梅々
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宇治金時
宇治金時食べたい・・・。かき氷がいいッスね。そういや、最近ショタチックになってきました。ヤバくね?しかもショタで女装が好き。あ、ゴスチックなのも。ルードヴィッヒのユーリウス王子、ゾンビローンのゆうちゃん、黒執事のシエル・・・そして、総悟君。
素でヤバイと思う元に戻れ自分。土方の二のまいになっちゃうよ・・・!!
では本題。
ハピバ!!シャイなあんちきしょー。
素でヤバイと思う元に戻れ自分。土方の二のまいになっちゃうよ・・・!!
では本題。
ハピバ!!シャイなあんちきしょー。
朝茅生の 小野の篠原 しのぶれど
あまりてなどか 人の恋しき
アネモネの憂鬱
「沖田ァ」
「何ですかィ?俺今やっと問2が終わったトコだから写せねぇですぜ?」
シャーペンを乱雑に机の上に置き、沖田はハァ、と腕を伸ばした。勉強会、なんて面倒な事をするキャラじゃないのだけれど、一人でやるよりも効率良く進む、というよりか誰かのものを写させて貰おうと思っていたのだ。
だが、現実はそう簡単にはいかない。頼みの綱の土方は用事があってこられず、銀八の家でやっているのだがパチンコへ行くと言い、唯一真面目に勉強していた新八まで連れて行ってしまったのだ。今この家に居るのは高杉と沖田の二人きり。
扇風機が二台稼働してる部屋で効率悪く地味に勉強している。
「あのよ、俺今日誕生日なんだけど」
「おやまぁ、アンタ今日まで年下だったんで?」
意外そうに瞬きし、沖田は座り直す。手を伸ばし、高杉の宿題をパラパラ捲る。答えが全部書かれている事に驚いたのかヒュ~と口笛を吹いた。
「写していいですかィ?」
「いいぜ。で、何もくれねぇのかよ?」
真面目に写している横で指通りの良い髪を掬い、ハラハラと落とす。俺と同じぐらいの長さの髪は俺のものとは真逆の色をしていて、甘い香りが漂っている。ずっと触れてみたいと思っていたのだ。見た目通り、柔らかい猫っ毛なのかそれとも意外に剛毛なのか。
弄んでいると、ゆっくりと顔を上げた。不思議そうな目をして。
「祝って欲しいんですかィ?俺に」
「ああ」
「へ~。アンタ意外ともの好き?」
「そうじゃねーとは思うけど」
見た目は西洋人形のように綺麗で、性格も悪くはないし、面白い奴だと思う。見た目からして不良でよく補導されて停学とかしょっちゅうする俺に、普通に話かけてくるのだから。変わってるとは思うが、それも良い意味での事だ。
「何が欲しいんですかィ?」
写し終えたのか宿題を閉じ、氷が溶けて薄くなったオレンジジュースを飲む。ズズッとストローから音がするまで吸ってから、沖田は此方を見返す。
「・・・お前」
「―――――ハァ。ボケですかィ?笑うべき?そういうキャラでしたっけ?」
「本気だけど」
「あらまァ」
そう言ったきり沖田は黙りこくる。本気なのだが、流されたのか?そりゃあ普通は流すだろう。同性なのだし、自分でも口から滑り出した言葉が信じられないし。なかった事にしてくれるのならそれもいいかもしれない、そう思う。
「それは告白なんですかィ?」
「かも、しれねぇなァ。どうする?てめぇは」
口角を上げ期待はしないが試す気持ちで聞いてみる。また流されるのだろうか、それとも今度ははっきりとした拒絶か。
やかましく泣いていた蝉の声が、一瞬止んだ気がした。
「いいですぜ」
「え・・・」
沖田がやわりと笑むとともに、一斉にまた大合唱が始まる。煩わしいくらいだが、今の俺には耳に入らない。
「本気か?・・・同情ならいらねぇからな」
「本気でさァ。俺の青春をリボンにくるんであげやすよ」
含み笑いをしつつ、沖田は身を寄せてきた。なすがままにされ、押し倒される。
「此処、銀八ん家だぞ」
「鍵閉めやすかィ」
「そーじゃねぇだろ」
鍵を、と立ち上がる沖田の手を引き寄せ、抱き締めた。
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