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梅々

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キンキが聞きたい

エスの階段を着々とのぼってる気がする・・・。だって本気でサド公爵の小説欲しいもん!!鬼畜な沖田書きたいもん!銀魂知らなかったらこんな風にはならなかったんだろうな。
純粋な乙女でありたかったのに!!

でも後悔はしてないですよ。

では、15,16話です。



















“予感”というものは当たる確率がかなり低い。ない、に等しいぐらい。それこそ、才能がある人や専門的な人は別だが。


それでも、“嫌”な“予感”というものはよく当たる。誰だって。 


――――これが嫌な予感かどうか、なんてのはわからないけれど。でも、当たろうが当たるまいが、どうでもいい。 


外れても、当たっても、未来へむかっていくのだから 









Ma cherie 第十五話 










「どう?ちゃんと答えやしたよ」

「・・・」


ああ、わかってる。


胸がスゥッ・・・とした気がする。だがそれでも、未だ僅かに胸にわだかまりが残る。

なんなんだろう。

「初恋、っていつのコトだよ」

「餓鬼ン頃」

「・・・それぐらい、わかる!」

なめてんのか!と言いそうになったが、それより前に沖田が口を開いた。

「なんで?中学生の頃のことかもしりやせんよ?」

「でも、おまえ昔、って・・・」

だからてっきり、小学生低学年ぐらいのときの事か、と思っていたのだ。

「まぁ、正解なんですがね」

「じゃあ、つっかかるなよ」

「いや、なんとなく気になったもんで」

「あ、そ。で?どこでの話だよ」

「・・・」

すると沖田は何かを誤魔化すように唇を押しつけた。

――――――言いたく、ないのだろうか?

総悟が、秘密にしときたい事・・・? コイツにもそういうのが、あるのか?

「眠いんで寝やすね?昨日荷造りであんま寝れなかったんでさァ・・・」

本当に眠そうに欠伸をし、隣室へとむかう沖田の肩をつかんだ。

「・・・なんざんしょ?」

茶化す沖田を睨む。大概はこれで脅せるのだが、沖田にだけは通じない。逆にからかわれる。

「・・・ちゃんと聞かせろよ。行くな」

「・・・女引き留めてるみてぇ」

クスッ、と沖田は笑ったが、土方は表情一つ崩さない。それどころかますます仏頂面になっている。

―――――――そんな顔されても、答える気はないのだが。

「総悟」

「なに?」

「言え」

「言わない」

「言え」

「言わない」

「言え」

「言わない」

「おめー、同じ台詞ばっか言ってんじゃねぇよ。読み辛ぇだろーが」

「そっちこそ。その台詞、バットでそのまま打ち返しまさァ」

土方さんは気付いてないのだろうか。

このまま言い合っても不毛だ、と。

ていうか俺は眠いから寝たいっつってんのに。

「なんで言わねぇ、いや言えねぇんだ?」

・・・そんなコトきかれても。なんとなく、ってのもあるし。1%ぐらいはあんたの為、ってのもあるし。

「眠いから、ですぜ」

「じゃあ起きたら言うんだな?」

「言わない」

真直ぐ見据えてくる土方に、有りったけの気持ちを込めて睨み返した。

「・・・あのなァ、微妙なトコまで教えといてあとは秘密、って結構キツイんだぞ?」

「・・まぁ、それはわざとでさァ」

「・・だろうな」

諦めたのか、土方は沖田の肩から手を離した。

「・・もういい。寝ろ」

「へ~い」

沖田は布団に入り五秒も経たないうちに眠りについた。


・・余程、眠かったんだな。少し悪いことをした・・のか?

それにしても、いつの事なのだろうか。“恋”ってものは、相手の見た目だけにひかれる場合もあるが、総悟の話しでは会話をした・・か、俺の知人から何かをきいていたか、とにかく俺の“内面”を知っていたようだ。

「謎って増えるもんだよなァ・・・」

とりあえずサッパリしようと、土方は風呂へ向かった。 
















謎は謎を呼ぶ―――――――――

そう言ったのは何処の誰だっただろう。正しく、今そんな状態なんだけど。

風呂へ入ればサッパリする――――――――

これは誰でもお馴染み、な感じだけど、いまの俺はちっともサッパリしていないどころか、余計悶々としている気がする。

・・・それとこれとは関係ないのか。 










Ma cherie 第十六話 










考えた結果、俺にはわからない、という事がわかった。全然進展してないが、まぁいいだろう。これ以上考えると逆上せそうだし。


風呂を出ても、未だ総悟は寝ていた。一度起きたのか、布団からソファへ移動していたが。 前にも、ソファで寝る、とか言ってたし寝心地がいい・・・のか?俺はあんまり好きじゃねぇけど。

とりあえず、一服するか。と台所からビールと煙草を持って戻り、ソファに座ろうとすると、バチッ、と総悟が目を開けた。

「・・・っ!」

普通に怖かった。人形が動く・・・とかそれぐらいに。

――――――窓から射し込む夕陽に反射して、赤みを帯びた金色に、瞳が輝いていた。 心の底まで見透かしそうな目で、鳥肌がたった。


綺麗だ、とも思ったが。


「何に怯えてるんで?」

自分の顔を見て固まった俺を訝しげに見上げてくるその目も、未だに硝子玉のように爛々と煌めいている。


なんか、宝物を見つけたような変な気分だ。

餓鬼の頃、沢山の石の中から硝子玉を見つけた事がある。その時の気持ちと、全く一緒なのだ。

―――何故だろう?

「土方さん?」

ビールと煙草をテーブルの上に置き、総悟の顔を覗きこんだ。 なんで、こんなに綺麗なんだろう。そこいらの宝石なんかより、すごく魅入られる。

「・・土方さーん?」


どうしたんだろ?いきなり固まって、じーっと此方を睨んできて。挙句の果て、頬を両手で包んで、至近距離で見つめてくるし。


俺、なんかした?


さっき、一回目が覚めて、土方さんが風呂入ってる事に気付いて、次入ろう。とか思ってたらまた寝ちゃって。寝てただけで何一つしてないと思うんだけど?土方さんよ。

・・・もしかしてさっきの話の続き、だろうか?

土方さんは何だかんだ言っても執念深い、っつーか根に持つタイプっつーか。俺的に話は終わってんのになァ。

「・・・総悟」

「へい?」

「お前の目の色って、地だよな?」

「ハァ?・・・まぁ」

漸く口を開いた、と思ったら、文脈のない事言いだすし。

「そうか・・・」

なんか少しスッキリした顔をしているから腹がたつ。此方はなぁんにもわかんねぇってのに。

「そうか、じゃねぇよ!此方は何もわかんねぇってんでィ!」

「・・・っ!」

腹立ち紛れに口付け、首の後ろに腕を回した。そして、わざと後ろに倒れた。スプリングが、かなり弾む。

やっぱ、土方さんが言う通り、キス魔なのだろうか。 すぐちゅーってしたくなるし。特に土方さん見てると。 おかしいのかなァ、俺は。

考え事をしてたら腕の力が弱まってたらしい。土方さんは俺の顔の横に手をついて顔を離した。

「総・・・っ!」

「トシ~、遊びに・・・」

顔を横にむけると、土方さんの腕のむこうに目を見開き佇、近藤さんの姿が―――――。

「こっ・・近藤さんっ・・」

「トシ・・お前・・・邪魔したな・・・」

何か勘違いしたらしく、トボトボと近藤さんは帰って行った。 まぁ、普通は勘違いするか。こんな体勢だし。

「・・・どうしよ・・」

「とりあえず、どきなせぇよ」

勘違いされたのも、それが原因なんだし。ってまぁ今更だけど。

「・・・あれ、絶対勘違いしたよな?」

「ええ。アンタが上だと思っ・・・」

がん、と思いっきり殴られた。ぐわんぐわん、と脳みそが揺れてる感じがする。

「全部てめぇが悪いんだ!責任とれ!」

「じゃあ、既成事実作りやしょう」

また、がんっと殴られた。しかも、さっきと同じところを。禿げたらどうすんだよ。責任とれねぇくせに。痛さで涙も出てきやがった。

「馬鹿になったらどうすんで・・?この馬鹿っ!」

「てめぇが変な事ばっか言うからだろ!」

・・・思った事を言っただけなんだけどな。

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