梅々
苑咲早良が運営する銀魂BL小説サイトです。 心意気は18禁。 著作権的な何かは放棄していません。マナーは守ってください。 メールフォームやコメント欄は下にありますので、何かございましたらお気軽にご使用ください。感想とか頂ければ舞い上がります! 不定期更新な別館を作成しました。ミツバさん愛してる! 気が向いたらお越しください→http://tokosienoai.dou-jin.com/
金環日蝕
- 2012/05/21 (Mon) |
- 沖土 小ネタ |
- CM(0) |
- Edit |
- ▲Top
金環日蝕見られました!曇天だったけれど、ちょうどピークぐらいに家族で窓から肉眼で。網膜を傷つけてしまったことに不安を感じますが素敵だった。
*通販のお知らせを常に二つ目の記事になるようにしました。
そして拍手ありがとうございます!
励みになります!今日もまた原稿<<<<マイクラ実況試聴になってしまいましたが……。
それでは沖土小ネタ。
心地好く眠りについていたところを起こされて、何かあったのかと瞼を開くと総悟が無表情で俺の顔を覗き込んでいた。一瞬の空白、次いで分かったことは緊急事態ではないということ。襲撃にあったのなら最前線にいるはずだし、とっつぁんが来たのなら、茶請けをもぐもぐ頬張っているはず。総悟がこうして此処にいるのだから、まだ寝ていても平気かと一つ瞬きしたついでに重くなる瞼を閉じる。
正確には閉じようとした、だ。総悟がゆさゆさと体を揺さぶってきた。健全な意味で。
「ちょっと寝ねぇでくだせェ。起きろ土方」
「うるせぇ」
仕方なしに文句を言いながら瞼を開ける。体内時計ではまだ睡眠時間があるはずなのだ。今日は半休だから、大した用ではないのなら起こされたくない。昨日は、総悟の所為で寝られなかったのだからそれぐらい分かっているだろうに、と総悟を見ていたらふと違和感に気付いた。
まだ朝早いはずなのに、総悟の身嗜みは整っているのだ。同衾した翌日は俺が起こして身支度を手伝ってやるのが常なのに。寝癖がなければタイだってぴしっとできている。
もしかして寝過ごしたのか、周章てて時刻を確認するが七時だ。
「は? なんでお前、今日こんな早いの」
「金環日蝕があるんでさ」
「は?」
寝起き故のぼんやりとした頭でそれはなんだったかと一瞬悩み、それからそんな話知らねぇぞと言いかけた。しかしそういえば昨日近藤さんが、折角だからお妙さんと見ようとかなんとか言っていた、ような気がする。
もう二度寝は諦めて上体を起こしがてら寝起きの一服を味わう。体を満たしていく独特の味にふぅと息を吐く。
「それを口実に俺の睡眠時間奪おうってか」
「まぁそんな感じでさァ。アンタと一緒に見たくって」
けろりとそう宣って、二人分の眼鏡準備してありやすから、急げと楽しげにする、その顔は武州にいた頃と同じものだった。
*通販のお知らせを常に二つ目の記事になるようにしました。
そして拍手ありがとうございます!
励みになります!今日もまた原稿<<<<マイクラ実況試聴になってしまいましたが……。
それでは沖土小ネタ。
心地好く眠りについていたところを起こされて、何かあったのかと瞼を開くと総悟が無表情で俺の顔を覗き込んでいた。一瞬の空白、次いで分かったことは緊急事態ではないということ。襲撃にあったのなら最前線にいるはずだし、とっつぁんが来たのなら、茶請けをもぐもぐ頬張っているはず。総悟がこうして此処にいるのだから、まだ寝ていても平気かと一つ瞬きしたついでに重くなる瞼を閉じる。
正確には閉じようとした、だ。総悟がゆさゆさと体を揺さぶってきた。健全な意味で。
「ちょっと寝ねぇでくだせェ。起きろ土方」
「うるせぇ」
仕方なしに文句を言いながら瞼を開ける。体内時計ではまだ睡眠時間があるはずなのだ。今日は半休だから、大した用ではないのなら起こされたくない。昨日は、総悟の所為で寝られなかったのだからそれぐらい分かっているだろうに、と総悟を見ていたらふと違和感に気付いた。
まだ朝早いはずなのに、総悟の身嗜みは整っているのだ。同衾した翌日は俺が起こして身支度を手伝ってやるのが常なのに。寝癖がなければタイだってぴしっとできている。
もしかして寝過ごしたのか、周章てて時刻を確認するが七時だ。
「は? なんでお前、今日こんな早いの」
「金環日蝕があるんでさ」
「は?」
寝起き故のぼんやりとした頭でそれはなんだったかと一瞬悩み、それからそんな話知らねぇぞと言いかけた。しかしそういえば昨日近藤さんが、折角だからお妙さんと見ようとかなんとか言っていた、ような気がする。
もう二度寝は諦めて上体を起こしがてら寝起きの一服を味わう。体を満たしていく独特の味にふぅと息を吐く。
「それを口実に俺の睡眠時間奪おうってか」
「まぁそんな感じでさァ。アンタと一緒に見たくって」
けろりとそう宣って、二人分の眼鏡準備してありやすから、急げと楽しげにする、その顔は武州にいた頃と同じものだった。
PR
COMMENT