梅々
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銀さんおめでとう!
- 2013/10/10 (Thu) |
- 銀魂 |
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今日は会わないと前々から言われていたけど、声ぐらいは聞いてもいいんじゃないかと思い至った夜十時。今日は夜更かしするぞと張り切る神楽と新八は、今日の主役のことをすっかり失念しているらしい。
固定電話の前にたち、すっかり覚えている番号を押す。
出なかったらどうしようか。浮気してるんじゃないかとか色々考えてしまいそうだ。
しかしそれは杞憂に終わり、数回のコールの後、もしもし、といつもより少しはずんだ声がこたえた。
「もしもし?」
『旦那。お誕生日おめでとうございやす』
「うん、ありがとう」
やっぱ電話してよかったなと思ったけれど、電話越しじゃなくて直に聞きたくなってきた。
今なら、会えるんじゃないか。神楽も新八もあんなだし。
「いまなにしてんの」
『浮気』
「え」
まさかの返答に固まる、俺を、ふふっと電話越しの耳元で彼は笑った。
『冗談でさ。土方さんとご飯食べてます』
そのまま楽しげな声が、歌うように言う。たぶん飲んでる。というかそれもう俺的には浮気なんですがそこんとこどうなんでしょう。
沈黙をどう受け取ったのか、またもや楽しそうに、言う。
『明日、でっかいケーキ買ってやりやすから。ね?』
「ケーキなんかより総悟君が食べたい。腹一杯」
『……全部アンタのですから。たんと食いなせぇよ』
今すぐ抱きてぇな。
下肢が疼く。
『あぁすいやせん旦那。土方さんがすねちまうんで、また明日』
「え、あ、うん」
それなのにこうもあっさりと電話が切れてしまって。
彼が新八や神楽に遠慮しているのは知っているけど。誕生日まるまる一日、なんてやれねぇけど時間ならいくらでも作ってやれるのに。
沖田って変なところで遠慮しそうな子ですよね。
固定電話の前にたち、すっかり覚えている番号を押す。
出なかったらどうしようか。浮気してるんじゃないかとか色々考えてしまいそうだ。
しかしそれは杞憂に終わり、数回のコールの後、もしもし、といつもより少しはずんだ声がこたえた。
「もしもし?」
『旦那。お誕生日おめでとうございやす』
「うん、ありがとう」
やっぱ電話してよかったなと思ったけれど、電話越しじゃなくて直に聞きたくなってきた。
今なら、会えるんじゃないか。神楽も新八もあんなだし。
「いまなにしてんの」
『浮気』
「え」
まさかの返答に固まる、俺を、ふふっと電話越しの耳元で彼は笑った。
『冗談でさ。土方さんとご飯食べてます』
そのまま楽しげな声が、歌うように言う。たぶん飲んでる。というかそれもう俺的には浮気なんですがそこんとこどうなんでしょう。
沈黙をどう受け取ったのか、またもや楽しそうに、言う。
『明日、でっかいケーキ買ってやりやすから。ね?』
「ケーキなんかより総悟君が食べたい。腹一杯」
『……全部アンタのですから。たんと食いなせぇよ』
今すぐ抱きてぇな。
下肢が疼く。
『あぁすいやせん旦那。土方さんがすねちまうんで、また明日』
「え、あ、うん」
それなのにこうもあっさりと電話が切れてしまって。
彼が新八や神楽に遠慮しているのは知っているけど。誕生日まるまる一日、なんてやれねぇけど時間ならいくらでも作ってやれるのに。
沖田って変なところで遠慮しそうな子ですよね。
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