梅々
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他人行儀
こないだカラオケの前に銀魂のガチャガチャやったら沖田でて、帰りにまたやって、出てきたのでCP作ってやろうと思ったら銀さんだったんで銀沖書きました。最近なんか当たりばっかで怖い。
29日に冬の帰りメイト寄って買ったヘタリアのカードで中国のスペシャル当たっちゃうし(3パック買って二枚のスペシャルですよ(--;))、そんとき買ったあの可愛いシリーズは土方当たるし、ガチャガチャは銀沖だし、その前のガチャガチャ三連続新八が嘘のよう!
あの寝起きなそうちゃん可愛いのになぁ。目が神楽なみに大きいのになぁ。
では、上記の通り銀沖。
甘くしようとして失敗しました。
29日に冬の帰りメイト寄って買ったヘタリアのカードで中国のスペシャル当たっちゃうし(3パック買って二枚のスペシャルですよ(--;))、そんとき買ったあの可愛いシリーズは土方当たるし、ガチャガチャは銀沖だし、その前のガチャガチャ三連続新八が嘘のよう!
あの寝起きなそうちゃん可愛いのになぁ。目が神楽なみに大きいのになぁ。
では、上記の通り銀沖。
甘くしようとして失敗しました。
離れているのは いや
傍にいるだけじゃ 足らない
もっと 貴方がほしい
泡沫人
新年を迎え、騒ぎ立った人々も大分落ち着いて来た頃、初雪が降った。
白銀に染まった世界、然し溶けると泥だらけになるし、車も通れない。と大人たちが雪をかき分ける中、新八と神楽は雪遊びをしに志村家へ行った。
久々の静寂。三人でいるのも好きだが、たまにはこんな風にゆっくりするのも良い。寒いのだから。
金も無いし、布団に潜り夢でも紡ぐかとソファから立ち上がると同時にコンコン、と玄関からノックの音が響いた。家賃の取り立てならもっと騒がしい筈だと、それなら依頼かと若干煩わしく思いつつ玄関へ。
仕事がなけりゃ生活できない。然し、静寂を尊びたいのだ、邪魔するやつは皆敵だ。
「あーい」
「あ、旦那?」
されど、戸板越しに聞こえた声に不機嫌は飛んでいってしまった。
敵なんかじゃなくて。怠惰な時間に花を添える極上のスパイスだ。
ガラガラと滑りの悪い戸をいつもより早目に開ける。
さらさらの髪を微風にそよがせた少年が、華奢な体を黒い衣で包み立っていた。
「またサボりぃ? いいね~給料貰って遊んでて」
「やるときはやってるんで。それよか、寒いんで上がらせてくだせぇよ」
「はいはい」
赤いマフラーから覗く耳も頬も、寒さのためか真っ赤に染まっていて、烏色の袖から覗く指先も赤い。
けど、この赤さは。
礼儀正しくお邪魔しますと言って靴を揃える、その動作を見送ってから外より暖かい居間へ向かう。
先についた総悟はソファに座りマフラーを外していた。その向かいに座り、何をするでもなく少年をじぃっと眺める。
余程寒かったのか目が潤んでいる。
そんな姿が愛らしいが少年のことだ、そう言ったら臍を曲げてしまう。
沈黙は重苦しいものではなく、寧ろ至高の。
こうやって眺めているだけで色んなものが吹っ飛んでいく。
「・・・暖かいもの飲みてぇでさ」
「あったらね、とっくにいれてる。茶葉切らしてるからお湯しかねぇよ」
「・・・まぁ、我慢しまさァ」
そう言って台所へと向かう背中を眺めながら、頭をぼりぼり掻く。
まるで密会のようだ。
と頭を横切った言葉が、この関係にあっていて。一応これは健全なお付きあいであるのだが、誰にも言わないという暗黙の了解。
少し、興奮する。
「・・・雪遊びすりゃ流石に寒いだろうよ」
「なんの話ですかィ」
湯気を上げる俺のマグを両手で包み総悟は隣に腰を下ろす。
とぼけたって無駄だ。普通に歩いたぐらいじゃそこまで指先が赤く霜焼になったりしない。
まぁ、だからなんだと言う話だけど。強いていうなら嫉妬だろうか。
「まぁた多串君と遊んでたんだろ」
「・・・違いまさァ。あの人に雪玉ぶつけてただけですぜ」
ほんのり温もりを得た手を掴み、抱き寄せる。外気を未だ微かに纏って冷えた体と温もりを分かちあうように。
されるがまま大人しかった総悟もおずおずと抱き返してきて、甘えるように顔を擦り寄せてくる。
おや珍しい。
本当に寒いのだろう。
「暖めてほしい?」
「ん。暖めてくだせぇ・・・」
意図的にではなく上目で見つめられると堪らなく欲しくなるけれど、アイツらがいつ帰ってくるか分からない以上、何も出来ない。
仕方なしに、膝の上に抱き上げて首筋に顔を埋める。
仄かに甘く芳しい香りが鼻孔を満たす。
隙間のないぐらい抱き寄せて体をぴったりとくっつける。トクントクンと早い鼓動が皮膚を伝わり。
「期待、してる?」
「別、に・・・してなんかいやせん」
顔をあげて見ると先程とは違う意味で耳や頬が赤い。
こんな風にデレられたら、いただかないわけにはいかないだろう。据え膳食わぬは男の恥だ。
「・・・布団、行ってな。玄関閉めてくっから」
「分かりやした」
従順に、膝の上から退き寝室へと向かう姿にまたメラメラ不埒な思いを燃やしつつ、外界と遮断すべく冷える玄関へと向かった。
傍にいるだけじゃ 足らない
もっと 貴方がほしい
泡沫人
新年を迎え、騒ぎ立った人々も大分落ち着いて来た頃、初雪が降った。
白銀に染まった世界、然し溶けると泥だらけになるし、車も通れない。と大人たちが雪をかき分ける中、新八と神楽は雪遊びをしに志村家へ行った。
久々の静寂。三人でいるのも好きだが、たまにはこんな風にゆっくりするのも良い。寒いのだから。
金も無いし、布団に潜り夢でも紡ぐかとソファから立ち上がると同時にコンコン、と玄関からノックの音が響いた。家賃の取り立てならもっと騒がしい筈だと、それなら依頼かと若干煩わしく思いつつ玄関へ。
仕事がなけりゃ生活できない。然し、静寂を尊びたいのだ、邪魔するやつは皆敵だ。
「あーい」
「あ、旦那?」
されど、戸板越しに聞こえた声に不機嫌は飛んでいってしまった。
敵なんかじゃなくて。怠惰な時間に花を添える極上のスパイスだ。
ガラガラと滑りの悪い戸をいつもより早目に開ける。
さらさらの髪を微風にそよがせた少年が、華奢な体を黒い衣で包み立っていた。
「またサボりぃ? いいね~給料貰って遊んでて」
「やるときはやってるんで。それよか、寒いんで上がらせてくだせぇよ」
「はいはい」
赤いマフラーから覗く耳も頬も、寒さのためか真っ赤に染まっていて、烏色の袖から覗く指先も赤い。
けど、この赤さは。
礼儀正しくお邪魔しますと言って靴を揃える、その動作を見送ってから外より暖かい居間へ向かう。
先についた総悟はソファに座りマフラーを外していた。その向かいに座り、何をするでもなく少年をじぃっと眺める。
余程寒かったのか目が潤んでいる。
そんな姿が愛らしいが少年のことだ、そう言ったら臍を曲げてしまう。
沈黙は重苦しいものではなく、寧ろ至高の。
こうやって眺めているだけで色んなものが吹っ飛んでいく。
「・・・暖かいもの飲みてぇでさ」
「あったらね、とっくにいれてる。茶葉切らしてるからお湯しかねぇよ」
「・・・まぁ、我慢しまさァ」
そう言って台所へと向かう背中を眺めながら、頭をぼりぼり掻く。
まるで密会のようだ。
と頭を横切った言葉が、この関係にあっていて。一応これは健全なお付きあいであるのだが、誰にも言わないという暗黙の了解。
少し、興奮する。
「・・・雪遊びすりゃ流石に寒いだろうよ」
「なんの話ですかィ」
湯気を上げる俺のマグを両手で包み総悟は隣に腰を下ろす。
とぼけたって無駄だ。普通に歩いたぐらいじゃそこまで指先が赤く霜焼になったりしない。
まぁ、だからなんだと言う話だけど。強いていうなら嫉妬だろうか。
「まぁた多串君と遊んでたんだろ」
「・・・違いまさァ。あの人に雪玉ぶつけてただけですぜ」
ほんのり温もりを得た手を掴み、抱き寄せる。外気を未だ微かに纏って冷えた体と温もりを分かちあうように。
されるがまま大人しかった総悟もおずおずと抱き返してきて、甘えるように顔を擦り寄せてくる。
おや珍しい。
本当に寒いのだろう。
「暖めてほしい?」
「ん。暖めてくだせぇ・・・」
意図的にではなく上目で見つめられると堪らなく欲しくなるけれど、アイツらがいつ帰ってくるか分からない以上、何も出来ない。
仕方なしに、膝の上に抱き上げて首筋に顔を埋める。
仄かに甘く芳しい香りが鼻孔を満たす。
隙間のないぐらい抱き寄せて体をぴったりとくっつける。トクントクンと早い鼓動が皮膚を伝わり。
「期待、してる?」
「別、に・・・してなんかいやせん」
顔をあげて見ると先程とは違う意味で耳や頬が赤い。
こんな風にデレられたら、いただかないわけにはいかないだろう。据え膳食わぬは男の恥だ。
「・・・布団、行ってな。玄関閉めてくっから」
「分かりやした」
従順に、膝の上から退き寝室へと向かう姿にまたメラメラ不埒な思いを燃やしつつ、外界と遮断すべく冷える玄関へと向かった。
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