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梅々

苑咲早良が運営する銀魂BL小説サイトです。 心意気は18禁。 著作権的な何かは放棄していません。マナーは守ってください。 メールフォームやコメント欄は下にありますので、何かございましたらお気軽にご使用ください。感想とか頂ければ舞い上がります! 不定期更新な別館を作成しました。ミツバさん愛してる! 気が向いたらお越しください→http://tokosienoai.dou-jin.com/

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かくかくしかじか

で。
銀魂新巻とアニメパラパラ館読みました。銀さんにすごく笑った。沖田かわいかった。パジャマやばいです。
おとせさんの位置を沖田にして考えてみもだえた。どこの二次元w
女性陣かわいすぎる!!
アニメパラパラ館は、沖田の天使な笑顔にミツバさんっ!!!!!!そのために買った。
と眠たいので浅いです。ツイッターでカイザーについて本気だして考えたりバイトしました。
SPECの主役が土方と沖田っぽかった。





では、沖←土、いや土→沖でもありなんですが心意気は土方は受け。
















制御できるものならしたい。

押し付けられるものならば、押し付けたい。

でも、今のまま、壊れたくなくて。





雪が溶けたら





 淡雪、と思ったら桜だった。四月ももう半ば、雪なんて冬場でも少ないのにここ江戸では降らない。絶対に。
 好きだ、侵食されるままに唇に乗せた。声が、ハラハラ散る花弁の軌道を変えた。どうしたらいいのだろうか。愛しい想いが、俺を侵食して、体が思い通りに動かない。儘ならない。
 こんなもの知らない。

「オイ、起きろ」

「・・・」

「総悟」

 春の日溜まり、桜色に埋もれて煌めく蜂蜜色。さらりさらり、風に靡いて乱れた錦糸の髪。もう一つ、同じ色の髪が乱れたところは見たことがなかった。寝込んでいるときでも、だらしない姿を見られないようにして。
 愛らしい彼女。憎たらしい、この子ども。その構図に代わりはない。
 けれど、彼女への想いは、終わったものだ。語弊があるかもしれない。だがもう思い出になっている。美しいものばかりではないが、それごと。

「オイコラ起きろっつうの」

「ん・・・」

 今日は風が強かった。この子どもが眠っている間に散った花弁が、色素の薄い髪や、厳めしい烏色に積もっている。見た目だけは、彼女に似て。綺麗なものだと手放しで思う。中身に関してはどうか。憎たらしいとしか思えない。

「あー・・・朝?」

「死ねバカ。何サボって寝てやがる」

 憎たらしい。日頃の行い全てが。敵意剥き出しで来られて、愛しく思う方が無理だ。無理だ、けど。
 目を見張る。アイマスクをずらし瞼を開けた、澄んだ瞳が真っ直ぐ俺を見て。
 剣の腕は疾うに負けていた。子どもはいつの間にか、自分の信念のために何かを切り捨てることだとか、自分を犠牲にする術だとか知っていて、実行していて。恐らくは、俺の所為だが。
 小さな背には、昔から。大事なものが背負われていて。俺の入り込む隙はなかった。

「・・・逆光で眩しいでさ」

「うるせぇよ。起きろっつうの」

 ん、と手を差し出された。仕方なしにその手首を掴んで、立たせてやる。男にしては細い手首、小さな手。そんな、小さな手で、どれくらい大きなものを守ろうとしているのか。すぐ傍で、支えてやることができればそれで良いのだけれど。
 多くは望まない。初だ、とか言われるがそれは本当のことだ。大事すぎて、手に入れられない。だから、汚れ役でいい。あの人と、この子どもを支え、守りたい。

「あと7センチなんですけどねェ・・・」

「もう伸びねぇだろ。今のままでいいんだよ」

「それはアンタ、自己完結してまさァ。俺の意思はどうでもいいのかコノヤロー」

 言われてハッとした、が、無反応を装った。然れども、妙に目敏い子どもに隠し事はできず。食らった一瞥に、罪悪感がざわつく。
 彼女にも、自己完結した感情を押し付けたのかもしれなかった。ミツバのため、なんて烏滸がましいことを言うつもりは毛頭ない、ないけれど、言わば理想を彼女に突き渡した。彼女はそれを受け止めて前に進んだ。それを、見越してもいた。だから、今となっては後悔はないけれど。
 この子どもにも、押し付けるのか。

「・・・春眠暁を覚えずって言うじゃねぇですかィ」

「あぁ」

 何を言い出すのか、脈絡もなく。疑問に思うけれど沖田に脈絡を求める方が間違っている。

「嵐のたてる音も鳥の鳴き声も、寝てちゃ聞こえねぇんですけど。・・・アンタの声は夢の中にも入り込んでくる。いつでも、どんなときでも」

「・・・」

 喜んでいいのか。ふわりと口角を上げる子どもにハァと溜め息を溢し、これ以上考えるのはやめにした。
 彼女のような笑顔、でも、凛々しい表情。ふとしたこういう表情に落とされるのだ。
 昔から、いつも。

 後になってから、気付いた。俺の声が夢の中でも届くというのなら。最初にかけた言葉は、もしかして。

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