梅々
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とりっくあんどとりーと!
- 2014/11/01 (Sat) |
- 土沖 小ネタ |
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拍手ありがとうございました!
今日はハロウィンでしたね!妹がお菓子くれなきゃ漫画全部売っちゃうと言っていたのでチョコレート買いました。
あとaxesでコート買いました。
そして、親の結婚記念日でもありました。なのでケーキも買いました。稼がないと……。
甘いお菓子をたんと買い込んでおいた甲斐があったのか、夜遅くにトントンと、部屋の戸をたたく音が聞こえた。
「総悟か」
「……ありゃりゃ。ばれちゃいやしたか」
すぅと戸が開いて、悪戯がばれたような茶目っ気たっぷりな表情の総悟がひょいと覗き込む。
小憎たらしい可愛さだ。
「迷わずこれたか」
「えぇ」
以前じゃ考えられない素直さで、総悟は俺の足の間に収まり、ぎゅうと強く抱きついてきた。
会いたかったと吐息に混じりにこぼすのを聞き、俺も同じ思いだと、強く、抱きしめ返す。
記憶と違わないその温もりと匂いを堪能して、柔らかな髪を撫でる。
「菓子いるか? なんでもあるぞ」
「いまはいいでさ。それより、アンタがほしい」
胸を顔に埋めて言うので、どんな顔をしているのかはわからず。それでも声が恥ずかしげで、笑いをこぼせば襟足を引っ張られた。
「悪い」
「もう、帰っちまいやすよ」
「それは勘弁してくれ」
やっと会えたのだから。
ハロウィンはあの世とこの世の境目がぼんやりとするそうで。どっちが生者でも死者でも。
今日はハロウィンでしたね!妹がお菓子くれなきゃ漫画全部売っちゃうと言っていたのでチョコレート買いました。
あとaxesでコート買いました。
そして、親の結婚記念日でもありました。なのでケーキも買いました。稼がないと……。
甘いお菓子をたんと買い込んでおいた甲斐があったのか、夜遅くにトントンと、部屋の戸をたたく音が聞こえた。
「総悟か」
「……ありゃりゃ。ばれちゃいやしたか」
すぅと戸が開いて、悪戯がばれたような茶目っ気たっぷりな表情の総悟がひょいと覗き込む。
小憎たらしい可愛さだ。
「迷わずこれたか」
「えぇ」
以前じゃ考えられない素直さで、総悟は俺の足の間に収まり、ぎゅうと強く抱きついてきた。
会いたかったと吐息に混じりにこぼすのを聞き、俺も同じ思いだと、強く、抱きしめ返す。
記憶と違わないその温もりと匂いを堪能して、柔らかな髪を撫でる。
「菓子いるか? なんでもあるぞ」
「いまはいいでさ。それより、アンタがほしい」
胸を顔に埋めて言うので、どんな顔をしているのかはわからず。それでも声が恥ずかしげで、笑いをこぼせば襟足を引っ張られた。
「悪い」
「もう、帰っちまいやすよ」
「それは勘弁してくれ」
やっと会えたのだから。
ハロウィンはあの世とこの世の境目がぼんやりとするそうで。どっちが生者でも死者でも。
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武州ください
- 2014/10/30 (Thu) |
- 土沖 小ネタ |
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拍手ありがとうございます!
ちんさんこめんとありがとうございます!
明日はバイトで朝番なので早起きです。がんばります。朝起きれないので朝早いバイトを入れました。早起きは三文の得。
稽古の終わった後、幼い兄弟子が珍しく俺の部屋を訪れた。住んでる長屋に来ることはあっても、近藤さんが俺にあてがってくれたこの部屋へ寄りつくことはほぼなかったのでいぶかしんでいれば、兄弟子はきょろきょろとそのまん丸い目で辺りの様子を窺ってから部屋へ入ってきた。部屋の障子もきちんと閉める。
そして、胡座をかくおれの前にちょこんと正座した。
「沖田先輩?」
「ねぇひじかた、知ってる?」
舌っ足らずな声にぞくりとした。上目で見つめて、沖田は、子どもには似つかわしくない笑みを浮かべる。
「今は神無月って言うんだって。皆お伊勢様に行っちゃってるんだって。だから、神様は見てないから、」
いっぱい遊んで。
稚さと情欲の入り交じった声が、ささやく。
悪魔の囁きのような蠱惑的なそれに、固まった俺の膝に手をつき、沖田は俺の顔を覗き込む。
「ね、土方。遊んで」
末恐ろしい餓鬼だ、苦し紛れに吐き捨てて、艶めいた唇に噛みついた。
ちんさんこめんとありがとうございます!
明日はバイトで朝番なので早起きです。がんばります。朝起きれないので朝早いバイトを入れました。早起きは三文の得。
稽古の終わった後、幼い兄弟子が珍しく俺の部屋を訪れた。住んでる長屋に来ることはあっても、近藤さんが俺にあてがってくれたこの部屋へ寄りつくことはほぼなかったのでいぶかしんでいれば、兄弟子はきょろきょろとそのまん丸い目で辺りの様子を窺ってから部屋へ入ってきた。部屋の障子もきちんと閉める。
そして、胡座をかくおれの前にちょこんと正座した。
「沖田先輩?」
「ねぇひじかた、知ってる?」
舌っ足らずな声にぞくりとした。上目で見つめて、沖田は、子どもには似つかわしくない笑みを浮かべる。
「今は神無月って言うんだって。皆お伊勢様に行っちゃってるんだって。だから、神様は見てないから、」
いっぱい遊んで。
稚さと情欲の入り交じった声が、ささやく。
悪魔の囁きのような蠱惑的なそれに、固まった俺の膝に手をつき、沖田は俺の顔を覗き込む。
「ね、土方。遊んで」
末恐ろしい餓鬼だ、苦し紛れに吐き捨てて、艶めいた唇に噛みついた。
ぎりのおとうと
- 2014/10/28 (Tue) |
- 土沖 小ネタ |
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初バイト行ってきました!研修のビデオ見てほぼ終わりましたが、ちゃんと覚えられるか不安。がんばります。
それでは、義兄弟の続き小ネタ。短いです。
目が覚めた途端からあまりにも体がだるくて、昨日のあれは夢ではないのだと、現実を突きつけられた。
夢のようでそうではない昨夜、色んな体液にまみれた体は綺麗に拭かれ、パジャマを着ている。おれがやったんじゃない、……土方さんがやってくれたんだ。
窓から射し込む光が余りにも眩しくて、時間が気になって携帯に手を伸ばす、つきんと尻が痛んで危うく悲鳴を上げるところだった。表面はどんなに繕われていてもなかったことにはならない。体の痛さやだるさがあり、そして普段以上に頭が働かず火照っているのでたぶん熱もある。
今日は月曜だけど、遅刻すら厳しいなとやっとのことで携帯を掴んだ。
画面をつけると、ラインの通知がついていた。
それがクラスメイトの山崎が俺の体調をいたわるもので、ちゃんと読むと、同じくクラスメイトの志村からも同じようなものが入っていた。なんで知ってるんだ?と思ったままに問えば、ちょうど休み時間なのかすぐに入った返事によると、わざわざ体調不良で休むと連絡が入っていたらしい。
これも、土方さんがやってくれたようだ。
昨日。
ひさびさに土方さんと会話したと思ったら何故か押し倒されてそのまま、襲われた。最初は呆然としたけど何がなんだかわからなくてとにかくいやで暴れると頬を張られた。そんなことされたことなかったショックでまた呆然と脱力した俺の体を、拓いて、中に侵入してきた。
犯された。土方さんに、義理の兄に。
どうしてあんなことになったんだ。
嫌われてるのは知ってた、だから家族だと思ってると言われただけで十分だった、うれしかった。
けれどあれは嘘なのだろう。
『嫌なら出てけ。金は出す』
布団越しに聞いた声は無機質だった。嫌いとか憎いとか、そういった感情すら滲んでいなかった。
あのときは、その言葉は嘘なのだと思った。土方さんは俺を出て行かせたくてこんなことをしたんだと、嫌いだからしたんだと、思ってはいたのに。だからいやだと言ったら、また。
意識を失ったのはいつだろう。空も白むころだった。
追い出したいのだろう、なのに、土方さんは俺の体を綺麗にして、その上学校に連絡を入れてくれた。責任を感じてるのだろうか。自分がしたことの始末をしただけなのだろうか。何を考えてるのかわからない。
「……土方さん」
試しに出してみた声はがらがらだった。
昨日は意固地になったけれど、俺は、出て行った方がいいのかもしれないと少し、思った。
それでは、義兄弟の続き小ネタ。短いです。
目が覚めた途端からあまりにも体がだるくて、昨日のあれは夢ではないのだと、現実を突きつけられた。
夢のようでそうではない昨夜、色んな体液にまみれた体は綺麗に拭かれ、パジャマを着ている。おれがやったんじゃない、……土方さんがやってくれたんだ。
窓から射し込む光が余りにも眩しくて、時間が気になって携帯に手を伸ばす、つきんと尻が痛んで危うく悲鳴を上げるところだった。表面はどんなに繕われていてもなかったことにはならない。体の痛さやだるさがあり、そして普段以上に頭が働かず火照っているのでたぶん熱もある。
今日は月曜だけど、遅刻すら厳しいなとやっとのことで携帯を掴んだ。
画面をつけると、ラインの通知がついていた。
それがクラスメイトの山崎が俺の体調をいたわるもので、ちゃんと読むと、同じくクラスメイトの志村からも同じようなものが入っていた。なんで知ってるんだ?と思ったままに問えば、ちょうど休み時間なのかすぐに入った返事によると、わざわざ体調不良で休むと連絡が入っていたらしい。
これも、土方さんがやってくれたようだ。
昨日。
ひさびさに土方さんと会話したと思ったら何故か押し倒されてそのまま、襲われた。最初は呆然としたけど何がなんだかわからなくてとにかくいやで暴れると頬を張られた。そんなことされたことなかったショックでまた呆然と脱力した俺の体を、拓いて、中に侵入してきた。
犯された。土方さんに、義理の兄に。
どうしてあんなことになったんだ。
嫌われてるのは知ってた、だから家族だと思ってると言われただけで十分だった、うれしかった。
けれどあれは嘘なのだろう。
『嫌なら出てけ。金は出す』
布団越しに聞いた声は無機質だった。嫌いとか憎いとか、そういった感情すら滲んでいなかった。
あのときは、その言葉は嘘なのだと思った。土方さんは俺を出て行かせたくてこんなことをしたんだと、嫌いだからしたんだと、思ってはいたのに。だからいやだと言ったら、また。
意識を失ったのはいつだろう。空も白むころだった。
追い出したいのだろう、なのに、土方さんは俺の体を綺麗にして、その上学校に連絡を入れてくれた。責任を感じてるのだろうか。自分がしたことの始末をしただけなのだろうか。何を考えてるのかわからない。
「……土方さん」
試しに出してみた声はがらがらだった。
昨日は意固地になったけれど、俺は、出て行った方がいいのかもしれないと少し、思った。