梅々
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恋文の日、ちゅーの日。
ツイッターで話題になっていました。ちゅーの日。いいね。素敵ね。
近「ちゅーちゅーとれいんやるぞ! 一列に並べ」
沖「へい!」
土「は?」
みたいな感じで近藤さん、沖田、土方、ミツバさんが並んで、伝言ゲームみたいにちゅーを後ろに送ってくってくだらないんだけど微笑ましい図が見たい。多分皆ほっぺにちゅーだろうなぁ。沖田とミツバさんの位置が逆でもいい。
というわけでちゅーの日記念だけど大して関係ない小話です。
土沖前提銀沖でやおいです・・・。
あっ、ぱっつち終わりました!読みたい人いらっしゃらないですよね、大丈夫ですよね。
近「ちゅーちゅーとれいんやるぞ! 一列に並べ」
沖「へい!」
土「は?」
みたいな感じで近藤さん、沖田、土方、ミツバさんが並んで、伝言ゲームみたいにちゅーを後ろに送ってくってくだらないんだけど微笑ましい図が見たい。多分皆ほっぺにちゅーだろうなぁ。沖田とミツバさんの位置が逆でもいい。
というわけでちゅーの日記念だけど大して関係ない小話です。
土沖前提銀沖でやおいです・・・。
あっ、ぱっつち終わりました!読みたい人いらっしゃらないですよね、大丈夫ですよね。
直接的で分かりやすくて満たされる。
だから俺は好きなんだ。
Kiss Me
子どもの頃は。愛情を育む過程にスキンシップというものがあるから、よく優しくてあったかい小さな手だとか男らしくてごつごつした手が俺のことを撫でて、触ってくれた。抱き締められたり、ちゅーしてくれたり。大好きな人に触れられると胸の中で愛しい気持ちが溢れるのが分かりそうなぐらい、嬉しかった。
でもそれは、当たり前だが小さな頃だけだ。段々と触れ合う場所が限定されていく。子ども扱いしないでほしいと反抗して、寂しさを感じる頃には殆ど得られなくなるのだ。そして、得られるのは欲の混じったスキンシップになる。
あの人お得意の。
「おきたくーん」
「んー」
「そろそろ起きなきゃ浮気バレちゃうよー」
「んー」
生返事をしながら旦那にしがみつく。裸の胸から伝わる体温が愛しい。ぎゅっと、抱き締めたり抱き締められたりするのが好きだ。近藤さんだとか、旦那だとかにされると安心する。冷静になって考えればまだまだ餓鬼な証拠だけれど、腕の中にいるときは生きていて良かったと思うぐらい落ち着く。
旦那は好きだ、でもそれは、近藤さんに対する気持ちと同じもので。恋ではあっても愛ではない。
髪を優しく撫でてさっきまでの行為を微塵も感じさせない手付きで、俺の背を撫でる。甘やかされてるのだと気付いているが、居心地の良い今はまだ、手離せない。
「今日はちゅーの日で、あと恋文の日なんだそうです」
「へー。じゃあ、ちゅーしよっか」
「旦那がしてぇなら」
言いながら顔を上げる。にこにこ笑った旦那が柔く唇を重ねてきた。され以上をする気配はないからペロリ、悪戯心で舐めてやると嗜めるようにぺちんと尻を叩かれた。
「痛いでさ」
「そんなやらしい子に育てた覚えはありません!」
「旦那に育てられた覚えはありやせん」
言いながらももぞもぞ、身動ぎながらも旦那の腕の中にいるといい加減にしなさいと間延びした声に言われた。渋々、起き上がる。
土方さんが夜遊びしに行くのを見届けてから来たから、多分このままならバレない。最近土方さんには馴染みが出来たらしくて、朝飯もそっちで食べてくるから。付き合うってなんなのか。土方さんと俺のお付き合いは、体だけな気がする。旦那との方が、話したりいちゃいちゃすることが多い。
「多串君ともちゅーすんだよね」
「ここ最近してやせんよ」
「えっちは?」
「一昨日しやした」
最後に土方さんとキスをしたのがいつか思い出せない。付き合い始めの時の、胸がドキドキしたキスは覚えてるけど。自然消滅するんじゃないかと思ってる。だって、キスもしないでやるなんて、恋人同士じゃあ滅多にない。
だから代わりに、旦那に求める。旦那は求めたらくれるから。
「もっかい、ちゅー」
「あいよ」
ちゅっちゅ、と何度も唇が触れ合う。バードキスって言うんだよ、といつだか旦那が教えてくれた。やらしいことは全部土方さんに教わって、甘ったるいことは全部旦那に教わった。やらしいことも勿論きもちよくて好きだけど、俺は甘ったるいことのほうが好きだ。愛されてる気になれる。
せっせと服を着て、じゃあ、と部屋を出る。玄関まで見送りに来てくれた旦那はもう一回、今度はおでこにちゅーして行ってらっしゃい、と手を振った。
土方さんじゃあり得ねぇな、なんて比べて泣きたくなる。
なんで俺達は付き合ってるんだろう。なんで俺は、旦那と付き合ってないんだろう。
だから俺は好きなんだ。
Kiss Me
子どもの頃は。愛情を育む過程にスキンシップというものがあるから、よく優しくてあったかい小さな手だとか男らしくてごつごつした手が俺のことを撫でて、触ってくれた。抱き締められたり、ちゅーしてくれたり。大好きな人に触れられると胸の中で愛しい気持ちが溢れるのが分かりそうなぐらい、嬉しかった。
でもそれは、当たり前だが小さな頃だけだ。段々と触れ合う場所が限定されていく。子ども扱いしないでほしいと反抗して、寂しさを感じる頃には殆ど得られなくなるのだ。そして、得られるのは欲の混じったスキンシップになる。
あの人お得意の。
「おきたくーん」
「んー」
「そろそろ起きなきゃ浮気バレちゃうよー」
「んー」
生返事をしながら旦那にしがみつく。裸の胸から伝わる体温が愛しい。ぎゅっと、抱き締めたり抱き締められたりするのが好きだ。近藤さんだとか、旦那だとかにされると安心する。冷静になって考えればまだまだ餓鬼な証拠だけれど、腕の中にいるときは生きていて良かったと思うぐらい落ち着く。
旦那は好きだ、でもそれは、近藤さんに対する気持ちと同じもので。恋ではあっても愛ではない。
髪を優しく撫でてさっきまでの行為を微塵も感じさせない手付きで、俺の背を撫でる。甘やかされてるのだと気付いているが、居心地の良い今はまだ、手離せない。
「今日はちゅーの日で、あと恋文の日なんだそうです」
「へー。じゃあ、ちゅーしよっか」
「旦那がしてぇなら」
言いながら顔を上げる。にこにこ笑った旦那が柔く唇を重ねてきた。され以上をする気配はないからペロリ、悪戯心で舐めてやると嗜めるようにぺちんと尻を叩かれた。
「痛いでさ」
「そんなやらしい子に育てた覚えはありません!」
「旦那に育てられた覚えはありやせん」
言いながらももぞもぞ、身動ぎながらも旦那の腕の中にいるといい加減にしなさいと間延びした声に言われた。渋々、起き上がる。
土方さんが夜遊びしに行くのを見届けてから来たから、多分このままならバレない。最近土方さんには馴染みが出来たらしくて、朝飯もそっちで食べてくるから。付き合うってなんなのか。土方さんと俺のお付き合いは、体だけな気がする。旦那との方が、話したりいちゃいちゃすることが多い。
「多串君ともちゅーすんだよね」
「ここ最近してやせんよ」
「えっちは?」
「一昨日しやした」
最後に土方さんとキスをしたのがいつか思い出せない。付き合い始めの時の、胸がドキドキしたキスは覚えてるけど。自然消滅するんじゃないかと思ってる。だって、キスもしないでやるなんて、恋人同士じゃあ滅多にない。
だから代わりに、旦那に求める。旦那は求めたらくれるから。
「もっかい、ちゅー」
「あいよ」
ちゅっちゅ、と何度も唇が触れ合う。バードキスって言うんだよ、といつだか旦那が教えてくれた。やらしいことは全部土方さんに教わって、甘ったるいことは全部旦那に教わった。やらしいことも勿論きもちよくて好きだけど、俺は甘ったるいことのほうが好きだ。愛されてる気になれる。
せっせと服を着て、じゃあ、と部屋を出る。玄関まで見送りに来てくれた旦那はもう一回、今度はおでこにちゅーして行ってらっしゃい、と手を振った。
土方さんじゃあり得ねぇな、なんて比べて泣きたくなる。
なんで俺達は付き合ってるんだろう。なんで俺は、旦那と付き合ってないんだろう。
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