梅々
苑咲早良が運営する銀魂BL小説サイトです。 心意気は18禁。 著作権的な何かは放棄していません。マナーは守ってください。 メールフォームやコメント欄は下にありますので、何かございましたらお気軽にご使用ください。感想とか頂ければ舞い上がります! 不定期更新な別館を作成しました。ミツバさん愛してる! 気が向いたらお越しください→http://tokosienoai.dou-jin.com/
十人十色
おめでとうー!!!!我等が主役、銀さんっ!!姫始めで身篭ったのかな、なんて考えた私を許してっ!!
でも実際は十月十日では産まれないらしい。確か。
それでは御祝い小話。今スランプかもしれない。
でも実際は十月十日では産まれないらしい。確か。
それでは御祝い小話。今スランプかもしれない。
乙女心研究部
椅子に浅く腰をかけ、銀髪で白衣を着た男は教室であるのにも関わらず、煙草に火をつけた。夕陽をバックに、煙でわっかの形を作る。
「今日は、教育相談で俺と多串君だけのはずなんだけど―――――何で居んだ?沖田君」
ふーっと目の前に座る、一見爽やかな風貌をした少年に煙を吹きかける。
小さく咳をしてから、沖田はニッコリと微笑んだ。
「俺のマイダーリンを先生と二人っきりにさせるわけにはいきやせん。それに、先生今日誕生日でしょう。お祝いを、と思いやして」
「なっ・・・!!」
絶句する土方を流行に則り受け流し、沖田から饅頭を三つ受け取る。どうせついでだろうが、甘い物が貰えるのはやっぱり嬉しい。
「お、マジ?ありがとな。・・・んじゃ話すっか」
「おい・・・」
「すぐそこの大学狙ってまさァ。成績も滅茶苦茶いいしラクラク合格出来ると思いやすけど」
「オイッ・・・」
「あ~。だな。少し分けてやりたいぐらいあるよな、多串君のくせに」
「本当でさァ」
「てめぇら人の話聞けっ!!」
机を盛大に叩き、土方は立ち上がった。青筋たてて怒鳴る彼を、二人は新人芸人を見るような目で見つめる。
「俺の相談なのになんでてめぇが言ってんだよ、総悟」
「早く終わらしたいからでさァ」
「あのな、」
「いいじゃん。もう終わったんだからよォ。多串君の教育相談、これにて終了。ダーリン放っといて俺ン家来ねぇ?ケーキ貰ったから一緒に食おうぜ」
「おっ、いいですねィ」
だるそうに立ち上がる銀八の案を承諾し、沖田も後に続く。ひとり寂しく流された土方はその場に立ち尽くした。
一つ溜め息を溢し、二人の後を追う。
「ったく・・・。総悟、帰んぞ」
肩を掴むと、え~と唇を尖らされ、眉間のしわが増える。
「俺、今日は先生の方がいい気分だしケーキも食いてぇんでさ。何ならアンタも来なせぇ。序でに美味しく頂かれちゃっても結構ですぜ?」
「マジ、味見していいの?」
「いいですぜ。今日は誕生日ですからねィ・・・一日レンタル、無償で許しやすぜ」
「うぉっしゃ!!」
おもいっきりノリノリに銀八は話を進めていく。でもまぁしょうがない。このカップルをどう手に入れようかと画策している最中なのだから。まさしく飛んで火に入る夏の虫、棚からぼたもち・・・とまぁそんな気持ちなのだ。
どうも沖田は、そんな考えに気付いているようで、異議を唱えるのは頑固なもう一人。妥協をしろ・・・ってやっぱそれは無理だな。
「ちょっと待て。俺はぜってーてめぇなんざに抱かれねぇかんな!!」
「・・・だって。君じゃなきゃヤだってよ」
「・・・しょうがねぇですねィ。乱交パーティーは御預けでさァ」
柄にもなくハァッと落胆していると、ポンポン、と銀八は肩を叩かれた。顔を上げると直ぐ側に、真紅の双眼。
その目に負けないくらい赤い唇が、自分のそれに重なる。
「これは・・・土方さんの分、ですからね」
ああ、こんな顔でいつも多串君に愛を囁いてんだな、と分かる程艶やかに沖田はほほえんだ。
椅子に浅く腰をかけ、銀髪で白衣を着た男は教室であるのにも関わらず、煙草に火をつけた。夕陽をバックに、煙でわっかの形を作る。
「今日は、教育相談で俺と多串君だけのはずなんだけど―――――何で居んだ?沖田君」
ふーっと目の前に座る、一見爽やかな風貌をした少年に煙を吹きかける。
小さく咳をしてから、沖田はニッコリと微笑んだ。
「俺のマイダーリンを先生と二人っきりにさせるわけにはいきやせん。それに、先生今日誕生日でしょう。お祝いを、と思いやして」
「なっ・・・!!」
絶句する土方を流行に則り受け流し、沖田から饅頭を三つ受け取る。どうせついでだろうが、甘い物が貰えるのはやっぱり嬉しい。
「お、マジ?ありがとな。・・・んじゃ話すっか」
「おい・・・」
「すぐそこの大学狙ってまさァ。成績も滅茶苦茶いいしラクラク合格出来ると思いやすけど」
「オイッ・・・」
「あ~。だな。少し分けてやりたいぐらいあるよな、多串君のくせに」
「本当でさァ」
「てめぇら人の話聞けっ!!」
机を盛大に叩き、土方は立ち上がった。青筋たてて怒鳴る彼を、二人は新人芸人を見るような目で見つめる。
「俺の相談なのになんでてめぇが言ってんだよ、総悟」
「早く終わらしたいからでさァ」
「あのな、」
「いいじゃん。もう終わったんだからよォ。多串君の教育相談、これにて終了。ダーリン放っといて俺ン家来ねぇ?ケーキ貰ったから一緒に食おうぜ」
「おっ、いいですねィ」
だるそうに立ち上がる銀八の案を承諾し、沖田も後に続く。ひとり寂しく流された土方はその場に立ち尽くした。
一つ溜め息を溢し、二人の後を追う。
「ったく・・・。総悟、帰んぞ」
肩を掴むと、え~と唇を尖らされ、眉間のしわが増える。
「俺、今日は先生の方がいい気分だしケーキも食いてぇんでさ。何ならアンタも来なせぇ。序でに美味しく頂かれちゃっても結構ですぜ?」
「マジ、味見していいの?」
「いいですぜ。今日は誕生日ですからねィ・・・一日レンタル、無償で許しやすぜ」
「うぉっしゃ!!」
おもいっきりノリノリに銀八は話を進めていく。でもまぁしょうがない。このカップルをどう手に入れようかと画策している最中なのだから。まさしく飛んで火に入る夏の虫、棚からぼたもち・・・とまぁそんな気持ちなのだ。
どうも沖田は、そんな考えに気付いているようで、異議を唱えるのは頑固なもう一人。妥協をしろ・・・ってやっぱそれは無理だな。
「ちょっと待て。俺はぜってーてめぇなんざに抱かれねぇかんな!!」
「・・・だって。君じゃなきゃヤだってよ」
「・・・しょうがねぇですねィ。乱交パーティーは御預けでさァ」
柄にもなくハァッと落胆していると、ポンポン、と銀八は肩を叩かれた。顔を上げると直ぐ側に、真紅の双眼。
その目に負けないくらい赤い唇が、自分のそれに重なる。
「これは・・・土方さんの分、ですからね」
ああ、こんな顔でいつも多串君に愛を囁いてんだな、と分かる程艶やかに沖田はほほえんだ。
PR
TRACKBACK
TrackbackURL
COMMENT