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梅々

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笹の葉

最近サボり気味ですいませんでした。気付けばもう12月・・・。ゲーム発売が近い。でもインターネットで予約したからわざわざ行かんで平気。


では、過去最長かもしれない。銀沖(目標R18)。試練だった・・・。













煌めくネオンに目を奪われ、立ち尽す。自分とは不釣り合いな場所だと今更になって気付く。
それでも、此処から立ち去る気は何故か無い。

真っ白な吐息は赤く青く光り、空の闇へと消えていった。





極彩色の革命前夜





「あっ・・・!」
シャツの裾から侵入してきた冷えた指先が、脇腹を撫で上げ胸にたどりついた。胸の飾りを指先でこねるように刺激され、素肌を晒し出している、下肢が熱を持つ。
開かれていく感覚、熱い視線、執拗な愛撫に、息が上がる。堪えようとしても、女みたいな声を上げてしまう。自分が発してる嬌ぎ声にさえも聴覚を犯されてるように感じる。
「あっ・・・・・・くっ、ぁ」
「・・・結構感じてるね」
「・・・んぁっ!!」
いきなり後孔に濡れたものが触れ、身をすくめると同時に、羞恥心がさらに煽られる。
誰にも触れられた事のない所を、名前さえ知らない男が暴く。快楽をこの体に教えられる。覚悟はしていた、それなのに。恐怖とも好奇心とも言えぬ感情が胸の中渦巻く。未知への扉を開いてみたいけれど“今日までの自分”と“明日からの自分”が変わってしまいそうで、不安で堪らない。



「なあ、運命って信じる?」
宗教の勧誘のような言葉に振り返ると、この闇夜の光の洪水の世界にしっくりくる銀髪の男が立っていた。赤い双眼は鋭さを隠すように濁っていて、身なりはホストのようなのに、それだけじゃなく、何か秘密がありそうな雰囲気を身に纏っている。

(なんだ・・・? 殺し屋とか? ・・・いや違うか)

そんな馬鹿げた考えを見透かしたように、ニコリと男は微笑んだ。

「・・・信じるなら、一晩の相手を、どう?」

言葉とともに、手を差し出される。映画で男が女に『踊りませんか』と言うときのように。

─────世でいうそれは好奇心。
しかしながら、好奇心を馬鹿にすることは出来なくて、その雰囲気、その寂しげな眼の光に魅せられ、手を重ねてしまった。
それでも、後悔はしなかった。太った、見た目からして変態のオジサンではないし、ナンパにしては独特な誘い方だし。・・・気になったから、その妙な存在感やら、人間性やらが。



「・・・んぁっ・・・っはァ、んっ・・・・・・」
体内を複数の指がうごめき、神経を直になぶられているような変な錯覚さえする。必死にシーツを掴んでいる指先だけに力が入り、其処以外は全て襲いかかる快感に身を委ねてしまっている。

初めてだから、と男は言い、出来る限り優しくするとも男は言った。
だから、優しい、のだろう。何もかも初めてだから分からないけれど。でも、優しいのだろうけどなぶられてる、きっと。そうじゃなきゃこんな執拗にいじられない、こんな─────体の中を。
「ァ・・・・・・っ、なに・・・」
霞んだ視界に愉しそうな双眸が映り、少し不機嫌になる。まるで、自分が被虐されて悦んでいるような、この状況。俺はそういう、痛めつけられて、矜持を傷つけられて悦ぶような人間じゃないってのに。
「いや、可愛いなと思って」
途端にその顔に浮かんだ笑みはいつも自分が浮かべてるであろう、笑みで。

(─────同類項、ってことか・・・)

それならばこれは“優しい”の内に入るのかもしれない。痛くされてないのだし。でも、と不満は募る。
「かわッ・・・くなんか・・・・・・ッア」
ずぷりと指が引き抜かれ、非難するような声が漏れた。びくびくと体が疼いて、舐めるように視られてるだけで頭が朦朧としてくる。
こんな恥ずかしいのに、“もっと”と縋りたくなる。おかしい、俺がこんな風になるなんて。本当に、女みたいに感じてる。
「・・・見られてるだけで、感じる?」
「うっさ・・・!!」
指摘されて耳まで赤くした俺を鼻で笑い、横腹をやわやわと撫でられる。その刺激でさえも官能的なものに思えて、咽がごくりと鳴る。
「どうせだし、」
「ぁ・・・何っ・・・?」
「挿れてとか、言ってくんね?」
「えっ、」
首筋を強く吸われ、びくんと体がはねる。下腹を優しく撫でられ、足を開かされる。先程まで弄ばれていたすぼまりに熱く硬いものが触れた。
「ほら、欲しいって言ってごらん」
艶やかに唇を光らせ、男は雫を溢し果てることを望んでいる自身にそっと触れた。
初めての直接な刺激に意識が弾ける。けれど、体の中で渦巻く欲を放つことは出来なかった。
根本を強く握られ、涙が溢れる。
「ひあっ・・・・・・!!」
「言ってくれたら、ヨくしてやるけど?」
「・・・っざけんな!! 誰が・・・っ」
「じゃあこのままで良いわけ?」
裏筋をすぅ・・・っと指が伝う。達したくても、締め付けられているため出来なくて、恨みを込めて目の前の肩を強く掴んだ。
「い・・・ってェなァ。何、いいの? このままで」
耳元で囁く声に腰が疼く。未だ当てがわれた儘の男の象徴ともいえるソレを欲しいと、体が訴える。
「いや・・・でさ・・・」
「じゃあ、おねだりしてごらん。どうして欲しい?」
優しい口調とはうってかわって、言葉は強制的で。僅かながら残っていた理性を振り払い、しがみつく。
「・・・れて・・・くだせッ・・・」
「もっとはっきり言ってくれりゃあなァ・・・ま、でもいいか」
「あああぁ─────っ!! ・・・んっ・・・」
呟きとともに、肉をかきわけぐぃっと体内に異物が入り込み、激痛が走る。潤滑油か何かつけていたようだが、それでもかなり痛くて、息をつめる。
「・・・力、抜いて。ちぎれちゃうって」
「は・・・っん・・・・・・っあぁっ!!」
先走りで濡れているものを抜かれ、背をしならせ白濁を散らすと、力が弛んだ隙に奥まで貫かれた。痛い、けれどじわじわとむず痒い変な感じがしてきた。
大分痛みも和らいできて、意識が、俺の中にある熱いものへと向く。動かさずともそこに在るだけで、どうにかなってしまいそうになる。
先刻放ったばかりの欲が再び頭を上げ、頭がくらくらする。さっき達したばかりなのに、と。
「もう平気だよな・・・? このままじゃ銀さんがやばいからね」
“銀”がつく名前なのかと、尋ねようとした途端、中のものがスライドした。
ぐちゅ、と卑猥な水音が、体内を貫く熱い楔が思考を停止させる。
─────もう、どうとでもなれ。
「・・・んっ、あっ・・・・・・っは、ん・・・」
「・・・気持ち良い?」
「んっ・・・」
問われた言葉を理解するよりも先にコクコクと頷くと、満足したような顔で額に口付けられる。
なんで唇にはしないだろう、という疑問が刹那だけ浮かぶが、それを消すように翻弄され、高みへとおいやられる。
「はっ・・・ぁん・・・・・・ん、っあ・・・」
「・・・可愛い、その顔」
「・・・だからッ・・・、そんな・・・ッア」
「声も、可愛いよな」
可愛い、なんて言われた事なくて戸惑う俺を笑い、律動を早めてくる。
余裕の無さそうなかすれた声に、ドキドキする。
─────これって、もしかして・・・?
「・・・イきたい?」
「なっ・・・・・・。ンなことッ・・・っぁあ」
ズズッと引き抜かれそうになり、それを締め付ける。さらにそのものの形、大きさをリアルに感じてしまい息をつめた。

そんなこと、言えない。“いれて”とは言えたけど、今度のは流石に・・・直接的で恥ずかし過ぎる。フルフルと否定の意で頭を振るが、再び、言って、と催促される。
「その声でどうしても言って欲しいんだけど」
獣のような光を宿した真摯な眼で見つめられ、熱が一ヶ所に集まる。達したい、でもこんな風にされてても一応、矜持ってもんはまだあって、躊躇う。
奥まで突いて、ぐちゃぐちゃにして欲しい。そう、想像しただけで背筋が粟立つ。
「い・・・かせ、て・・・・・・くだせェ」
「よく出来ました。・・・じゃっ、ご褒美な」
「ふ、ぁ・・・いくっ・・・・・・。─────っああん!!」
望み通り、最奥を先端で何度も擦られ二度目の欲を吐き出した。



シャワーを浴びていると後ろから視線を感じて、振り返ると向こうの、ベッドがある部屋が見えた。ベッドに座っている男と視線がぶつかる。
硝子張りだ。マジックミラーとかではないらしい。体とか洗ってたのを全部見られてた事に今更気付き、急いで風呂場から出た。

「・・・ごちそうさま」
「・・・っ!!」
それがさっきの行為のことじゃなくて風呂のことだと直感してかぁぁぁ、とほっぺが熱くなった。きっと真っ赤になってるだろう。
「・・・俺いくら払うべきなんだ? 相場とかわかんねーんだけど」
「俺だって」
初めてだった。そう言うと目を見開いて、そうだった、と半呆然としたように言われどういう意味だとしかめっ面になる。
「・・・中々よかったから、慣れてんのかと思っちまった。・・・そういや、初めてだから優しくしてあげるっつったなァ」
「・・・」
はい、と数枚の紙幣を渡され、ふと、これっきりなのだろうかと不安になった。
─────せっかく、“好き”になったのに。
失恋すると分かりきっている、でも一夜限りなんて短すぎるだろう。
「・・・これで、しまいですかィ?」
「だから、言っただろ? 運命を信じる? って」
そっと頬を撫でられ、心地好さに成すが儘にされていると、わざとらしい咳払いが聞こえた。この場に、不釣り合いな。
「・・・マジで惚れたからさ、また会いたいんだけど・・・次会ったときは優しく出来ないかもしれねぇから、覚悟しといて」
「・・・いいですぜ」
神の導く儘に。
次、また会えることだけを祈って。

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