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梅々

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シャツの神秘

シャツは凄いと思う。
おじさんから幼稚園児まで着ているあり触れた服なのに、それ一枚だけしか身につけてなかったりしたら鼻血ぶはーってるんだから。




表現が馬鹿っぽいって?しょうがない。眠いのだから。
それでは沖土18禁になってるといいな~。




























楽園に居るには汚れすぎたこの躰を恨むことはない。
寧ろ、喜ぶべきなのだ。
愛する者と交じり合い、快感を追うことの出来るこの幸福を。繋がることが出来るという、現実を。 










エデンの堕天使 









「そーご・・・。・・・そうご・・・・・・」 

水音が響く薄暗い部屋の中、赤い唇が一つの名を紡ぎ続ける。帯の結び目はほどけ、着物は辛うじて肩にかけられている程乱れている。その上、黒い布で目隠しされ、両手は後ろ手に縄で縛られた姿は妙に扇情的だ。
そんな艶めかしい姿で時折聞こえる機械の音に合わせ腰を揺らめかせ、土方は嬌声を上げながらも一つの名を呼んでいる。 

「そうごっ・・・あっ、ん・・・」 

甘い声で名を呼ばれている沖田は、部屋の隅に置いてある文机に頬杖をつき、無表情で土方を見つめている。内心、恥辱的な姿の土方に満足しているのだが、欠片も表情には出さない。あとどのくらいこのままにしようか、次はどんなことをしようか―――――とボンヤリ考えている。 

「どこ・・・総悟・・・ああッ・・・・・・!」 

そろそろ頃合いかと、沖田は立ち上がる。
ギシ、と畳が軋む音にぴくっと反応し、土方は顔を上げた。 

「そうごっ・・・?」 

「なんですかィ?土方さん」 

しゃがみこみ、優しい声色で名を呼びかけた。つつ、と胸に指を這わせると堪えきれなさそうに息づく。 

「鬼の副長って呼ばれてるくせに、ねぇ・・・?」 

「そう・・・んっ」 

胸の飾りを指で弄びながら唇を合わせる。自然と舌を絡ませてくるのが愛しくて、深く、角度を変えて何度も啄む。そのたび、上擦った声が室内に響く。 

「そんなに声出しちまっていいんですかィ・・・?副長サン」 

「・・・っ外せ・・・・・・!」 

「何を?」 

何度も欲を放ったはずなのに、再び頭を上げている中心に手を伸ばす。 

「ひゃぁ、っん・・・・・・両方・・・とれ・・・あっ、あん・・・」 

「嫌でさァ」 

軽く切り捨て、ポケットに入れておいたリモコンのボタンを押す。部屋に響いていた機械音が、一際大きくなった。 

「っ!?ああぁっ・・・!!」 

「気持ちいいだろィ?アンタは淫乱だからねィ・・・」 

耳元に囁きかけただけで、喘ぎ声が一際高くなる。薬盛ったわけじゃないのに、今日はいつもより感度が良いように思える。それなら、とタイを外し、愛撫を止める。 

「そうご・・・?」 

「リボンが似合う人、好きなんでさァ」 

「えっ・・・?」 

正直に言うと、縄とかネクタイとかで縛られてる姿が好きなんだけど、それはまぁ置いといて。タイで根元を蝶々結びに縛る。いつもはうまく結べないのに、こういう時に限って仕上がりが綺麗になる。 

「なっ・・・!イヤだっ・・・・・・」 

「我が儘言うんじゃありやせんよ。折角可愛がってやってんだから」 

再びリモコンのボタンを押し、今度は電源を切る。 

「アッ・・・」 

物足りなさそうな声に満足して、中に埋めていたものを取りだし、変わりに指で襞を刺激する。 

「っあ・・・!ん、やっ、ぁあ・・・」 

頬を、一筋の涙が伝った。 

「土方さん・・・?」 

「俺、は・・・お前にとって何なんだ・・・?」 

目隠しの染みが、大きくなる。顔が、綺麗に歪む。 

「玩具、ですぜ」 

どういう気持ちで聞いているのか、意図が知りたくてわざと冷たい声を出す。 

「・・・お前の恋人にはなれねぇのか・・・・・・?」 

「え、」 

幻聴のような言葉に、耳を疑う。そんな風に思っていたなんて、ちっとも知らなかった。素面の時じゃ絶対に聞けない本音だ。先刻考えた通り、今日はいつもより感じやすいらしい。夜通し泣かしてしまいそうだからちょっと勘弁してほしいって抱くのは俺なんだけれど土方さん相手に理性は保てない上に、明日は一日中仕事がある。土方さんの方が忙しいだろうし、少しは罪悪感を感じてしまう。
一応、いつもこの行為には愛を込めていたつもりなんだけど、やはりこんな抱き方じゃそんなもん伝わらないらしい。俺は、土方さんにだけこんな風にいじめたいと心がうずくし、性欲が沸く。独占したいのも可愛いと思うのもただ一人だけだ。
大事に大事に、壊して狂わしていきたい。 

「アンタは大事な・・・俺の彼女ですぜ。安心しなせェ」 

きっと涙で濡れていても清んでいるであろう瞳に俺を映して欲しくて、目隠しを外す。見返す目は不機嫌そうで、しかもさっき自分で言った女々しい言葉に照れているようだった。
青く青く清んだ目に、見慣れた自分の顔が映し出される。この目に映った自分だけは好きになれる。 

「彼女じゃねぇ・・・っ!」 

ボロボロ涙を流しながら言われてもな、と考えつつ縄もほどく。 

「でも女役に甘んじてんだろィ」 

「それ・・・っああ!!」 

抗議しようと口を開いた瞬間を狙って、一気に突き上げる。体を支えられなくなった腕が、控え目に背にしがみついてきた。気持ちよさそうな顔に見とれながら、律動を徐々に激しくしていく。 

「あっ・・・ン、ひァ、んっく・・・・・・」 

絶え間なく続く嬌声と水音が心地好く耳に響く。 

「そうっ・・・ご・・・・・・ンッ、いかせろ・・・・・・っふァ」 

未だ縛ったままだったのか、と目を見開くと背をドカッと殴られた。すいやせんねぇ、と一応謝りつつ綺麗な蝶々結びをただの布きれに戻す。
その時僅かに指が触れただけで、喉を鳴らし土方さんは達した。 

「凄いですぜ・・・。ナカがいつもより絡んでくるんでさ・・・」 

達してる最中だからかどうかはわからないが、突き上げる度に離さないようにと襞が貪欲に絡み付いてくる。 

「土方・・・さん」 

目がくらみそうな程の快感に、最奥めがけ白濁を放った。

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