梅々
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ゆめのごとし
- 2013/03/05 (Tue) |
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「しやしょうよ」
そう沖田は微笑んだ。
春の、風の強い満月の夜のことだ。
風に髪が舞い、強いまなざしが時折隠される。
生温い空気のせいか、妖しさを感じ身震いする。春は好きではない。こんな風に、彼が表情を少し変えるだけで、違和感が生まれる。化かされているような、感覚に陥る。
「ふざけんな。早く帰るぞ」
「けち。いましてぇ」
「春は変態が増えるっての、実感したわ」
「やだなぁ。そんなんじゃねぇですよ。アンタ花粉症だから、虐めてやりたいだけで」
また微笑むが今度はあくどい笑みだ。いつも通りの。
「……帰ったらな」
「だから、」
いましたいんでさァ。
そう手を捕まれて、振り返ったら負けると分かっているのにその瞳を見れば、幻覚か赤い瞳が潤んで見えて。
潤んでるのは俺の目なのだと気づかぬまま杉の木の下へ誘い込まれた。
花粉症土方萌え。
今日はゼミの話し合いして成績確認してバイトでした。
フル単やったね!
そう沖田は微笑んだ。
春の、風の強い満月の夜のことだ。
風に髪が舞い、強いまなざしが時折隠される。
生温い空気のせいか、妖しさを感じ身震いする。春は好きではない。こんな風に、彼が表情を少し変えるだけで、違和感が生まれる。化かされているような、感覚に陥る。
「ふざけんな。早く帰るぞ」
「けち。いましてぇ」
「春は変態が増えるっての、実感したわ」
「やだなぁ。そんなんじゃねぇですよ。アンタ花粉症だから、虐めてやりたいだけで」
また微笑むが今度はあくどい笑みだ。いつも通りの。
「……帰ったらな」
「だから、」
いましたいんでさァ。
そう手を捕まれて、振り返ったら負けると分かっているのにその瞳を見れば、幻覚か赤い瞳が潤んで見えて。
潤んでるのは俺の目なのだと気づかぬまま杉の木の下へ誘い込まれた。
花粉症土方萌え。
今日はゼミの話し合いして成績確認してバイトでした。
フル単やったね!