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梅々

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よーれいひー

あと一寸で夏の中編が終わります。
がんばるぞーおー!

はてさて。本日またまた祖母の家にやって参りました。興奮した妹に5時41分に朝だよーと声かけられてバッカじゃねぇのって返してしまいましたがまぁ彼女はそんなの気にしてません。
でちょいと居眠りしているうちに房総半島の真ん中辺りにつきましてこれから一週間パソコンとはお別れしなければならないのです。


なーつーこーみィィィィィ!!(泣)


去年も此方来ていて、確か夏コミの日は熱で寝込んでた気がします。
行きたい・・・新刊欲しい・・・金さえあれば一人でバス使って帰るのに・・・ただいま千円ばかししかない。十日に五千円入るけど一万五千円ぐらい持ってないと行けませんよね。
土沖アンソロ買いたい~!新刊欲しい~!

・・・アニメイトで売ってくんないかな。





それでは小ネタで行く予定だったけど百人一首になった高杉誕生日ネタ。一時間弱で出来た(笑)
おめでとう!高杉さん家の息子さん!!
















八重葎 しげれる宿の さびしきに
人こそ見えね 秋は来にけり





青い鳥





家に誰も居なくて、冷蔵庫にも何も無くて、仕方なしに昼食を食べに近所のファーストフード店へ行くと見慣れた後頭が視界に入った。

「沖田!」

「・・・あ~、高杉」

クルリと振り返った赤い眼はクリクリしてて真ん丸い。まるで愛玩動物のような見た目をしているがそれに比例して口も悪い。初めて話しているのを聞いたとき、新鮮な驚きが胸を覆った。
あの衝撃は忘れられない。
注文をしてから空いていた沖田の向かいの席に座る。
どうやら夏休みの宿題をしているらしい。意外と真面目なんだな、とその手元を覗きこみながらビックマックを頬張る。
窓から穏やかな日差しが差して、サラッサラの亜麻色の髪を光り輝かせる。愛らしい瞳を縁取る睫も長く、白い頬に陰を落としている。
ドSなんて言っているけれど自分や担任である銀八に比べればひよっこだ、可愛らしい性格だと思う。
―――――総合して、理想の人間なのだ。従順することを嫌う、猫のように気ままな彼が。

「そういや、大学生四人と喧嘩したんですって?」

「知ってんのか」

「ひったくり犯でしかもそいつら空手やら柔道やらを習得してたってんでしょ? 新聞に書いてありやしたよ」

「へ~。そいつァ知らなかった」

「正義のヒーローですねィ」

にやりと沖田は口角をあげ、独特な笑みを浮かべる。
その笑い顔が好きなのだ。秘密を共有しているようなそんな気分になる。
普段、土方や近藤と共にいることの多い沖田とは中々話す機会が少ない。
風紀委員の中で沖田は興味も関係も無い生徒には容赦無いときく。だが、幾度か校舎裏などで煙草を吸っているところを見付かったがそのたび一緒に授業をサボっている。
それなりに近しい距離にはいるのだと分かるけれど、物足りない。

「読書感想文何書いた?」

「団鬼六先生のでさァ」

「・・・いいのかよ、ソレ」

「銀八先生なら平気でしょ」

「・・・だな」

セットのポテト、ナゲットも胃袋におさめコーヒーも飲み終える。それでも尚ぼーっと沖田を見ているとバチッと視線が合う。唇も真っ赤だ、なんて何処を見ているのだろう。
メロメロ、という言葉は死語なのだろうか。
活語ならば、今正しく沖田にそんな状態なのだけれど。

「高杉さァ、今日ヒマ?」

「バリバリ暇だけどよ」

「じゃあ、暇潰しにデートしやせんか? 奢ってくれるってなら一緒にいてやってもいいけど」

「なんで上から目線なんだよ、てめぇ」

「誕生日に一人なんて寂しすぎるだろィ? だから」

おいしい提案だ、というか何故誕生日を知っているのかと疑問に思わなくもない。
けれどそんなのどうでもいいぐらい。

「今日一日中、付き合えよ?」

「いいですぜ。さ、先ずはサーティワンにアイスでも食いに行きやしょうか」

勉強道具を鞄に仕舞い、沖田はトレーを片手に立ち上がる。
後に続き店を出て、意気揚々とアイスを目指し歩く沖田の手首を掴み振り向かせる。

「なんですかィ」

「別に? 一寸興味があるだけだ」

その唇に。

朱唇に被りつくように口付けると流石に沖田も驚いたようだ。けれど、見開いた眼差しを徐に閉じ、応えるようにそっと腕を掴んできた。
何度か唇を重ね触れ合わせて、名残惜しくも離す。

「・・・よろしくな、沖田」

「此方こそ」





#47

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