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梅々

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つづき

諦めてはいる。だって俺が旦那に勝てるところなんて、ないに等しい。

「付き合ってよ総悟君」

旦那は好きだ、友人として。面白いし気が合う。姉上に紹介してもいいって思えるぐらいには、気を許している。だけど。恋愛感情が絡むと話は別だ。殺したい。あの人に愛されてるアンタを、跡形もないぐらいにぐちゃぐちゃにしたくなる。爪を剥いで目を抉って皮を剥いで。肉塊にしちまいたいと本気で思う。そんなことできやしないけれど。
だから。

「いいですぜ」
「え」

返事をすれば心底驚いた顔をした。当たり前だ。こんな風に言われる度に俺は本気で殺意を剥き出しにしていた。餓鬼臭いけれど、それだけあの人を好きだから。

「いいの」
「いいですぜ。俺はアンタが嫌いでさァ旦那。でも愛してるふりをしてあげる。だから、もっともっと俺を好きになってくだせェ。そしたらアンタを捨てるから」

嫌がらせだ。肉を切って骨を絶つ。旦那も俺も欲張りで独占欲が強いのを知っている。体だけやっても足らなくなるにちがいない。俺の心をくれてやる気はないからもっともっと欲しくて堪らなくなるはずだ。蛇の生殺しみたいに。
断るなら断るでいいけれど。と、団子を一口。

「いいよ、それでも。体だけでも手に入るなら幸せだろ」

言いながら手を取られる。ときめきなんかしない、殺意もない。ただ同情した。もしも旦那も土方さんのことを好きならば。嫉妬はしてもここまで旦那を嫌いにはならなかった。いや旦那が嫌いなんじゃない。あの人に愛されてるくせに俺を好きだなんて言うから。自分が嫌いだ。俺さえいなけりゃ、あの人の恋は結ばれたかもしれないのに。こんな俺を、好きだなんて酔狂なことを言う、アンタに。

「旦那」
「ん?」
「…愛してやすぜ」

死ねの変わりに愛を囁こう。酔狂なアンタには似合いでしょう。





昨日の続き。
面接行ってきました。一週間以内に結果が分かるらしいです。期間が長い。とりあえず次に応募するところの候補はあがっています。本当に資金が稼げないよこのままじゃ!

あと。スパコミ申し込みました!
入金もしました!
あとは本出すだけです!
一応土方の起は終わりました。スランプ感が出ているので時間を置いて推敲したい。
沖土のタイトル決まってなかったので申し込みのときにめちゃくちゃ悩みました。大変だなぁ。でも頑張ります!

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