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梅々

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ニュートンの林檎

重力発見したのニュートンであってますよね?
万有引力は・・・また別の人かな?かな?

最近一寸ひぐらしが再熱してたりします。
金属バット見るたび、友人を圭一君呼ばわりです。迷惑だろう(笑)

そんな中テレビ○ロスみたら背表紙がひぐらしのゲーム告知で。従兄弟に貸してってメールしたはいいけれど次会うのはいつだろう。





それでは不完全燃焼な百人一首で沖土!時間があればやり直したい。
















何よりも心配なのは、年齢差でも他者に知られることでもまして、性別のことでもない。

時間の、長さ。





果てしない愛を。





午睡から目覚めると隣に眠っていた近藤さんはいつの間にかいなくなっていた。代わりに、近藤さんの向こうで眠っていた沖田が、隣でスヤスヤ眠っていた。
天使のような寝顔、と形容するのは容易いが、中身とのギャップを考えると天使、という単語は彼にそぐわない。愛らしいのは見た目だけ。・・・俺以外に対してだけだ。
まどろみながら、白く柔い頬を撫でる。ン、と唸って沖田は二三度瞬いた。

「・・・土方」

「よう。起きたかセンパイ」

無表情で起き上がり指の背で目を擦る。ふとしたときの仕草は子どもらしくてもこの子どもにそれを求めたら痛い目に合う。
クイ。胸倉を掴まれ上体が傾ぐ、段々沖田との距離が近付いてくる。
吐息がかかる程近くで子どもにしては真っ直ぐな目が俺を睨む。

「キスさせろィ」

「・・・いいぜ」

どこで何を学んだのかこの子どもは、ファーストキスを俺に押し付けてきた。それで責任とれなんて言われたって俺にはどうしようもない。
沖田が唇を寄せてくる前に俺から唇を重ねる。近藤さんが見たら失神するかな、思いながら何度も角度を変える。それ以上を知らない子どもには、こうするしか方法はない。

「ン、ふ・・・」

「お気に召したか?」

「・・・少しぐらいは」

生意気にそう言い放って、大人ぶった子どもは自分が子どもらしくなれる人の元へ走って行った。





「なァ、」

御隠居が何処かから酒をもらってきたらしくて、珍しく宴会することになった。此処へ来てから暫く経ったが居候であるのに変わりはない。だから遠慮した。その上、酒は好むが弱い。場の空気を壊したくなく、一寸だけ酒を貰い縁側で涼んでいたらカラカラと障子が開いた。
振り向けばオレンジジュースしか貰えなくてふてくされ気味な子どもが唇を尖らせ立っていた。大方、一口でいいから酒をくれとねだったが駄目だったのだろう。

「・・・子どもはそろそろ寝る時間じゃねぇか?」

「ガキ扱いすんな! うどのたいぼくのクセして」

「ンだとコラ!」

易々と挑発に乗ってしまうのは悪い癖だと自認している。然しながら、妙に上手く神経を逆撫でしてくるのだ、この子どもは。だから大人気ない喧嘩をしたことは数えきれない。
逆に云えば、興味が無かったら微塵も相手なんかしないのだ、俺も沖田も。
だから、俺は調子にのる。

「なぁ・・・・・・キスしねぇか」

「・・・オマエから言ってくるなんて珍しい」

パチクリと瞬きをして、無表情に戻る。だけど経験から、嬉しそうにしているのが分かって。
大人ぶったこの子どもを、少しオトナにしてやろう。
これはエゴでしかないけれど。もう一寸、お前の初めてを俺のものにしたい。
トテトテと足袋を履いている所為で音も無く寄ってきた沖田を、膝の上へ抱き寄せる。すると先刻の仕返だとでもいうように沖田から寄せてきた。
一瞬で離れたソレに微苦笑を浮かべつつ、柔らかな髪を撫で頬を包む。

「―――ガキだな」

「何がでィ。てめぇからしろっつったんだろィ!」

「まぁな。・・・大人のキス、教えてやろうか」

「大人の・・・キス?」

何だソレと首を傾げるも、興味心を湧かせ始めた沖田の桜色の首を親指な腹でそっとなぞる。
擽ったげに声を溢した、沖田を引き寄せる。

「ァ、っん・・・」

ペロリと、朱唇を舐めるとビクリと体が跳ね力が抜け唇に隙間が開いた。
その隙間を縫うように、舌を挿し込み唇の裏側を舐める。一気に顔を赤くしてドンドンと胸部を叩いてくる沖田には構わず、奥へ引っ込む舌を絡めて吸って、好き勝手に深い口付けを続ける。
息が苦しいと、目にじんわり涙が浮かんできたのを眺め、唇を離した。
肩を大きく上下させ沖田はハァハァ、と足りなくなった酸素を補う。

「よかったかよ」

「・・・苦しかっただけでさァ」

「じゃあ、」

俺で練習すりゃあいい。その内気持ち良くなるから。

目元の涙を乱雑に拭い、沖田は上等でィ、絶対なかしてやらァ。と返した。





#80
長からむ 心も知らず 黒髪の
乱れて今朝は 物をこそ思へ

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