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梅々

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※一応百合

やたらと今日はひっついてくる上、綺麗だの頭が良くて尊敬するだの美辞麗句をやたらと並べ立ててくると思っていたが、なるほど、今日はエイプリルフールだ。肩に乗る胸の感覚に意識が向かって、聞き流していたけれど。
そしていまも、柔らかいそれが押し当てられ耳元で沖田が話す。
「あんたは近藤さんが好きなくせに、なんで色んな野郎に足を開くんで?」
また嘘を、と思っていればそんなことを言う。
まるで次の非番の日を聞いてくるような容易さだ。
「……体が欲するからだろ」
「ふぅん」
興味なさそうな返答をし、ふああと欠伸をする。吐息が耳をくすぐり、しがみついた沖田の腕がゆるみ胸の上を滑る。
「俺の体はあんたとのは違って睡眠を欲しまさぁ」
「じゃあ大人しく寝てな」
ううんとうなりがら沖田は肩に顔を擦り付けてくる。かと思えば、土方の足の上に頭を乗せてくる。
「邪魔なんだけど」
「寝込み襲わないでくだせぇよ?」
「……話聞けよ馬鹿」
書類整理をしているのを知っているだろうに。瞼を閉ざした沖田は一分も経たないうちに寝息を立て始めた。
寝付きがいいのは知っているがそれにしても早すぎるだろう。あきれながら煙草に手を伸ばすが灰を落としたら危ないと、くわえはしたが火をつけようとした手を止める。
釘を差された以上襲うこともできず、書類を書くのも膝の重み故に難しい。くわえたままの煙草を弄びつつ、色素の薄い髪を撫でる。
本当にほしいのはおまえなのにな。
エイプリルフールに口にするのはなんだか嫌で、思うだけに留めた。






百合じゃなくてもいいんじゃないかというような塩梅ですが。
エイプリルフールだからはっちゃけたかったのです。たまには。
ステーキガストデビューしました。

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祝☆映画化

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