梅々
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雨にもまけず
夜になって降りだしましたね´`
慌てて洗濯物仕舞わされました。風引くよ私が。
今日はバイトの面接行ってからジャンプ読みました。
土方かっこいい。
本当馬鹿だから死ぬまで生き方変えられないんだろうなと皆に思われてる生涯バラガキ。近藤さんアラサーで相合い傘書いたり可愛いな。てつは頑張ってほしい。沖田は妥当なこと言ってた\(^o^)/
土方がおいしんぼなら沖田はミスター味っ子にちがいない……!
ではゲリラ雷雨ネタ←
3Z沖土でゆるいの。
慌てて洗濯物仕舞わされました。風引くよ私が。
今日はバイトの面接行ってからジャンプ読みました。
土方かっこいい。
本当馬鹿だから死ぬまで生き方変えられないんだろうなと皆に思われてる生涯バラガキ。近藤さんアラサーで相合い傘書いたり可愛いな。てつは頑張ってほしい。沖田は妥当なこと言ってた\(^o^)/
土方がおいしんぼなら沖田はミスター味っ子にちがいない……!
ではゲリラ雷雨ネタ←
3Z沖土でゆるいの。
意外に可愛いんだな
いったら頬を殴られた
雨男と雷男
ザァァァと雨の音に包まれ、はぁと息をついた。ほんの少し前、ちょうど学校を出た頃は眩しい夏の日差しが肌を焼いていたというのに歩いている内にみるみる空が雲に覆われぽつりぽつり、降りだした雨は容赦なく地面を打ち。潰れそうな駄菓子屋の軒先を借り雨から隠れる。
ゲリラ雷雨とはよくいうもんだ、鳴き出した空を見上げながらシャツの裾をしぼる。隣の総悟も似たようなもので、ぶるぶると犬のように頭を振り水を払っている。
「おい、かかってんぞ」
「かけてますもん、っ!」
ゴロロロ、随分と近い雷の音に、総悟の肩がぴくりと跳ねた。合わさる視線はそのままに、しまったと、口が真一文字に閉じられる。
雷が怖いの、なんてキャラクターではなかったと記憶しているが、無表情ながらもこの反応はそういうことなのだろう。意外に可愛いところがあるじゃねぇか、口角を上げると視線はそれた。
「雷怖いんだ、おまえ」
「別に怖かァねぇや」
「嘘つくなよ。今なら笑わずにいてやるぜ」
「もうアンタ笑っただろィ死ねや」
あれバレたか、思いながら笑えば冷めた目を向けられる。総悟よりも上位に立てることが珍しくて緩んだ口許は中々引き締まらない。
長年一緒にいたが、雷にびびった姿を見たことがなく。そもそも雷なんて滅多にないし、雷だからといって特別記憶に残ることもない。気付かなかっただけなのかと結論づけた。
雨はやまずにひたすらアスファルトを濡らしていく。もう十分な程に濡れ水溜まりの出来始めたそれを容赦なく。いつまで雨宿りをしていようか、低く淀んだ雲を眺めていると視線を感じた。
「雷が落ちたの見たことあるんでさ」
「…マジでか」
「その様子じゃやっぱり覚えてねぇんですね。アンタに落ちたんでさ」
「え、」
笑われた仕返しか、と視線を絡めるが揶揄う色は見えなかった。それどころか真剣な顔付きだ。
最初は冷たくて気持ちの良かったシャツも、もう肌にはり付きぬくったくて気持ちが悪いだけだ。早く、帰りたい。
「三歳ぐらいん時。二人で高台にある公園で遊んでたらあっという間に雷雨になって。雨宿りしようって走ってたらアンタにドーンと」
「落ちたのか」
「落ちやした」
少し青ざめて見える総悟の顔を見たら嘘だとは思えず、同じぐらい此方も青ざめる。ショックでその時の記憶は消えたのだろう、それが俺の想像で、医者の意見でもあったらしい。恐ろしすぎる。
だがこうして今俺はピンピンしているのに総悟はトラウマで雷が怖いなんて、不憫だ。そう言えばアンタと二人きりでなければ平気なのだと返された。それならば記憶にもあまり残っていないだろう。
ふと、改めて考えると。自分だけが特別なような気がしてくるから困る。全くもってそんなことはない、ただのトラウマの原因であるだけなのだが。俺と二人きりだと総悟は雷が怖くなる、それだけのことが。
嬉しくも、ある。
「じゃあ雷の鳴ってるときは安全だな」
「なんででさァ」
「俺を押し倒す余裕も、ねぇだろ」
ほっとしつつ、しかし若干寂しく思いながら言えばふっと総悟は笑う。
「雷なんかきこえねぇぐらい、アンタが俺を夢中にさせればいい」
「傍にいなきゃいいだけだろ」
「それができると思ってやすか」
言いながらシャツを引っ張られた。反応すれば、唇を奪われる。そのまま何回も唇をあわせて、最後にぺろり、俺の唇を一舐めしてから総悟は離れていく。半端に、からだが火照る。
「雨も柔くなりやしたし、俺の家まで走りやしょう…っ、」
「あぁ」
またもやびくり跳ねた肩をぽんと叩くと耳元に唇が寄った。
―――雷なんか聞こえねぇぐらい泣かしてやらァ。
囁きを残して手を奪い走り出す、総悟につられて雷雨の中へ飛び出した。
いったら頬を殴られた
雨男と雷男
ザァァァと雨の音に包まれ、はぁと息をついた。ほんの少し前、ちょうど学校を出た頃は眩しい夏の日差しが肌を焼いていたというのに歩いている内にみるみる空が雲に覆われぽつりぽつり、降りだした雨は容赦なく地面を打ち。潰れそうな駄菓子屋の軒先を借り雨から隠れる。
ゲリラ雷雨とはよくいうもんだ、鳴き出した空を見上げながらシャツの裾をしぼる。隣の総悟も似たようなもので、ぶるぶると犬のように頭を振り水を払っている。
「おい、かかってんぞ」
「かけてますもん、っ!」
ゴロロロ、随分と近い雷の音に、総悟の肩がぴくりと跳ねた。合わさる視線はそのままに、しまったと、口が真一文字に閉じられる。
雷が怖いの、なんてキャラクターではなかったと記憶しているが、無表情ながらもこの反応はそういうことなのだろう。意外に可愛いところがあるじゃねぇか、口角を上げると視線はそれた。
「雷怖いんだ、おまえ」
「別に怖かァねぇや」
「嘘つくなよ。今なら笑わずにいてやるぜ」
「もうアンタ笑っただろィ死ねや」
あれバレたか、思いながら笑えば冷めた目を向けられる。総悟よりも上位に立てることが珍しくて緩んだ口許は中々引き締まらない。
長年一緒にいたが、雷にびびった姿を見たことがなく。そもそも雷なんて滅多にないし、雷だからといって特別記憶に残ることもない。気付かなかっただけなのかと結論づけた。
雨はやまずにひたすらアスファルトを濡らしていく。もう十分な程に濡れ水溜まりの出来始めたそれを容赦なく。いつまで雨宿りをしていようか、低く淀んだ雲を眺めていると視線を感じた。
「雷が落ちたの見たことあるんでさ」
「…マジでか」
「その様子じゃやっぱり覚えてねぇんですね。アンタに落ちたんでさ」
「え、」
笑われた仕返しか、と視線を絡めるが揶揄う色は見えなかった。それどころか真剣な顔付きだ。
最初は冷たくて気持ちの良かったシャツも、もう肌にはり付きぬくったくて気持ちが悪いだけだ。早く、帰りたい。
「三歳ぐらいん時。二人で高台にある公園で遊んでたらあっという間に雷雨になって。雨宿りしようって走ってたらアンタにドーンと」
「落ちたのか」
「落ちやした」
少し青ざめて見える総悟の顔を見たら嘘だとは思えず、同じぐらい此方も青ざめる。ショックでその時の記憶は消えたのだろう、それが俺の想像で、医者の意見でもあったらしい。恐ろしすぎる。
だがこうして今俺はピンピンしているのに総悟はトラウマで雷が怖いなんて、不憫だ。そう言えばアンタと二人きりでなければ平気なのだと返された。それならば記憶にもあまり残っていないだろう。
ふと、改めて考えると。自分だけが特別なような気がしてくるから困る。全くもってそんなことはない、ただのトラウマの原因であるだけなのだが。俺と二人きりだと総悟は雷が怖くなる、それだけのことが。
嬉しくも、ある。
「じゃあ雷の鳴ってるときは安全だな」
「なんででさァ」
「俺を押し倒す余裕も、ねぇだろ」
ほっとしつつ、しかし若干寂しく思いながら言えばふっと総悟は笑う。
「雷なんかきこえねぇぐらい、アンタが俺を夢中にさせればいい」
「傍にいなきゃいいだけだろ」
「それができると思ってやすか」
言いながらシャツを引っ張られた。反応すれば、唇を奪われる。そのまま何回も唇をあわせて、最後にぺろり、俺の唇を一舐めしてから総悟は離れていく。半端に、からだが火照る。
「雨も柔くなりやしたし、俺の家まで走りやしょう…っ、」
「あぁ」
またもやびくり跳ねた肩をぽんと叩くと耳元に唇が寄った。
―――雷なんか聞こえねぇぐらい泣かしてやらァ。
囁きを残して手を奪い走り出す、総悟につられて雷雨の中へ飛び出した。
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