梅々
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眠いナリ
バス、電車、電車、バスで友人家行って、バス、電車、バスで帰ります。
220円浮いた!
にしてもいいなー。バス一本でメイト行けるんですよ?
・・・まぁ私も違うとこなら行けるけど。
いまは未だバスの中なんですが、冷房ガンガンききすぎ。喉痛くなりそ。
夕飯食べてから家族が帰ってきます。はぁ・・・。9時前には帰ってくるんだろうなぁ。四日天下でした。原稿進んだからよしとするか。
これから五月蝿い日々が帰ってくるのだと思うと泣きたくなってきます。
それでは久々な更新!
土沖土中編、三話目ですかね。オリキャラがでばります。
220円浮いた!
にしてもいいなー。バス一本でメイト行けるんですよ?
・・・まぁ私も違うとこなら行けるけど。
いまは未だバスの中なんですが、冷房ガンガンききすぎ。喉痛くなりそ。
夕飯食べてから家族が帰ってきます。はぁ・・・。9時前には帰ってくるんだろうなぁ。四日天下でした。原稿進んだからよしとするか。
これから五月蝿い日々が帰ってくるのだと思うと泣きたくなってきます。
それでは久々な更新!
土沖土中編、三話目ですかね。オリキャラがでばります。
ひとつひとつ重ねて
全てを知りたい
かげろうゆらゆら夏のざわめき
会いに行こう、そう思ってはいたのだけれど祭や検問やら仕事が立て込んで、漸く会いに行けたのはあれから一週間近く経ってからだった。忘れられているかもしれない。それならそれで、まぁいいけれど。
非番だから堂々と、袴を着てゆっくり歩く。今日は手土産に団子を買ってみたけれど好みじゃなきゃ意味がない。互いに名前しか知らないから何も言えないけれど。
この間と同じように川岸から竹林へ入って屋敷を目指す。今回は縁側へ直に行ってみた。前回可也迂回して玄関に行ったから。
縁側に、彼女が座っていた。ちょこんと正座して、この間のかき氷をまた食べている。ぱちっと視線があって、にっこりと笑みを向けられた。
なんだか新鮮な反応。だって目が合って笑いかけてくれるような人、姉上しか知らなかった。近藤さんは優しく緩んだ顔を向けてくれるけれど、笑いかけるまでは至らないし。
「こんにちは」
「こんちは。こないだの礼に、団子買ってみたんですけどねィ」
「あら嬉しい。久しく食べていないわ」
さぁ、と座布団を手繰りよせ、手招く彼女の横に腰かける。
会ったのは二回目。なのにどこか懐かしさを感じ、妙な親しみまでも感じるのはどうしてか。他人でしかないのに。
手にしていた包みを足の上に置き、開いて馴染みの店の濃厚なタレのかかった団子を外気に触れさせる。ああ美味しそう、と手が出そうになるのを堪えて、どうぞ、と渡す。
「ありがとう。まさか、お礼されるとは思っていなかったわ」
「そこまで礼儀知らずじゃありやせんよ。どうです? 美味いだろィ?」
「ええ。近くにこんな美味しいお団子を売っている店があったのね。知らなかったわ」
はむ、とかぶりついているとお茶いれてくるわ、と彼女は席を立った。そう、ここの団子は緑茶がよく合うのだ。この組み合わせを考えた人に国民栄誉賞でも与えてほしいと思うぐらいに。
目の前には竹林が広がっている。カサカサ、と微風を受けて揺れる音が耳に涼しく届く。チリリン、と風鈴の音も聞こえて、体感温度が絶対一度は下がっていると思う。
カランコロン、と後ろから音が聞こえて振り返ると、彼女が盆にグラスを乗せて運んできていた。グラスに氷のぶつかる音も、中々涼しく感じる。
「そうだ、これ、本当にいいんですかィ?」
彼女がまた団子を食べ始めたのを境に話しかける。手には、こないだ渡された簪を持って。すると、クスクスと彼女は笑い柔らかい眼差しで俺を見た。
「貰ってください。実はもう一つ同じものがあるのです。だから、心配は御無用よ」
「・・・金持ちなんですねィ」
否定も肯定もせず彼女はくすくす笑った。それを肯定と受け取って、足をブラブラさせながら冷たい緑茶で喉を潤す。ここだって別宅みたいなものなのだろう、それでいて姉上と住んでいた家と同じぐらいの広さがあるのだから、本宅はとてつもなくでかいに違いない。
それなのにこの人は金持ちのイメージとは程遠く優しくて、世界は広いなと改めて思う。身近な金持ちといえば幕府のお偉いさんで、金と権力をたてに好き勝手するあの手とこの人を比べること自体がおかしいのかもしれない。
「妾は貴方のことをもっと知りたいわ」
「俺のことなんざ知っても楽しくありやせんぜ?」
「それでも、知りたい」
甘い声色が媚を売る色を見せずに囁く。その声が、とても綺麗だと思った。
全てを知りたい
かげろうゆらゆら夏のざわめき
会いに行こう、そう思ってはいたのだけれど祭や検問やら仕事が立て込んで、漸く会いに行けたのはあれから一週間近く経ってからだった。忘れられているかもしれない。それならそれで、まぁいいけれど。
非番だから堂々と、袴を着てゆっくり歩く。今日は手土産に団子を買ってみたけれど好みじゃなきゃ意味がない。互いに名前しか知らないから何も言えないけれど。
この間と同じように川岸から竹林へ入って屋敷を目指す。今回は縁側へ直に行ってみた。前回可也迂回して玄関に行ったから。
縁側に、彼女が座っていた。ちょこんと正座して、この間のかき氷をまた食べている。ぱちっと視線があって、にっこりと笑みを向けられた。
なんだか新鮮な反応。だって目が合って笑いかけてくれるような人、姉上しか知らなかった。近藤さんは優しく緩んだ顔を向けてくれるけれど、笑いかけるまでは至らないし。
「こんにちは」
「こんちは。こないだの礼に、団子買ってみたんですけどねィ」
「あら嬉しい。久しく食べていないわ」
さぁ、と座布団を手繰りよせ、手招く彼女の横に腰かける。
会ったのは二回目。なのにどこか懐かしさを感じ、妙な親しみまでも感じるのはどうしてか。他人でしかないのに。
手にしていた包みを足の上に置き、開いて馴染みの店の濃厚なタレのかかった団子を外気に触れさせる。ああ美味しそう、と手が出そうになるのを堪えて、どうぞ、と渡す。
「ありがとう。まさか、お礼されるとは思っていなかったわ」
「そこまで礼儀知らずじゃありやせんよ。どうです? 美味いだろィ?」
「ええ。近くにこんな美味しいお団子を売っている店があったのね。知らなかったわ」
はむ、とかぶりついているとお茶いれてくるわ、と彼女は席を立った。そう、ここの団子は緑茶がよく合うのだ。この組み合わせを考えた人に国民栄誉賞でも与えてほしいと思うぐらいに。
目の前には竹林が広がっている。カサカサ、と微風を受けて揺れる音が耳に涼しく届く。チリリン、と風鈴の音も聞こえて、体感温度が絶対一度は下がっていると思う。
カランコロン、と後ろから音が聞こえて振り返ると、彼女が盆にグラスを乗せて運んできていた。グラスに氷のぶつかる音も、中々涼しく感じる。
「そうだ、これ、本当にいいんですかィ?」
彼女がまた団子を食べ始めたのを境に話しかける。手には、こないだ渡された簪を持って。すると、クスクスと彼女は笑い柔らかい眼差しで俺を見た。
「貰ってください。実はもう一つ同じものがあるのです。だから、心配は御無用よ」
「・・・金持ちなんですねィ」
否定も肯定もせず彼女はくすくす笑った。それを肯定と受け取って、足をブラブラさせながら冷たい緑茶で喉を潤す。ここだって別宅みたいなものなのだろう、それでいて姉上と住んでいた家と同じぐらいの広さがあるのだから、本宅はとてつもなくでかいに違いない。
それなのにこの人は金持ちのイメージとは程遠く優しくて、世界は広いなと改めて思う。身近な金持ちといえば幕府のお偉いさんで、金と権力をたてに好き勝手するあの手とこの人を比べること自体がおかしいのかもしれない。
「妾は貴方のことをもっと知りたいわ」
「俺のことなんざ知っても楽しくありやせんぜ?」
「それでも、知りたい」
甘い声色が媚を売る色を見せずに囁く。その声が、とても綺麗だと思った。
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