梅々
苑咲早良が運営する銀魂BL小説サイトです。 心意気は18禁。 著作権的な何かは放棄していません。マナーは守ってください。 メールフォームやコメント欄は下にありますので、何かございましたらお気軽にご使用ください。感想とか頂ければ舞い上がります! 不定期更新な別館を作成しました。ミツバさん愛してる! 気が向いたらお越しください→http://tokosienoai.dou-jin.com/
意識しなくても
小ネタ打ってたらそこそこな長さになったんで百人一首にしてみちゃいました。
いま空前のミツ沖ブーム。あと近沖。
ミツバさんを好きでありつつ沖田も気になる土方ともう何も言うまい、な沖田姉弟。書きたい、読みたい。
とかいいつつ近沖風味。
いま空前のミツ沖ブーム。あと近沖。
ミツバさんを好きでありつつ沖田も気になる土方ともう何も言うまい、な沖田姉弟。書きたい、読みたい。
とかいいつつ近沖風味。
心あてに 折らばや折らむ 初霜の
置きまどはせる 白菊の花
向日葵の影
「・・・ンのヤロッ!! マヨ返せ!」
「やなこったィ。誰があんたなんざのゆーことききやすか」
例によって例の如くふざけていたら、書類整理邪魔されて沸点がいつもより低下している土方が大人げなく丸腰の年下である俺に向かって刀を抜いた。
それも、狭い台所で、だ。ブン、と振り下ろされた白刃を後ろに跳んでさけると、カツン。肘に何かがあたり、続いてガッシャーンと砕ける、音。
「「げ」」
声を合わせ落下し破損した食器に視線を向ける。
落ちたのは近藤さんと、この被害の原因となった男のマグカップ。三人お揃いで、と近藤さんが買ってきたそれの俺の分は、こうならないよう自室にしまっている。
「てめっ、俺のコップ割りやがって」
「あんたが凶器だすからでしょ。あーあ、せっかく近藤さんが買ってきてくれたやつなのに・・・」
せっかく、お揃いだったのに。ハァ、と重い気分そのままに、謝れと怒鳴り散らす土方をスルーして、近藤さんを探す。
フラフラと歩いていると縁側で山崎と会話中の探し人を見付けて、後ろからムギュ、と抱きついた。
「えっ!?」
「おっ、どうした? 総悟」
「・・・」
謝んなきゃ。
でも怒られて、嫌われたりしたらどうしよう。一度は決心したものの、何も言わずにいると腕の中近藤さんが向きを変えてギュウと強く抱き締め返された。
「総悟、言わなきゃわかんねぇだろ~?」
「・・・・・・・・・・・・コップ、せっかく近藤さんが買ってくれたやつ」
「ああ、土産で買ってきたやつなぁ。それが?」
「・・・・・・・・・土方さんからかってたら割っちゃって、」
「怪我とかないか? 大丈夫か?」
ガシッと肩を掴まれ上を見ると心配した表情の近藤さんがいて。
頷きながら、ごめんなさい、と小さく呟いた。
「お前に怪我が無かったなら気にする必要はねぇよ。よし、今度一緒に買いに行こう」
ギュウとまた強く抱き締められて、笑顔で頷いた。
「近藤さん、大好きでさぁ」
#29
置きまどはせる 白菊の花
向日葵の影
「・・・ンのヤロッ!! マヨ返せ!」
「やなこったィ。誰があんたなんざのゆーことききやすか」
例によって例の如くふざけていたら、書類整理邪魔されて沸点がいつもより低下している土方が大人げなく丸腰の年下である俺に向かって刀を抜いた。
それも、狭い台所で、だ。ブン、と振り下ろされた白刃を後ろに跳んでさけると、カツン。肘に何かがあたり、続いてガッシャーンと砕ける、音。
「「げ」」
声を合わせ落下し破損した食器に視線を向ける。
落ちたのは近藤さんと、この被害の原因となった男のマグカップ。三人お揃いで、と近藤さんが買ってきたそれの俺の分は、こうならないよう自室にしまっている。
「てめっ、俺のコップ割りやがって」
「あんたが凶器だすからでしょ。あーあ、せっかく近藤さんが買ってきてくれたやつなのに・・・」
せっかく、お揃いだったのに。ハァ、と重い気分そのままに、謝れと怒鳴り散らす土方をスルーして、近藤さんを探す。
フラフラと歩いていると縁側で山崎と会話中の探し人を見付けて、後ろからムギュ、と抱きついた。
「えっ!?」
「おっ、どうした? 総悟」
「・・・」
謝んなきゃ。
でも怒られて、嫌われたりしたらどうしよう。一度は決心したものの、何も言わずにいると腕の中近藤さんが向きを変えてギュウと強く抱き締め返された。
「総悟、言わなきゃわかんねぇだろ~?」
「・・・・・・・・・・・・コップ、せっかく近藤さんが買ってくれたやつ」
「ああ、土産で買ってきたやつなぁ。それが?」
「・・・・・・・・・土方さんからかってたら割っちゃって、」
「怪我とかないか? 大丈夫か?」
ガシッと肩を掴まれ上を見ると心配した表情の近藤さんがいて。
頷きながら、ごめんなさい、と小さく呟いた。
「お前に怪我が無かったなら気にする必要はねぇよ。よし、今度一緒に買いに行こう」
ギュウとまた強く抱き締められて、笑顔で頷いた。
「近藤さん、大好きでさぁ」
#29
PR
TRACKBACK
TrackbackURL
COMMENT