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梅々

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すべりこみあうと


「お菓子くれなけりゃ悪戯しやす」

部屋に入ってくるなり総悟は言った。
俺に刀を向けて。
ちくちくと項に切っ先が刺さって痛い。書類の確認に没頭していたらしい、あっという間にこんな状況になっていて。振り向こうにも刀の所為で無理だし、冷や汗を流しながら背後に問う。

「今日何日か知ってるか?」

「十一月三日」

「・・・ハロウィンは?」

「十月晦日」

「んじゃあなんで今日来んの。当日にこいよ」

「あんたあの日から出張だっただろ。忙しそうだからやめといてやったんだ感謝しなァ」

若干切れ気味な理由が分からず、不用意な言動は寿命を縮めるだけだと、沈黙に徹した。
それがまた気に食わないのだろう。刀で突っつかれて痛い。

「んで? 食い物だすかあんたが食われるか。どっちがいいんでィ」

「なんもねぇし食われたかァねぇよ」

「へぇ・・・? 毎年同じ展開になんの、賢い副長殿は分かってやすよねィ? それでもなんも用意しねぇってあんた生粋のマゾ? それとも男好きなんで?」

「両方ちが・・・っんん、」

項の痛みが消えたと同時に後頭部に衝撃を受けて唇も塞がれ、総悟の両手が喉に食い込んだ。
苦しくて、ドンドンと総悟の背を叩くがねっとりと舌を絡められたら反応を返さずにはいられなくて、苦しさと快楽に抗うのを止めたら首を絞めていた手が離れた。
テーブルに寄っ掛かってることに気付いて、書類の安否を少し気にする。畳に置いた手元に紙が触れて、再提出させなきゃなとぼんやり思った。

「もっと嫌がりなせぇ。嫌がるあんたを喘がせて屈服させんのが好きなんだから」

「このドSがっ」

「そんな俺が好きで首絞められて感じるあんたはドMだろィ」

「・・・確かに。違いねぇかもな」

「んっ・・・」

押し倒し返して唇を奪う。総悟の温かい手がシャツの中に入りこんで素肌を撫で、数日振りの感覚に堪らなくなった。
期待していた。だから、出張から帰った今日、酷くされるだろうことも分かっていた。
何もかも総悟に筒抜けで俺の予想通りで、相性の良さにくらりとした。


(おまえになら、淫乱にでもなってやる)










ハロウィンネタ書いてないなとか思って小ネタを書こうとしてたら長くなりました。そんな事情でハロウィンが沖土の場合延期になった模様です。
今日は時間を無駄にしてしまいました。あぅぅ・・・。
東方はおんにゃのこがかわいくてうはうはです。

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