梅々
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うざすww
ひなあられを食べ損ねましたが、デュラララ!は見ました←
2話と3話見たのですがうざやくんうざいですww
いーざーやーくんって二回も言う必要あるのかww
明日から試験です(;´д`)
では、ぐだぐだな上に雛祭りからかけ離れた沖土もどき。
意味不明です\(^o^)/
2話と3話見たのですがうざやくんうざいですww
いーざーやーくんって二回も言う必要あるのかww
明日から試験です(;´д`)
では、ぐだぐだな上に雛祭りからかけ離れた沖土もどき。
意味不明です\(^o^)/
角砂糖をひとつまみ
好きです付き合ってください。
その手の言葉を聞くのが昔から好きではなかった。それが非現実のものならいい、例えばテレビとか映画とか。でも、現実に聞くのはどうも苦手だ。
近藤さんが想い人にアタックしているのを聞く分には、気にならない。だがそれが此方へ矢印が向いている場合、とても嫌な気持ちになるのだ。
「腹減った」
「うっせー黙って勉強しろ。明日英語だぞ、おまえの苦手な」
「俺はぜーんぶ等しく苦手でさァ」
「胸を張るな!」
土方さんはノートと参考書から一切顔を上げずに言葉を返す。
お話するときは相手の目を見ましょう。そう小学校で習ったというのにけしからん。
本当だったら今日は雛祭りだから、姉上とお茶をすすりながらひなあられをのんびりと食べていたはずなのに。この人のお陰で、俺の幸せな時間は勉強の時間になってしまった。別に男だから雛祭りがどうのとか思わないけれど、イベントであり姉上といる機会であり(毎日一緒にいるけれど)。それを奪われたのだから腑に落ちない。
しかも今日は機嫌が悪いのだ。
「・・・今日おまえ、コクられてたろ」
「見てたんですかィ。悪趣味ぃー」
「仕方ねぇだろ! 廊下歩いてたらたまたま聞こえたんだからよ」
そう、それが原因であり問題なのだ。
珍しくお昼を山崎と共に買いに行ったらその道中、すれ違い様に呼び止められてその場で告白されてしまった。そういや土方さんは教室にいなかった。だから俺は直々に買いに行くことにしたんだから、それってつまり。
「アンタが教室にいなかったから俺がこんな最悪な目に!」
「人の所為にすんな。此方だって坂田の野郎にパシられてテメェなんかがコクられてるのに遭遇しちまうし、最悪だ!」
キッと眉を吊り上げ土方さんは漸く俺を見た。そのままノートなんか閉じてしまえばいい。
平均を下げるのが俺とお前に課せられた使命なんだ土方よ。なんて念じても土方さんには通用せずまたカリカリ書き始める楽しくもない勉強によくもまぁ時間を費やせる。
尊敬しまさァ、ココアを飲みながら言えば溜め息一つ寄越された。
「・・・お前みたいな馬鹿のどこがいいんだか」
「アンタあれでしょ、頭よけりゃモテるとか思って勉強してるタイプ。山崎みてぇ!」
「んなの関係ねぇんだよ。どうでもいいのから好かれても困る」
山崎が聞いたら憤死しそうな台詞だ。
だがそれには激しく同意できる。愛する人に愛されれば、それでいい。だがそれが一番叶いにくいのだ。
だから、寄り道をしたりする。俺みたいに。
いっそ、俺には彼女いますとか言ってみたらどうだ?
土方からの提案はまた声だけで寄越された。
ゲームする指先が止まったのは、誰も知らない。
そう、彼女。可愛くて俺と同種のかわいそうな、彼女。
「そうですねィ、次からそれを口実にしてみまさァ。俺にはごっさ可愛い彼女がいますぅ、って」
「っ、のろけんな、アホ」
これはノロケなんかではない。
だけれど土方さんは知らないのだ。だから曖昧な笑みだけを返せども、土方さんには何も届かない。
始まりはなんだったか。
似た者同士だったからだった、はずだ。後ろ姿を眺めてばかりの俺らは、互いを見る術を覚えた。そばにいて傷を晒し合い、癒えるのを二人で眺めて。
だから、幸せになれるのは別れたとき。好きな人を振り向かせたとき、俺らは傷の舐め合いから脱却する。
だから正式には付き合っていない。寄り添っているだけだ。
「もっとのろけてやろうかィ?」
「聞きたくねぇよ」
「なら、お聞かせして差し上げやしょう。嫌がる顔を見せてくだせェ」
「そういう意味じゃねぇよ」
いつになく歯切れの悪い返答に首を傾げた、俺を土方さんは顔を上げて見た。
―――――今にも、泣きそうな。
「土方・・・さん?」
「お前が好きだから、聞きたくねぇんだよ」
重々しく告げて俺の反応を窺い、たしかひなあられあったから、なんて言って土方さんは逃げた。そう、逃げた。
そんな所作と告白に、悲劇の主人公ぶっていた俺はどこへやら、顔がだらしないことになった。
願わくは、“彼女”の恋も叶っているように。
帰ってきた土方さんをまず押し倒してやろう、飲みかけのココアを一気に飲み干した。
好きです付き合ってください。
その手の言葉を聞くのが昔から好きではなかった。それが非現実のものならいい、例えばテレビとか映画とか。でも、現実に聞くのはどうも苦手だ。
近藤さんが想い人にアタックしているのを聞く分には、気にならない。だがそれが此方へ矢印が向いている場合、とても嫌な気持ちになるのだ。
「腹減った」
「うっせー黙って勉強しろ。明日英語だぞ、おまえの苦手な」
「俺はぜーんぶ等しく苦手でさァ」
「胸を張るな!」
土方さんはノートと参考書から一切顔を上げずに言葉を返す。
お話するときは相手の目を見ましょう。そう小学校で習ったというのにけしからん。
本当だったら今日は雛祭りだから、姉上とお茶をすすりながらひなあられをのんびりと食べていたはずなのに。この人のお陰で、俺の幸せな時間は勉強の時間になってしまった。別に男だから雛祭りがどうのとか思わないけれど、イベントであり姉上といる機会であり(毎日一緒にいるけれど)。それを奪われたのだから腑に落ちない。
しかも今日は機嫌が悪いのだ。
「・・・今日おまえ、コクられてたろ」
「見てたんですかィ。悪趣味ぃー」
「仕方ねぇだろ! 廊下歩いてたらたまたま聞こえたんだからよ」
そう、それが原因であり問題なのだ。
珍しくお昼を山崎と共に買いに行ったらその道中、すれ違い様に呼び止められてその場で告白されてしまった。そういや土方さんは教室にいなかった。だから俺は直々に買いに行くことにしたんだから、それってつまり。
「アンタが教室にいなかったから俺がこんな最悪な目に!」
「人の所為にすんな。此方だって坂田の野郎にパシられてテメェなんかがコクられてるのに遭遇しちまうし、最悪だ!」
キッと眉を吊り上げ土方さんは漸く俺を見た。そのままノートなんか閉じてしまえばいい。
平均を下げるのが俺とお前に課せられた使命なんだ土方よ。なんて念じても土方さんには通用せずまたカリカリ書き始める楽しくもない勉強によくもまぁ時間を費やせる。
尊敬しまさァ、ココアを飲みながら言えば溜め息一つ寄越された。
「・・・お前みたいな馬鹿のどこがいいんだか」
「アンタあれでしょ、頭よけりゃモテるとか思って勉強してるタイプ。山崎みてぇ!」
「んなの関係ねぇんだよ。どうでもいいのから好かれても困る」
山崎が聞いたら憤死しそうな台詞だ。
だがそれには激しく同意できる。愛する人に愛されれば、それでいい。だがそれが一番叶いにくいのだ。
だから、寄り道をしたりする。俺みたいに。
いっそ、俺には彼女いますとか言ってみたらどうだ?
土方からの提案はまた声だけで寄越された。
ゲームする指先が止まったのは、誰も知らない。
そう、彼女。可愛くて俺と同種のかわいそうな、彼女。
「そうですねィ、次からそれを口実にしてみまさァ。俺にはごっさ可愛い彼女がいますぅ、って」
「っ、のろけんな、アホ」
これはノロケなんかではない。
だけれど土方さんは知らないのだ。だから曖昧な笑みだけを返せども、土方さんには何も届かない。
始まりはなんだったか。
似た者同士だったからだった、はずだ。後ろ姿を眺めてばかりの俺らは、互いを見る術を覚えた。そばにいて傷を晒し合い、癒えるのを二人で眺めて。
だから、幸せになれるのは別れたとき。好きな人を振り向かせたとき、俺らは傷の舐め合いから脱却する。
だから正式には付き合っていない。寄り添っているだけだ。
「もっとのろけてやろうかィ?」
「聞きたくねぇよ」
「なら、お聞かせして差し上げやしょう。嫌がる顔を見せてくだせェ」
「そういう意味じゃねぇよ」
いつになく歯切れの悪い返答に首を傾げた、俺を土方さんは顔を上げて見た。
―――――今にも、泣きそうな。
「土方・・・さん?」
「お前が好きだから、聞きたくねぇんだよ」
重々しく告げて俺の反応を窺い、たしかひなあられあったから、なんて言って土方さんは逃げた。そう、逃げた。
そんな所作と告白に、悲劇の主人公ぶっていた俺はどこへやら、顔がだらしないことになった。
願わくは、“彼女”の恋も叶っているように。
帰ってきた土方さんをまず押し倒してやろう、飲みかけのココアを一気に飲み干した。
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