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梅々

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ひっそりと、息をつめて

新聞丸々一ページ、鈴宮ハルヒの憂鬱のCMで驚いた。たしか・・・朝日かなんかの7月7日のヤツです。あれ普通に驚く。

今日の銀魂よかった~。総悟のあのSな笑い方に沖土を感じて、封筒覗くシーンで、あ、コイツ受けだと思った。次回はなんと、ハニーハニー大作戦だ!はちみつぷれいじゃないゾ。
はちみつが似合うのは・・・沖田だな。髪の色的に。土方はマヨネーズだよね。下の口から食べたらどうですかィ?・・・とか総悟がね。でもその逆もいいな。好きな者に好きな物かけたら・・・って想像しちゃうんだ。土方。ちょい無理矢理やると余計いい。


















二人でいると、気まずくてしょうがない。けれど一人きりになるともの足らない。別にこの関係に甘えてるわけじゃない。寂しいわけじゃない。
そばに居ることに馴染んだ、なんて早すぎると思う。恋愛に時間は関係ないといったって。


持て余してしまう、何もかも。 










Diletto 第五話 










「・・・」 

駄目だ。何が駄目なのかもわからない駄目さ加減だ。マジでダメな男・・・アレ?略してマダオ?嫌な響きだなァオイ。そういや高校の時にマダオってあだ名のヤツがいたような・・・。アイツと一緒なの?うわ嫌だなマジで。
とにかく、何をしよう。一人、というのがやけに久しぶりでいつも何をしていたのか少しも覚えていない。確か・・・音楽をかけ、雑誌読んでたような。とりあえず音楽を聞こうとCDケースに手をのばす。気に入ってるCDを探そうとするが、総悟のものばかりで、中々見付からない。そうだ、ついでだし掃除もしよう。アイツがいると散らかる一方、全く部屋が片付かない。この間もそうだった。一緒に片付けしていたのだが、何処からかアルバムを見つけてきやがって。結局二人でそれをみていた。
今日は一人。捗るはずなのに、ちっとも片付かない。 

全てがもどかしい。 


―――――これが、“寂しい”ということなのか? 


もういいや、と両手足を床に投げ出す。カーペットのサラサラした感触を指先で楽しむ。
寂しいなんて冗談じゃない。あんな何考えてるかわからないヤツが一人、いないぐらいで何故俺が寂しがる必要がある。恋人が悩んでんの、見てみぬふりするようなヤツの為に。寂しいんじゃない。ただもの足らないだけだ。そう、自分にいい聞かす。もの足らない、ってのもいやだけど、そこは譲歩してやろう。 


アイツなんて、いらない―――――。総悟なんて、いらない・・・? 


そんなはずない。けれどそう思わないとやっていけない。 

「いらねぇ・・・アイツなんか」 

俺の領域に土足、しかも厚底で勝手に入り込み、グシャグシャに荒らしたくせに、総悟は自分の領域には決して誰をも近寄らせない。胡散臭い。卑怯だ。何を考えているかぐらい、教えてくれりゃあいいのに―――――。 



「土方さん」 

「何だよ、総悟」 

目を開けると総悟は意外そうに顔を覗きこんできた。ふわ、と漂う香りが、いつもより少し甘い。そういえば似たような香りをいつか何処かでかいだ事がある。何処でだろうか? 

「起きてたんで?」 

「なんつーか・・・瞑想みてぇな?」 

寝てたような気もするが、意識もしっかりあった気もする。うとうとしてた、に近いけど少し違う。そんな感じだ。 

「アンタって本当、変」 

「・・・今何時だ?泊まりだっつってただろ?」 

「論文が意外と早く終わりやして帰ってきたんでさァ。今は12時ですぜ」 

返事を返すのも億劫で、目をとじた。元々眠かったのだが、時間を聞いて更に眠くなってきた。 

「ちょっと、寝んなら布団行きやしょうや」 

「うるせぇ。俺ァここで寝る」 

ダメでさァ。にこやかに呟き総悟は俺の首の下と膝裏に手をさしこんだ。そしてそのまま立ち上がる。 

「ぅっわ・・・!?」 

「しょうがねぇですからねィ・・・俺が運んでやりまさァ」 

「なっ・・・降ろしやがれ!」 

「しょうがねぇ・・・はいよ」 

ドン、と本当に落とされたが、下に布団があったお陰で痛みはあまりなかった。 

「しやしょうかィ」 

いきなりボソッと言われ顔をあげると鼻孔に甘い香りが漂った。 

「何をだ」 

「夜の営み」 

そう言い総悟は覆いかぶさってきた。

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