俺の魔羅で鳴かせ続けてやる」
「やってみなせぇ。安かねぇですぜ」
つつと頬を撫でそれじゃと男を追い払い、その後ろ姿を見送っていた彼が振り返る。
俺を見たその顔は、いつも通りの隊長だった。
「よぉ山崎」
「こんばんは」
俺の代わりに、陰間茶屋へ潜入捜査した沖田隊長は、思いの外この空気に馴染んでいた。
部屋へと案内される。前を行く沖田隊長が普段纏う、すれた世界には馴染まない、凛としたイメージも今は影を潜めている。
「これ、副長から差し入れです」
「ありがとな」
「いえ、すみません。俺が怪我した所為で、隊長が……」
ふと、隊長は笑い、頭に留めていた花飾りを手に取り弄ぶ。
「別に気にしねぇでいいでさ。餓鬼の頃からあの人に仕込まれてんだ、俺の方がこういうことには向いてまさ」
「でも、実際にその、行為をするわけじゃないでしょう?」
副長と隊長がそういう関係であることは知っていた。副長はそれでも稀に花街へ行くぐらいだから、恋人同士ではないのだろうと思っていたけれど。流石に性的関係がありその他諸々複雑な関係である沖田隊長に、そんなことはさせないだろう。
それに彼自身も嫌だろう。
「ちゃんと客取ってまさァ。ここ来たときも店主に味見されたし」
「え、」
「そんな顔すんじゃねぇや山崎。俺は慣れてるからいいんでさァ」
花のように笑う、痛々しい表情。
あんたに惚れてるだけの俺は、結局何もいえなくなる。




潜入捜査!!!惚れてるくせに沖田の扱いが雑な土方!男の扱いを幼い頃から土方に教え込まされてる沖田!そして山崎の片思いを知っている土方は下衆の極み。

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祝☆映画化

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