梅々
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そのつぎは高杉誕生日。
ホロコーストの次は英語での日本の城の紹介見てます。
天守閣はdonjonと言うそうです。ドンジョン。アクセントはドかな?
fortressは要塞的な城だそう。
NHKいいな。
では高杉誕生日。
久々に一日に二作も完成させました。
どうせなら間隔を狭くすればいいのにととても思います。
天守閣はdonjonと言うそうです。ドンジョン。アクセントはドかな?
fortressは要塞的な城だそう。
NHKいいな。
では高杉誕生日。
久々に一日に二作も完成させました。
どうせなら間隔を狭くすればいいのにととても思います。
世界を変えさせておくれよ
そしたら君とキスがしたい
恋は曲者
祝えよと、男は言った。
そんな言葉に従ってやるような性格をしていないので、聞き流してじいっと男を見る。あるいは、懇願の色を孕んでいたのなら考えてやらないこともなかった。でもその声は無機質と言ってもよいもので。茶番を演じている愉しげな感情も読み取れない。
「祝えよ、沖田」
「来てやっただけでも有り難く思いなせェ・・・高杉」
窓辺に腰掛けて月を拝みながら煙を食む。眼帯の横顔を眺めてなんのために俺を此処に呼び出したのか疑問に思う。脅迫してまで。
一月前だった。夜の巡察の最中、浪士に囲まれて。大した数はいないからと油断したわけではない。けれど。
首に刃を当てられたのは初めてだった。そのまま嬲るようにじろじろ見られて、何もされなかった代わりに愛しの清光を盗られた。
「早く返してくだせェ」
「せっかちな野郎は嫌われんぜ」
「アンタに好かれてもなァ」
ゆっくりと近付いてきて、高杉は俺の目の前に膝をついた。ふぅ、息を吹き掛けられて噎せる。
このやろう、潤んだ視界で睨み付けたら猫のように目を細めた。そして酔狂な奴だと呟く。
「何がでさァ」
「本当に一人で来るなんてな」
「てめぇが言ったんだろィ、一人で来いって」
殺されるとは思わなかった。ただ殺したいのならあの時に出来たはずだ。それに殺気なんて微塵も感じていない。現在進行形で。酔狂なのは目の前のこの男だ。何を考えているかさっぱり分からない。
歌舞伎町の外れにあるから月だけではなく眩しい人工の灯りがきらきらと窓から入る。その灯りに照らされて、高杉が笑みを浮かべる。
ゾクリとくる妖しさだ。思わず後退りしかけた俺の、顎を捉えて高杉は囁いた。
「祝え、つってんだろ?」
「身一つで来てんだ、プレゼントなんざ用意してねェよ」
「だからその身で、」
俺を悦ばせろよ。
唇を塞がれかけて噛みついた。殴られるかと思えばそんなことはなく、高杉はふっと柔く笑っただけだった。それも、穏やかで優しいものだったから錯覚かと瞬きをする。
悦ばす、とは。この体で、とは。
導くのはたった一つの行為で、ぞわっと鳥肌が立った瞬間、肩を押されて背後の布団に倒れ込んだ。
「俺を誘って可愛らしく鳴きゃ、返してやるよ。お前の愛刀をな」
「・・・そんなことができるとでも?」
「やんだよ」
スカーフが取られる。上に被さり、高杉の手がベストを脱がせようとする。
抵抗しようとその手を掴む。ちらり、と視線を向けられて、掴んだその手を舐められた。
びくりと肩を震わせて、なんとか悲鳴を飲み込む。ククッ、とまた笑われて、今度は足を振り上げようとすれば大腿を撫でられた。
この野郎くたばれ。口をついた悪態を聞き流し高杉はなぁ、と口を開いた。
「だから、祝えよ」
「・・・なんで俺なんでィ」
「気に入ったからだ」
「馬鹿じゃねぇの」
キスはされないまま、服は脱がされていく。
刀の為なら貞操なんて二の次なのか。武士の魂と刀はよく言われる。けれど、この蹂躙を許していいものなのだろうか。刀と男の貞操、天秤にかけるには難しい。
でも、祝うのは。敵に塩を贈ると言うけれど、俺は贈りたくない。貞操をやるというのに、それ以上を望まれても。蹂躙を受け入れてその要求を飲んだら、それこそ近藤さんに顔向けが出来ない。
それを、素直に言えば。
「・・・俺に世界を壊させろ」
「なんででさァ」
「全て壊して全て無くしたら、俺のものになれ」
それは先刻の無機質な声ではなくて。
懇願の色を孕んでいたので。
「できるものならやってみなせェ。・・・そうしたら、祝ってやりまさァ」
--------------
朝一でお目覚めテレビ(←)で「世界を変えさせておくれよ」のサビのフレーズを見て高沖だ!と思いました。あれ?作文?
そしたら君とキスがしたい
恋は曲者
祝えよと、男は言った。
そんな言葉に従ってやるような性格をしていないので、聞き流してじいっと男を見る。あるいは、懇願の色を孕んでいたのなら考えてやらないこともなかった。でもその声は無機質と言ってもよいもので。茶番を演じている愉しげな感情も読み取れない。
「祝えよ、沖田」
「来てやっただけでも有り難く思いなせェ・・・高杉」
窓辺に腰掛けて月を拝みながら煙を食む。眼帯の横顔を眺めてなんのために俺を此処に呼び出したのか疑問に思う。脅迫してまで。
一月前だった。夜の巡察の最中、浪士に囲まれて。大した数はいないからと油断したわけではない。けれど。
首に刃を当てられたのは初めてだった。そのまま嬲るようにじろじろ見られて、何もされなかった代わりに愛しの清光を盗られた。
「早く返してくだせェ」
「せっかちな野郎は嫌われんぜ」
「アンタに好かれてもなァ」
ゆっくりと近付いてきて、高杉は俺の目の前に膝をついた。ふぅ、息を吹き掛けられて噎せる。
このやろう、潤んだ視界で睨み付けたら猫のように目を細めた。そして酔狂な奴だと呟く。
「何がでさァ」
「本当に一人で来るなんてな」
「てめぇが言ったんだろィ、一人で来いって」
殺されるとは思わなかった。ただ殺したいのならあの時に出来たはずだ。それに殺気なんて微塵も感じていない。現在進行形で。酔狂なのは目の前のこの男だ。何を考えているかさっぱり分からない。
歌舞伎町の外れにあるから月だけではなく眩しい人工の灯りがきらきらと窓から入る。その灯りに照らされて、高杉が笑みを浮かべる。
ゾクリとくる妖しさだ。思わず後退りしかけた俺の、顎を捉えて高杉は囁いた。
「祝え、つってんだろ?」
「身一つで来てんだ、プレゼントなんざ用意してねェよ」
「だからその身で、」
俺を悦ばせろよ。
唇を塞がれかけて噛みついた。殴られるかと思えばそんなことはなく、高杉はふっと柔く笑っただけだった。それも、穏やかで優しいものだったから錯覚かと瞬きをする。
悦ばす、とは。この体で、とは。
導くのはたった一つの行為で、ぞわっと鳥肌が立った瞬間、肩を押されて背後の布団に倒れ込んだ。
「俺を誘って可愛らしく鳴きゃ、返してやるよ。お前の愛刀をな」
「・・・そんなことができるとでも?」
「やんだよ」
スカーフが取られる。上に被さり、高杉の手がベストを脱がせようとする。
抵抗しようとその手を掴む。ちらり、と視線を向けられて、掴んだその手を舐められた。
びくりと肩を震わせて、なんとか悲鳴を飲み込む。ククッ、とまた笑われて、今度は足を振り上げようとすれば大腿を撫でられた。
この野郎くたばれ。口をついた悪態を聞き流し高杉はなぁ、と口を開いた。
「だから、祝えよ」
「・・・なんで俺なんでィ」
「気に入ったからだ」
「馬鹿じゃねぇの」
キスはされないまま、服は脱がされていく。
刀の為なら貞操なんて二の次なのか。武士の魂と刀はよく言われる。けれど、この蹂躙を許していいものなのだろうか。刀と男の貞操、天秤にかけるには難しい。
でも、祝うのは。敵に塩を贈ると言うけれど、俺は贈りたくない。貞操をやるというのに、それ以上を望まれても。蹂躙を受け入れてその要求を飲んだら、それこそ近藤さんに顔向けが出来ない。
それを、素直に言えば。
「・・・俺に世界を壊させろ」
「なんででさァ」
「全て壊して全て無くしたら、俺のものになれ」
それは先刻の無機質な声ではなくて。
懇願の色を孕んでいたので。
「できるものならやってみなせェ。・・・そうしたら、祝ってやりまさァ」
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朝一でお目覚めテレビ(←)で「世界を変えさせておくれよ」のサビのフレーズを見て高沖だ!と思いました。あれ?作文?
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