梅々
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鎌倉旅行に行きました。
- 2013/11/25 (Mon) |
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一泊二日。
一日目は佐助稲荷、銭洗い弁天、源氏山を歩いて駅まで戻り、報国寺までバスで行ってから鎌倉宮、荏柄天神、八幡宮様を周り小町通り二周して宿へ。
二日目は江ノ電に乗り江ノ島を岩屋まで戻り、高徳院の大仏様、長谷寺へ行き和田塚の線路前にある甘味ドコロでおやつを食べ帰ってきました。
楽しかった!!
ゼミ論は何とかなりましたが二千字書かなきゃいけなくなりました。
家族と以前報国寺いったと記憶していたら家族に全否定されました私は誰といったの。
そして風邪ぶり返しました。
一日目は佐助稲荷、銭洗い弁天、源氏山を歩いて駅まで戻り、報国寺までバスで行ってから鎌倉宮、荏柄天神、八幡宮様を周り小町通り二周して宿へ。
二日目は江ノ電に乗り江ノ島を岩屋まで戻り、高徳院の大仏様、長谷寺へ行き和田塚の線路前にある甘味ドコロでおやつを食べ帰ってきました。
楽しかった!!
ゼミ論は何とかなりましたが二千字書かなきゃいけなくなりました。
家族と以前報国寺いったと記憶していたら家族に全否定されました私は誰といったの。
そして風邪ぶり返しました。
土方さんの眉の形がとても好きだ。
意志の強そうな、きりりとした眉。眉間にしわが寄っても、また美しい。
眼差しも負けずに美しいと、思う。愁いを帯びた空の、色。晴天の空の色ではないのが土方さんによく似合う。
唇も好きだ。
鼻筋も。
首筋に一つある、黶も、色っぽいんじゃないだろうか。
「総悟」
土方さんは俺の名前をよく呼ぶ。
恐らく故意に。
そしてそれが最初の頃は好きではなかった。気安く呼ぶなと思った。でも最近は、少し、違う。
土方さんは自己主張が激しい。
煙草のにおいで見なくても存在がわかる。
俺の名をとてもたくさん、呼ぶ。
俺はここにいるぞ、と。
俺がここにいるぞ、と。
それは土方さんに、ある秘密を教えてから始まった。
江戸に来るに差し当たり、ただ一つ、不安なことがあった。剣士としてはそれはある意味致命的なものであるし、だからといって近藤さんに言ってことを大事にするのだけは避けたかった。武州において行かれたくはなかった。
だから、物知りであった土方さんにこっそりと、気にくわなかったけれど相談をしたのだ。
そうしたら。
誰にも言うなと釘を差された。
もとより言う気がなかった俺は指示に従うようで不満だったが頷いた。
それからだ。土方さんは前までより俺のそばにいるようになった。それは、姉上を袖にした償いであったのかもしれないけれど。
名前を呼ぶのだけは、きっと。
俺に存在を知らしめる為なのだ。
司令塔の土方さんを、本能的に判別できるように、躾られたのだ。
姉上にも近藤さんにも言ったことのない秘密。
俺は、人の顔が判別できない。パーツはわかる。ひとの黶もはっきりと、場所を覚えている。けれど、顔を顔として判別できない。顔だと思うととたんにぼんやりとしてしまう。だから、表情もわからない。
のっぺらぼうというものが俺の見る人の顔なのだとは最近知った。のっぺらぼうは妖怪なのだという。ならば俺以外の人間はみんな妖怪ということになってしまう。
副笑いも好きではない。顔というものがわからないから完成させることなどできないし、できたところで見ることができない。何もおもしろくない。
声色や仕草で、姉上や近藤さんの感情をうかがえていたのは見えないことを保管する為なのだろうけど、それでも自分には過ぎた機能のようなきもする。
「総悟」
再び名を呼ばれた。煙草のにおいもする。
土方さんだ。
「何でさぁ」
振り向いてみても、ちっとも表情がわからない。機嫌が悪いわけではないらしい。声は平坦だ。
「めやについてんぞ」
「えー。完璧な俺に限って」
「はいはい」
呆れたように言いながら指が伸びてきて、俺の目元をゴシゴシこする。
自分の顔すらも判別がつかないから仕方ないと諦めているんだろう、かいがいしく世話を焼いてくるから、秘密を打ち明けたのは間違いではなかったのだと思う。
目元にあった指先が離れたと思えば顎にいって、それから。
いつもの流れで顔が近づいてくる。
恐らく美形であるだろう土方さんも、俺にはのっぺらぼうにしか見えない。
唇が重なる。ちゅっちゅと唇にすいついて、離れていく。
この間、全く同じ状況で同じことをされて、拒まなかったらキスをするのが毎朝恒例になった。
土方さんは何を考えているのだろう。
「呆けた顔してんぞ」
笑みをはらんだ声がいう。
「アンタがおかしいからでさァ」
顔を逸らせば頬をすうと撫でられた。
近藤さんと姉上とは、違うさわり方。
アンタは何を考えてるの。
やたらと距離が縮まったから、どんな表情をしているのか見てみたくなった。
意志の強そうな、きりりとした眉。眉間にしわが寄っても、また美しい。
眼差しも負けずに美しいと、思う。愁いを帯びた空の、色。晴天の空の色ではないのが土方さんによく似合う。
唇も好きだ。
鼻筋も。
首筋に一つある、黶も、色っぽいんじゃないだろうか。
「総悟」
土方さんは俺の名前をよく呼ぶ。
恐らく故意に。
そしてそれが最初の頃は好きではなかった。気安く呼ぶなと思った。でも最近は、少し、違う。
土方さんは自己主張が激しい。
煙草のにおいで見なくても存在がわかる。
俺の名をとてもたくさん、呼ぶ。
俺はここにいるぞ、と。
俺がここにいるぞ、と。
それは土方さんに、ある秘密を教えてから始まった。
江戸に来るに差し当たり、ただ一つ、不安なことがあった。剣士としてはそれはある意味致命的なものであるし、だからといって近藤さんに言ってことを大事にするのだけは避けたかった。武州において行かれたくはなかった。
だから、物知りであった土方さんにこっそりと、気にくわなかったけれど相談をしたのだ。
そうしたら。
誰にも言うなと釘を差された。
もとより言う気がなかった俺は指示に従うようで不満だったが頷いた。
それからだ。土方さんは前までより俺のそばにいるようになった。それは、姉上を袖にした償いであったのかもしれないけれど。
名前を呼ぶのだけは、きっと。
俺に存在を知らしめる為なのだ。
司令塔の土方さんを、本能的に判別できるように、躾られたのだ。
姉上にも近藤さんにも言ったことのない秘密。
俺は、人の顔が判別できない。パーツはわかる。ひとの黶もはっきりと、場所を覚えている。けれど、顔を顔として判別できない。顔だと思うととたんにぼんやりとしてしまう。だから、表情もわからない。
のっぺらぼうというものが俺の見る人の顔なのだとは最近知った。のっぺらぼうは妖怪なのだという。ならば俺以外の人間はみんな妖怪ということになってしまう。
副笑いも好きではない。顔というものがわからないから完成させることなどできないし、できたところで見ることができない。何もおもしろくない。
声色や仕草で、姉上や近藤さんの感情をうかがえていたのは見えないことを保管する為なのだろうけど、それでも自分には過ぎた機能のようなきもする。
「総悟」
再び名を呼ばれた。煙草のにおいもする。
土方さんだ。
「何でさぁ」
振り向いてみても、ちっとも表情がわからない。機嫌が悪いわけではないらしい。声は平坦だ。
「めやについてんぞ」
「えー。完璧な俺に限って」
「はいはい」
呆れたように言いながら指が伸びてきて、俺の目元をゴシゴシこする。
自分の顔すらも判別がつかないから仕方ないと諦めているんだろう、かいがいしく世話を焼いてくるから、秘密を打ち明けたのは間違いではなかったのだと思う。
目元にあった指先が離れたと思えば顎にいって、それから。
いつもの流れで顔が近づいてくる。
恐らく美形であるだろう土方さんも、俺にはのっぺらぼうにしか見えない。
唇が重なる。ちゅっちゅと唇にすいついて、離れていく。
この間、全く同じ状況で同じことをされて、拒まなかったらキスをするのが毎朝恒例になった。
土方さんは何を考えているのだろう。
「呆けた顔してんぞ」
笑みをはらんだ声がいう。
「アンタがおかしいからでさァ」
顔を逸らせば頬をすうと撫でられた。
近藤さんと姉上とは、違うさわり方。
アンタは何を考えてるの。
やたらと距離が縮まったから、どんな表情をしているのか見てみたくなった。
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