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梅々

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さらば平穏

せみ丸読み終えたのですが中々よかった。今日は曾根崎心中を読みたかったのですが、帰省していた母と妹を迎えに行ったので読めなかったです。残念。

それであと少しで家につくところだったりします。眠いよー!

明日は10時ぐらいからだからまだいいけれど。

願望は9時就寝でした。無念。











それでは、おきたん沖土続きです。次で終わります。

スランプ気味だけど濡れ場ありなので背後に注意です!
































徐々に徐々に煽られて。



体はとろとろ。



理性なんてもう、蛇に睨まれた蛙でしかない。











dillet 番外編











だるい腰に鞭打って、なんとか浴場から部屋へ戻る。部屋へついた途端に畳に倒れ込めば、くすりと総悟に笑われた。

心地好い疲労感が誘惑して、睡眠へ誘おうと瞼を重くする。せめて枕を、俯せのまま顔を上げるが視界には座布団すらない。なので諦めて自分の腕を枕代わりに寝ようとしたら、後頭部にポスンと何かを投げつけられた。

仰向けになってみると、それは座布団だった。総悟にしては気が利く、なんて。考えた俺は馬鹿だった。そんな殊勝な奴じゃないのは分かりきったことなのに。

ドスン、遠慮もなく腹に跨がられ死ぬかと思った。



「ゴホ、コホッ・・・」



「さぁ、第二ラウンドいきやすぜ」



「え、いや死ぬって」



「そんぐらいじゃ死なねぇでしょ」



無体なことを強いてくるくせに顔中に降るキスの雨は酷く優しい。総悟は、根は優しいのだ。ドSだけど一ミリぐらいは俺を労ってくれている、非常に分かり辛いけれど。でもそうじゃなきゃ俺は総悟を好きになんてなっていなかった。

それに今日は、誕生日なわけだし。ちょっとは、否かなりだけど妥協してやろう。どうせ明日も休みなんだから。

そう思って、浴衣の中に手を入れ総悟の体を撫でる。肌理細かい肌に、程好くついた筋肉。触れているだけで、先程の快感を思いだし息が上がる。

自分がはしたない人間であるのは知っている、専ら性行為について。一度快楽に堕ちてしまうと止めどなく欲しくなってしまうのだ。悪態をつくのは自分に対してで、体は総悟の愛撫を求めて止まなくなる。



「・・・アンタが、諦めた振りして素直になる瞬間が大好きなんでさァ」



「・・・意味わかんねぇよ」



「分かんなくていいんでィ。とにかく、可愛いってことなんで」



座布団は二つに折り畳まれ俺の腰の下に収まっている。頭の下に敷く筈だったのだけれど。

首筋にちゅう、と吸い付かれて痕が残される。一つ、二つと総悟はつける度にそれを数えて今つけ終えたそれでもう十らしい。首だけで十。全身につけられたら一体幾つになっていることか。

浴衣の前をはだけられ、開いた所を唇が這う。ちゅ、ちゅ、とまた増やされていくそれに、体が甘く疼く。

総悟、と意図せず吐息混じりに呼び掛けると、舌舐めずりをしながら総悟が俺を上目に見た。このまま食われちまいそうだ、期待に胸を震わせて、そのまま頬に手を伸ばすと察したようで口付けを贈られた。



「・・・焦らさねぇでいい」



「俺がしたいからしてるんでさァ。こんなのに焦れるなんて相当盛ってやすね、土方さん」



「・・・てめぇの所為でな」



言いながらも胸の頂を指で捏ねて、もう片方の手が漸く、下着の上に触れた。それに大袈裟なまでに体が跳ねて恥ずかしい。少し、ほんの少しだけしか触れないで離れたそれにもどかしさが募って、自分で触りたくなってくる。でもまさか、総悟の前でそんなこと出来るわけがなくて。

堪えて、せめてと総悟の手を掴み性器へ促す。こんなこと一度もしたことがなくて、羞恥に強く瞼を閉じる。きっと耳まで赤い。絶対に総悟は俺を見ている。



「ちゃんと口に出してくだせェよ」



「・・・触れよ」



「それだけでいいんですかィ?」



おねだりは、と先程の情事での総悟の台詞が蘇る。誕生日だからなんて妥協今日だけで何度もしていて、そういった何かの契機が無ければ素直になれない自分に嫌気が差した。だからって、今更素直になんてなれない。

総悟の手の上から自身を握る、それだけで快感を得て喘ぐとクスリと笑われた。まるで自慰を眺められているようで堪らなく良い。総悟をじっと熟視ながら夢中で手を動かしていると、視界が潤んで姿がよく見えなくなった。瞬き一つすれば視界がクリアになって、ついでに。

カシャッ、と聞き慣れた音と共に視界に写ったもの。



「やっ・・・てめ、何撮って・・・!?」



「やらしー土方さんを撮ってんでさァ」



「ふざけん、っあぁ! ・・・や、っあ、撮んなっ!」



片手は下着から取り出し直に性器を愛撫して、もう片方はだらしないことになっている俺を次々フィルムに焼き付けていく。

昂った体は今にも欲を吐き出しそうだが、カメラを構えられているのに達することなどできるわけもなく。

憚り無く達したい、そうするにはカメラをどうにかするしかないと。腕を伸ばすもカシャッ、カシャとシャッター音は止まない。



「んっ、総悟、やめっ・・・も、イくからぁっ・・・」



「記念に撮っといてもいいでしょ、土方さん」



「ひァん! っいやだ、あ、あぁ・・・っ頼むから、」



止めてくれと続けようとしても嬌声が言葉を奪い、弱点ばかりを攻める手付きに翻弄される。

シャッター音に羞恥が煽られ、もう限界だというのに快楽を与えられて。畳に爪を立てて波を堪えようとすれど、先端に爪を立てられたら堪えようもない。



「っんぁあぁぁ!!」



恍惚とする。

羞恥よりも快感が勝って、無機質な音に射精がより長くなる。

腹部にかかった精液がとろりと垂れる感覚を不愉快に思いながら呼吸を整える。カメラを傍のテーブルに置いた総悟が、それは愉快そうに笑んで白濁のついた手をペロリと舐めた。

ゾクリと、達したばかりにも関わらずその光景に肌が粟立ち、キスを強請った。

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