梅々
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(;´д`)ハァハァ
土→沖不倫ネタを妄想しています。
土方は既婚者で夜のオフィスで沖田とあんなことやこんなこと・・・。リーマンリーマン!スーツスーツ!
土方はマジで沖田を大事に思っているけれど沖田はこの人奥さんいるしどーせ遊びだろ程度。きもちいいからいいかぁ、みたいな。擦れ違い・・・。
書きたい・・・むずむずしてきた・・・。
土方の片想い大好き! 傷つけ悩めばーか\(^o^)/
では、としたん前編。フライングは許されたし。後編間に合うかなぁ。
土方は既婚者で夜のオフィスで沖田とあんなことやこんなこと・・・。リーマンリーマン!スーツスーツ!
土方はマジで沖田を大事に思っているけれど沖田はこの人奥さんいるしどーせ遊びだろ程度。きもちいいからいいかぁ、みたいな。擦れ違い・・・。
書きたい・・・むずむずしてきた・・・。
土方の片想い大好き! 傷つけ悩めばーか\(^o^)/
では、としたん前編。フライングは許されたし。後編間に合うかなぁ。
貴方に似合いの贈り物を
口付けはほろあまく
「・・・へぇ、浮気ですかィ」
「ぃや、違うっ・・・」
ぺろり、手についた土方の白濁を舐めながら沖田は軽蔑するような目を向けた。ぞくぞくする視線に犯されているようだ。被虐的な快感を得ていることを沖田だって知っていて、それでもただ指を舐めるだけ。
高まる熱を、いつものように乱暴に沈めて欲しい。想像して震え、欲を放ったばかりの自身は沖田の前で存在を主張する。
けれど、沖田は舐め終えるとすくっと上体を上げた。
「・・・総悟?」
「興醒めでさァ。萎えたから終いにします」
「は、」
冗談は止めてくれ、言う前に鋭い一瞥をくらって蛇に睨まれた蛙になる。一つ蛙と違うのはそれにさえ興奮していることだ。
微塵も乱れていない服を確認してから、何事も無かったような顔で沖田は障子を閉めた。スパン、その音に精神的拘束も溶ける。
一週間振りだったのに、なんて被害者ぶった科白、俺が言うべきじゃないのは分かっているけれど、ついつい独り言ちてしまう。
四日間の徹夜、そのまま三日間の出張。流石に溜まって一人でしようと思ったら一緒に行きませんか、と先方のお誘い。付き合いだ仕方ない、と言うに言えぬ後ろめたさが手伝って、去った沖田を追いかける気も生まれない。悪いのは俺だ、先に謝っとくべきだったのかもしれない。顔を付き合わせた時直ぐにでも。と思うがあいつに謝るだなんて俺に出来るわけがない。こんな関係でも矜恃は未だ、ある。
にしても何でばれたのか。味が薄いだけなら一人でしたのかと若気ながら問われそうなものだが。なんて考えてふと一つ思い出した。
「爪痕か・・・」
背中に立てられた爪。男の勲章だなんていう奴もいるけれどこれは決定的な証拠ではないか。ならば露見して当然だ。謝らなければ、思っても気が進まなければ体が動かない。
明日。・・・明日どうにかすればいい。今日じゃ未だ冷静になれないだろうから、夜が明けたら・・・。
気付けば思考も何も無くなっていた。
*
本来、夜明けは共に迎えるはずだった。なのに久々に沈鬱な心境で始まった朝。五月五日、子どもの日。そして二十数回目の誕生日。珍しく気付けばこれだ。いつもは気付かないで沖田に笑い混じりで言われるのだ、おめでとうございますと。
それが今年はありそうもない。誕生会という名義の飲み会は数年前からしないでいいと、五月生まれの奴らと纏めてもらっているし、唯一、近藤さんが一言と何か一品くれる程度。それがちょうどいいのだが。
「・・・起こしに行くか、そろそろ」
習慣で七時になるとともに部屋を出る。自分がしっかりと身支度を終えなていないというのに偉そうに起きろという。そういうのは揚げ足とられるから一緒に寝た日しかしない。
すぐ隣の沖田の部屋の前に行き、障子を開けようとするが変な緊張で心臓が騒ぐ。全てうやむやに。そうしなくても沖田のことだ、無かったことになっているかもしれない。
よし、と意気込むと障子が開いた。いつから自動ドアになった、そうじゃなくて。
かち合った視線は驚きを表して直ぐに反らされた。
「・・・はよ」
「・・・ども」
他人行儀な言い方、きちんと一糸の乱れも無く着込まれた隊服、じぃっと見ていると横をすり抜けて部屋を出ていってしまう。
無視に近い、というか無視だろ、これは普通に。無人の部屋を前に突っ立つ暇があるわけでもなくその背に呼び掛ける。
「総悟!」
「・・・」
けれど返るのは無言の間抜けな静寂のみ。完全に存在していないものとして扱われていて冷たい風が吹く。
これはこれは、過去に例がないぐらいの。
喧嘩。否、喧嘩はしていない、拒絶だ。拒絶されているだけ。沖田が子どもの頃は無視とかされたことはなくて、嫌がらせばかりだったからどうすればいいのか分からない。
こんな仕打ちを受けるとは、思っていなかった。精々ばれてお仕置きだとか言って翌日足腰が立たないぐらい・・・とか、されると思っていたのに。だからって期待しているわけじゃない、断じて。俺はそんなマゾヒストではない。
違う、けれど。
「おっ、トシ!」
「はよ、近藤さん」
「おはよう! 誕生日おめでとな!」
「・・・おう」
笑ってバシバシ背を叩いてくる。若干痛いがこれがこの人の愛情表現なんだ、そう思うと痛くはない。
はい、と手渡された小さな箱。素直に受け取り開けて見ると好みのデザインの猪口だった。徳利もセットで入っている。
流石近藤さん、センスが良い。
「どうだ? トシ好みだろ?」
「ああ! ありがとな、本当に」
「今夜辺り総悟と呑んでよ、仲直りしろよな」
「え、」
なんで、そこへ話が飛ぶ。ニコニコ笑った近藤さんは何も言わない。意味深な間が続く。
昔から妙に勘が鋭い。そのまま気付かない振りをして愚鈍を装う場合もあるけれどそういう時は自分たちでどうにかなる時で、つまり今回は仲介が必要ってことか。
謝る? 俺が?
「まぁ頑張れよ! よーし、今日も張り切ってくか!」
「・・・ストーカー張り切ってどうすんだよ」
貰った箱を一先ず部屋へ置きに行って朝会へ向かった。
口付けはほろあまく
「・・・へぇ、浮気ですかィ」
「ぃや、違うっ・・・」
ぺろり、手についた土方の白濁を舐めながら沖田は軽蔑するような目を向けた。ぞくぞくする視線に犯されているようだ。被虐的な快感を得ていることを沖田だって知っていて、それでもただ指を舐めるだけ。
高まる熱を、いつものように乱暴に沈めて欲しい。想像して震え、欲を放ったばかりの自身は沖田の前で存在を主張する。
けれど、沖田は舐め終えるとすくっと上体を上げた。
「・・・総悟?」
「興醒めでさァ。萎えたから終いにします」
「は、」
冗談は止めてくれ、言う前に鋭い一瞥をくらって蛇に睨まれた蛙になる。一つ蛙と違うのはそれにさえ興奮していることだ。
微塵も乱れていない服を確認してから、何事も無かったような顔で沖田は障子を閉めた。スパン、その音に精神的拘束も溶ける。
一週間振りだったのに、なんて被害者ぶった科白、俺が言うべきじゃないのは分かっているけれど、ついつい独り言ちてしまう。
四日間の徹夜、そのまま三日間の出張。流石に溜まって一人でしようと思ったら一緒に行きませんか、と先方のお誘い。付き合いだ仕方ない、と言うに言えぬ後ろめたさが手伝って、去った沖田を追いかける気も生まれない。悪いのは俺だ、先に謝っとくべきだったのかもしれない。顔を付き合わせた時直ぐにでも。と思うがあいつに謝るだなんて俺に出来るわけがない。こんな関係でも矜恃は未だ、ある。
にしても何でばれたのか。味が薄いだけなら一人でしたのかと若気ながら問われそうなものだが。なんて考えてふと一つ思い出した。
「爪痕か・・・」
背中に立てられた爪。男の勲章だなんていう奴もいるけれどこれは決定的な証拠ではないか。ならば露見して当然だ。謝らなければ、思っても気が進まなければ体が動かない。
明日。・・・明日どうにかすればいい。今日じゃ未だ冷静になれないだろうから、夜が明けたら・・・。
気付けば思考も何も無くなっていた。
*
本来、夜明けは共に迎えるはずだった。なのに久々に沈鬱な心境で始まった朝。五月五日、子どもの日。そして二十数回目の誕生日。珍しく気付けばこれだ。いつもは気付かないで沖田に笑い混じりで言われるのだ、おめでとうございますと。
それが今年はありそうもない。誕生会という名義の飲み会は数年前からしないでいいと、五月生まれの奴らと纏めてもらっているし、唯一、近藤さんが一言と何か一品くれる程度。それがちょうどいいのだが。
「・・・起こしに行くか、そろそろ」
習慣で七時になるとともに部屋を出る。自分がしっかりと身支度を終えなていないというのに偉そうに起きろという。そういうのは揚げ足とられるから一緒に寝た日しかしない。
すぐ隣の沖田の部屋の前に行き、障子を開けようとするが変な緊張で心臓が騒ぐ。全てうやむやに。そうしなくても沖田のことだ、無かったことになっているかもしれない。
よし、と意気込むと障子が開いた。いつから自動ドアになった、そうじゃなくて。
かち合った視線は驚きを表して直ぐに反らされた。
「・・・はよ」
「・・・ども」
他人行儀な言い方、きちんと一糸の乱れも無く着込まれた隊服、じぃっと見ていると横をすり抜けて部屋を出ていってしまう。
無視に近い、というか無視だろ、これは普通に。無人の部屋を前に突っ立つ暇があるわけでもなくその背に呼び掛ける。
「総悟!」
「・・・」
けれど返るのは無言の間抜けな静寂のみ。完全に存在していないものとして扱われていて冷たい風が吹く。
これはこれは、過去に例がないぐらいの。
喧嘩。否、喧嘩はしていない、拒絶だ。拒絶されているだけ。沖田が子どもの頃は無視とかされたことはなくて、嫌がらせばかりだったからどうすればいいのか分からない。
こんな仕打ちを受けるとは、思っていなかった。精々ばれてお仕置きだとか言って翌日足腰が立たないぐらい・・・とか、されると思っていたのに。だからって期待しているわけじゃない、断じて。俺はそんなマゾヒストではない。
違う、けれど。
「おっ、トシ!」
「はよ、近藤さん」
「おはよう! 誕生日おめでとな!」
「・・・おう」
笑ってバシバシ背を叩いてくる。若干痛いがこれがこの人の愛情表現なんだ、そう思うと痛くはない。
はい、と手渡された小さな箱。素直に受け取り開けて見ると好みのデザインの猪口だった。徳利もセットで入っている。
流石近藤さん、センスが良い。
「どうだ? トシ好みだろ?」
「ああ! ありがとな、本当に」
「今夜辺り総悟と呑んでよ、仲直りしろよな」
「え、」
なんで、そこへ話が飛ぶ。ニコニコ笑った近藤さんは何も言わない。意味深な間が続く。
昔から妙に勘が鋭い。そのまま気付かない振りをして愚鈍を装う場合もあるけれどそういう時は自分たちでどうにかなる時で、つまり今回は仲介が必要ってことか。
謝る? 俺が?
「まぁ頑張れよ! よーし、今日も張り切ってくか!」
「・・・ストーカー張り切ってどうすんだよ」
貰った箱を一先ず部屋へ置きに行って朝会へ向かった。
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