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梅々

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明日がラスト!






それは気紛に過ぎなかった。
降りるとき楽だから下車口に近いところに座った、それだけ。
だったのに。
携帯ちょろっと見てふと何気なく、いつの間にか俺の前に座っていた人を見遣った。


―――――息が詰まった。


出掛ける時よく被っていた帽子と似たデザインのもの。キラキラ陽に煌めく髪の色、長さ。
服の感じ、体型が。

あの人のもの。

慌てて目線を窓の外にやり、深呼吸をする。


違う。


違う違う。


あの人なわけがない。


違う違う違う。


あの人は、もう―――――。


分かっているのに、その後ろ姿を網膜に焼き付けるようにじっと熟視る。涙が出そうだ、でもこんなとこで泣いたら不審者でしかない。ぎゅっと瞼を瞑ると視界が潤むのが分かって、自嘲が漏れる。

白昼夢か。

このまま俺は、死ぬんじゃないのか。


それでもいい、なんて。


(狂ってる、のかなァ)


俺が降りるまで乗っているだろうか、途中で降りたら後をつけてしまおうか。
なんて冗談冗談、面白すぎて涙がでる。
違う人だと分かっている。声なんか聞いたら、幻滅するだろうことも。
だけど。

死んでしまった後も変わらない俺を、弱いままの俺を戒めるために、連れてくために会いにきてくれたんじゃないか、なんて。

馬鹿げてる、なんて知ってる。

ぴんぽーん、と前の人がボタンを押す。俺の降りる停留所より三カ所前。
また、会えるだろうか。後ろ姿を眺められれば、それだけでいいのだけど。
バスが止まりその人が立つ。顔を見る勇気はなくて、温もりが残ってるだろう席を熟視て、声には出さず、俺の思い全てを込める。


「・・・さようなら」








いつもみたく一番前に座れば良かったのに。そしたら、あんな切ない思いせずに済んだのに。


明日は愈々最終日でしかも両親の結婚記念日だったりする。
家に帰ったらまずカタログ見てー小説書いてーコピー本企画始動するんだーえへへー(*^^*)

その前に最大の難関が待ち受けてますが。
今日着替えの途中で同人誌読み耽りました。なくかと思った。そしてせめて着替えてからにしろ。

明日はラクーンシティー行く気分です・・・バイオハザードⅡ見たいよー。

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