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梅々

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誕生日!

わざと足をくじいた振りをした。近藤さんは出稽古で町へ出ていて、土方ぐらいしか、送ってくれる人がいない今日。
面倒だと顔をしかめつつ俺をおぶった土方にぎゅうとしがみつき、痛くもなんともない足をじっと見ながら、言いたかったことを言ってみた。

「今日姉上の誕生日なんでィ」
「そうか」
「……おまえに花やるから、それを姉上に渡しなせェ」

ご近所さんのお手伝いをして貯めたお金で、綺麗な花を二つ買った。本当は両方とも俺から渡すつもりだったけど、きっと姉上は、土方からもらったほうが喜ぶ。
姉上より長い黒髪に顔を埋めると、何だか煙たい匂いがした。それがまた、大人っぽくて。こいつは俺なんかよりずっと大人で、姉上を幸せにしてやることもできるんだと思い知らされる。俺は、どうしたって足手纏いだ。姉上を楽にしてやることはできない。

「先輩」
「なんでィ」
「二人で一緒にわたしましょう、花」
「……別に、いいけど」

何で急にそんなこと言い出したのか分からなくて、でも理由も分からず嬉しいと思ったから、こくりと頷いた。
きっと、仲いいふりした方が姉上は喜ぶんだろうな、そう思って。





というわけでミツバさんおめでとう!
ミツバさんの幸せが何より大事な沖田と、そんな二人が大切な土方でした。
沖田から見たら土方は大人だけど、当時の土方は漸く過去を乗り越えたぐらいなんだと思うと堪らない乗り越えていないとしても、こいつには俺と同じようになってほしくないと土方が思ってたらそれで十分。


今日は初めてお酒買いました。チョーヤの梅が入ってる小さい瓶。いっぱい飲んだだけで心臓が早鐘のようで顔が火照りました。酒に弱いらしい。


拍手ありがとうございます!

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祝☆映画化

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