梅々
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こうしんがかめのあゆみ
のぶめと沖田の百合ネタが読みたい。それと佐々木兄×のぶめ。のぶめはびっちがいいなと思ったけど平仮名だとゲシュタルト崩壊しますね。可愛いよ。姫様カットで濁った目。
今日は遊びに行く予定でしたが風が酷いので辞退しました泣きたいな。遊びたかった。集中講義の方はちゃんと出ました。座ってワード、エクセル、明日はパワーポインタの使い方を学ぶだけなので、楽しいし結構簡単です。ついったー開けちゃうし←
明日は集中講義の後にバイトがあります。
あ、あとインタビュー始めました。なんとなく。あとでここらへんにはっつけておきます。
http://theinterviews.jp/okihizioki/interview
それでは沖土にカテゴリー入れたけど土方+沖田で蜘蛛の糸に悶々とした結果、二人ならこうするんじゃないかなと思って書いたものです。
今日は遊びに行く予定でしたが風が酷いので辞退しました泣きたいな。遊びたかった。集中講義の方はちゃんと出ました。座ってワード、エクセル、明日はパワーポインタの使い方を学ぶだけなので、楽しいし結構簡単です。ついったー開けちゃうし←
明日は集中講義の後にバイトがあります。
あ、あとインタビュー始めました。なんとなく。あとでここらへんにはっつけておきます。
http://theinterviews.jp/okihizioki/interview
それでは沖土にカテゴリー入れたけど土方+沖田で蜘蛛の糸に悶々とした結果、二人ならこうするんじゃないかなと思って書いたものです。
目が覚めたら地獄にいた
蜘蛛の意図
目を開けると一面真っ赤だった。はっと起き上がる。ゴツゴツした感触が脚やついた掌に伝わる。地面は漆黒の岩場だった。凹凸のある、黒い岩の上に横たわっていたのだった。空は血のような赤が一面に広がっている。四方を見渡す。何れも赤と黒が境界を為している。他には何もないようだ。
服は着慣れた隊服で腰には馴染みの重さがある。それだけあれば十分だ。どうせ携帯があろうと使えないだろう。
ではこれからどうするか。立ち上がり気付いた。隣に人が横たわっている。見慣れた同じ隊服に、独特の淡い髪。その姿を見ただけで、現金な程に冷静になった。
まだ寝こけている総悟の腹をいつものように軽く蹴飛ばす。ごほごほと咳き込み死体のように無表情だったその表情が歪む。
「げほっ」
「総悟」
「死ね、優しく起こせねぇんですかィ外道」
「お誉めの言葉ありがとよ。早く起きろ」
眉をよせたまま総悟は立ち上がる。二人ならんで立ったところで状況は変わりないが、心強い。幾度となく背中を合わせた相手がいるだけで。
改めて見回す。四方に広がる景色は変わらず赤と黒の二色だけだが、その中に見慣れた姿があるだけで心意気が全く異なる。
「どこだと思う」
「地獄にしか見えねぇや」
「あー。なるほど」
ならば俺ら二人だけなのも納得がいく。だが総悟を連れてきたかったわけではない。できることなら一人で来たかった。此処が地獄だと言うのなら。
じっとしていても何も変わらないだろう。動いたからといって変わるものでもなさそうだが。じっと待つのが苦手な性分だ、俺も総悟も。
「何処へ行きたい」
「何処選んでも変わりはなさそうですがねィ。じゃあ、西へ」
「とりあえず根拠は?」
「極楽浄土があるらしいんで」
方角も分からねぇよ、返せば勘で適当に歩き始めた。いつものように、斜め後ろを総悟が歩く。この異常さにも慣れれば巡回をしているようなものだ。此処にいる方が肩に力を入れずにいられる。何もないからだ。何かあれば不信がるなりできるが、いくら歩いても景色は変わらない。足場に注意するぐらいだ。
「そこ足気を付けろよ」
「おわっ、アンタ言うの遅い」
「凸凹してんだから気を付けておけっての」
時間の感覚がないが同時に疲労も感じない。恐らく一刻は楽に歩いているのだが何一つ変わりがない。
煙草はないかとポッケをまさぐっていると、あ、と背後の総悟が声を上げた。
「ん?」
「あそこ、何か光ってまさァ」
指先につられ空を見る。真っ赤な空からきらきらと光る、糸のようなものが伸びていた。進行方向を若干修正しそこへ向かう。
蜘蛛の糸のようなものが空から垂れ下がっているのだった。その先は、真っ赤な空の中で点のように白く光っている。これを登れば、此処から出られるだろう。
試しに引っ張ってみる。体重をかけても大丈夫そうではあるが強度は不安だ。一人、登りきるのがやっとではないか。
「この先は天国ですかねェ。白いし」
「かもしれねぇな」
もしそうなら、登るのは総悟であるべきだ。自分を軽視しているわけではない、これはただのエゴだ。この先には近藤さんやミツバがいるだろう、そんな気がしている。俺は、総悟が彼らと一緒に笑っていているだけでいい。総悟になら二人を守れるだろう。守るものを託し、代わりに総悟の業を俺が背負いたい。何もこんなところで、総悟が俺と二人でいなければならないわけがないのだから。
「アンタが行きなせェ」
「お前が行け」
「いやアンタが」
「お前だろ」
澄んだ赤色がじっと此方を熟視る。空の赤もこの瞳の赤も、同系色であるのに一方はおどろおどろしく一方は硝子のように透き通っている。どうしてこうも違う色なのか思いながら此方も真剣に見つめ返す。意志の固さは同じだ。だから今までこうして傍にいた。
だから知っている。このまま互いの顔を見合っても無意味だと。
「行かないのか」
「えぇ。俺一人、行ってもねェ。アンタが来なきゃ詰まらねぇ」
拗ねたように唇が尖る。餓鬼の頃から変わらない仕草だ。それに口角を上げれば、総悟も同じように口角を上げる。どこかからかうでいて、優しげな顔だ。
総悟が抜刀の構えをし、ひゅっと空を切り、白刃が煌めいた。カチッと、鞘に収まるのを聞くと当時にはらりと雲の糸が落ちた。
「俺がいっちまうと、アンタが寂しがるだろうからねィ」
「それはお前だろ。俺がいないと寂しいんだろ」
「まさか」
鼻で笑いながらも表情は柔らかい。
また景色は赤と黒二色のみと振り出しに戻ったが、総悟と二人ならば心強い。
蜘蛛の意図
目を開けると一面真っ赤だった。はっと起き上がる。ゴツゴツした感触が脚やついた掌に伝わる。地面は漆黒の岩場だった。凹凸のある、黒い岩の上に横たわっていたのだった。空は血のような赤が一面に広がっている。四方を見渡す。何れも赤と黒が境界を為している。他には何もないようだ。
服は着慣れた隊服で腰には馴染みの重さがある。それだけあれば十分だ。どうせ携帯があろうと使えないだろう。
ではこれからどうするか。立ち上がり気付いた。隣に人が横たわっている。見慣れた同じ隊服に、独特の淡い髪。その姿を見ただけで、現金な程に冷静になった。
まだ寝こけている総悟の腹をいつものように軽く蹴飛ばす。ごほごほと咳き込み死体のように無表情だったその表情が歪む。
「げほっ」
「総悟」
「死ね、優しく起こせねぇんですかィ外道」
「お誉めの言葉ありがとよ。早く起きろ」
眉をよせたまま総悟は立ち上がる。二人ならんで立ったところで状況は変わりないが、心強い。幾度となく背中を合わせた相手がいるだけで。
改めて見回す。四方に広がる景色は変わらず赤と黒の二色だけだが、その中に見慣れた姿があるだけで心意気が全く異なる。
「どこだと思う」
「地獄にしか見えねぇや」
「あー。なるほど」
ならば俺ら二人だけなのも納得がいく。だが総悟を連れてきたかったわけではない。できることなら一人で来たかった。此処が地獄だと言うのなら。
じっとしていても何も変わらないだろう。動いたからといって変わるものでもなさそうだが。じっと待つのが苦手な性分だ、俺も総悟も。
「何処へ行きたい」
「何処選んでも変わりはなさそうですがねィ。じゃあ、西へ」
「とりあえず根拠は?」
「極楽浄土があるらしいんで」
方角も分からねぇよ、返せば勘で適当に歩き始めた。いつものように、斜め後ろを総悟が歩く。この異常さにも慣れれば巡回をしているようなものだ。此処にいる方が肩に力を入れずにいられる。何もないからだ。何かあれば不信がるなりできるが、いくら歩いても景色は変わらない。足場に注意するぐらいだ。
「そこ足気を付けろよ」
「おわっ、アンタ言うの遅い」
「凸凹してんだから気を付けておけっての」
時間の感覚がないが同時に疲労も感じない。恐らく一刻は楽に歩いているのだが何一つ変わりがない。
煙草はないかとポッケをまさぐっていると、あ、と背後の総悟が声を上げた。
「ん?」
「あそこ、何か光ってまさァ」
指先につられ空を見る。真っ赤な空からきらきらと光る、糸のようなものが伸びていた。進行方向を若干修正しそこへ向かう。
蜘蛛の糸のようなものが空から垂れ下がっているのだった。その先は、真っ赤な空の中で点のように白く光っている。これを登れば、此処から出られるだろう。
試しに引っ張ってみる。体重をかけても大丈夫そうではあるが強度は不安だ。一人、登りきるのがやっとではないか。
「この先は天国ですかねェ。白いし」
「かもしれねぇな」
もしそうなら、登るのは総悟であるべきだ。自分を軽視しているわけではない、これはただのエゴだ。この先には近藤さんやミツバがいるだろう、そんな気がしている。俺は、総悟が彼らと一緒に笑っていているだけでいい。総悟になら二人を守れるだろう。守るものを託し、代わりに総悟の業を俺が背負いたい。何もこんなところで、総悟が俺と二人でいなければならないわけがないのだから。
「アンタが行きなせェ」
「お前が行け」
「いやアンタが」
「お前だろ」
澄んだ赤色がじっと此方を熟視る。空の赤もこの瞳の赤も、同系色であるのに一方はおどろおどろしく一方は硝子のように透き通っている。どうしてこうも違う色なのか思いながら此方も真剣に見つめ返す。意志の固さは同じだ。だから今までこうして傍にいた。
だから知っている。このまま互いの顔を見合っても無意味だと。
「行かないのか」
「えぇ。俺一人、行ってもねェ。アンタが来なきゃ詰まらねぇ」
拗ねたように唇が尖る。餓鬼の頃から変わらない仕草だ。それに口角を上げれば、総悟も同じように口角を上げる。どこかからかうでいて、優しげな顔だ。
総悟が抜刀の構えをし、ひゅっと空を切り、白刃が煌めいた。カチッと、鞘に収まるのを聞くと当時にはらりと雲の糸が落ちた。
「俺がいっちまうと、アンタが寂しがるだろうからねィ」
「それはお前だろ。俺がいないと寂しいんだろ」
「まさか」
鼻で笑いながらも表情は柔らかい。
また景色は赤と黒二色のみと振り出しに戻ったが、総悟と二人ならば心強い。
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